この記事の目次
勘ぐりは止めろ
昌平君の秦への忠誠を疑うような発言をした馮劫に対し、嬴政は「妙な勘繰りは丞相に対して非礼だぞ」と釘を刺します。馮劫は陳謝しますが疑念を捨てたわけではなさそうです。実際に史実では昌平君は、まさに楚の王族としての己を取って秦を裏切るので馮劫の懸念は図らずも的中してしまうのですが…
2つの軍団
その後、昌文君と馮劫は来年の趙攻めについての作戦を嬴政に説明します。昌文君は我々が気づかない間に秦で2つの軍団が誕生したと言いました。その第一は楊端和が率いる橑陽の山の民連合軍です。楊端和は咸陽に連絡しないうちに犬戎族を完全に手懐けて、山の民の軍勢に編入して、以前よりも大きな勢力になっていました。もう一つは司馬尚にボロクソにやられた閼与の王翦の軍勢で、こちらも勝手に徴兵したり人材登用したりして、司馬尚に負ける前の水準に兵力を戻していました。
キングダム845話ネタバレ「閼与の軍勢」
閼与では王翦の大兵力が日夜激しい訓練を繰り返していました。そんな中、仮面の王翦は「五将を呼べ」とモブ幕僚に命令を出します。命令を受けて丘の上に上ってきたのは、奈烙、妟戒、辛勝、倉央、李寿の5人です。倉央以外は新顔というメンバーチェンジです。王翦は五将を前に大将軍の騰が辞職した事を告げ、そして来年に趙を攻める事が決定した事を告げました。
死んでもいい韓兵
もちろん、その中には王翦の軍勢も含まれています。同時に王翦は今度の戦いでは、死んでも構わない兵力として韓人が動員される事を告げ、これで秦兵では残酷すぎて出来なかった戦略を立てる事が出来ると喜び、辛勝と李寿にその惨い戦術を10個考えて提案するように命令します。
【次のページに続きます】