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降伏の根回し
同じ頃、寧姫は東龍門の鐘を鳴らしに向かっていました。韓王は、すでに無血開城の準備を整えてはいました。王の話では王族しか通行を許されない東龍門の鐘を鳴らした時、城門の一つを開く手筈になっているようです。東龍門だけは夏侯龍が掌握しているわけではなく韓王の配下が守っていて、城門を開く事が可能なのです。
苦悩する普通の人
寧姫は、そこまで根回しが済んでいる事に驚き、では、どうして鐘を鳴らさないのかと詰め寄ります。韓王は、最初に言った通り自分は普通の人で、そんな決断を下す勇気がないと泣き言を言います。また、現在の朝廷では王である私でも降伏を主張すれば殺されかねないと恐れています。寧姫は「では私が鐘を鳴らす」と飛び出していこうとしますが、韓王は手を掴んで引き止めます。「本当にそれでいいのか?180年続いた韓の歴史の幕をここで降ろして後悔しないのか?」と寧姫に問いかけます。
キングダム836話ネタバレ「王族の役割」
寧姫は「私にも何が正しいかわからない」と首を振ります。しかし、一度戦端を開いてから降伏しても秦の殺戮は簡単には止まらないのではないかと寧姫は危惧していました。そして韓の人民を守れるのは、私たち王族しかいないと言い放ち、王の制止を振り切って東龍門へ向かいました。途中には傍系とはいえ王族に連なる貴族の少年兵が城門を守っています。兵として使命を果たすと告げる少年たちに寧姫は「秦兵が入ってきたら武器を投げ捨てて降伏しなさい」と約束させ、どうしても戦争を止める決意を新たにしました。
騰の祈り
すでに展開が済んだ秦軍ですが、騰は中々攻撃命令を下しません。新鄭を見上げて、なんとか寧姫が城門を開いてくれることを願う騰。果たして寧姫は無事に東龍門の鐘を鳴らし、城門を開く事が出来るのでしょうか?
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