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洛亜完ジュニア
そんな蒙恬が気にしていたのは紀彗軍5万と対峙している羌瘣の軍勢2万でした。紀彗は手堅い用兵をする人物であり冒険をしないので隙がなく、兵力の差がそのまま勢いとなって出てきていました。そんな羌瘣軍には切り札がありました。それは投降させて自軍に組み込んだ元韓軍です。羌瘣が韓軍を投入すべきか考えている頃、本陣に向けて洛亜完の子、洛亜章が直訴にやってきます。
秦が憎くはないのか?
洛亜章は羌瘣軍の苦戦を見かねて横に長い羌瘣軍の両翼に一万ずつ合計2万人で援軍に加わりたいというのです。しかし羌瘣軍の幕僚たちの顔には不安の色が浮かびます。もし、万が一、2万の韓軍が趙に寝返れば羌瘣軍は7万の敵軍に包囲され壊滅しかねないからです。その不安を察したように羌瘣が洛亜章に「父を死に追い込んだ秦が憎くはないのか?」とダイレクトに質問します。
キングダム857話ネタバレ「誉れの敗戦」
それに対し洛亜章は父と共に死のうとして許されず生き残った事実を明かした上で、父洛亜完の言葉を伝えます。「秦に敗れた事は悔しい。だが、それは恨みとは違う。私は全力で戦い秦に敗れた。これは誉れの敗戦であり恨みではない」洛亜章のその言葉を胸に秦を恨まず、秦の部将として働く事を決意したのでした。その答えを聞いた羌瘣は満足し、韓軍2万が両翼に加わる事を許しました。
まだうろつく青華雲
スナイパー青華雲は秦軍として激闘する洛亜章の軍勢を足を止めて眼を細めて見ています。しかし、しばらくするとまた風のように移動し、あっという間に李信の戦う戦場へ到着しました。一度は弓を置いた青華雲がどうして弓を取る決意をしたのか。来週はそのあたりが明らかになりそうです。
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