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キングダム830話ネタバレ「騰の言葉」
一方の咸陽では、たった一日で騰が韓軍を後退させた事にモブ重臣が狂喜乱舞していました。それよりなにより秦が獲得した久しぶりの勝利であり、喜びも一入です。しかし、同時に今回の戦いにおける秦軍の被害が甚大である可能性が触れられると、再び意気消沈してしまいます。秦の場合、戦いは英呈平原で終わりではなく、さらに新鄭を落とさないといけないので損害には敏感にならざるを得ないのです。しかし伝令が総大将騰の言葉として「首尾は上々」と伝えると秦王嬴政は、いよいよ韓の王都が見えてきたと意欲を新たにしました。
保身の塊たち
新鄭に帰還した寧姫は、不安に怯える韓の王族に状況を説明する事で忙殺されました。戦場に出た事がない韓の王族たちは秦の兵士に財産を奪われ身内を殺される事だけを恐れ、孫たちだけでも新鄭から出そうと気弱な相談をしています。誰一人として韓の人民の為に秦に立ち向かおうという王族はいませんでした。そればかりか王族同士でも疑心暗鬼になり抜け駆けして城を出る事を牽制し合う始末でした。
自分の事ばかり
寧姫は果てしない徒労感を覚えます。王族たちの頭の中にあるのは保身だけ、生命と財産の保全だけです。戦場で韓の兵士の奮戦ぶりと惨い最期を見てきた寧姫には韓を代表する王族たちの体たらくがより強烈に突き刺さります。それでも寧姫は韓を滅ぼしてたまるかと自分が韓を支える事を決意しました。
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