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東京スカイツリーは大地震でも倒れない?驚きの性能を紹介

2023年3月4日


東京スカイツリー、kawausoさん

 

 

東京スカイツリーの高さが634mあるのは有名です。しかし、これだけの高さがある東京スカイツリーは大地震が起きたらどうなるのでしょうか?今回は大地震にも耐える東京スカイツリーの耐震構造について考えます。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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大木の根のような深く食い込んだ基礎

編集長kawauso日記02 kawausoさん

 

 

建物は高くなるほど地震や強風時の揺れで基礎部分に大きな「引き抜き力」「押し込み力」がかかります。スカイツリーのような細長い構造の建造物には特に大きな力がかかるのです。そこでスカイツリーは基礎の杭を大樹の根のように太くして放射状に地中に張り巡らせる事で地盤と東京スカイツリーを一体化しています。

 

 

通常の2倍の強度を持つ「高強度鋼管」

 

東京スカイツリーの部材は「高強度鋼管」という標準的な鉄骨よりも2倍強い鉄を使用。タワー足元の鋼管は直径2.3メートル、厚さ10センチもあります。そればかりではなく、スカイツリーはトラス構造と呼ばれる主材、水平材、斜材からなる各部材を三角形状に接合した構造体骨組みで各部材の接合は分岐継手と呼ばれる鋼管同士をプレートなどを介せず直接、溶接接合する方法です。

 

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法隆寺五重塔と同じ制振システム

五重塔(仏塔)仏教

 

 

また、東京スカイツリーでは中央部に設置した鉄筋コンクリートの円筒(心柱)と外周部の鉄骨造の塔体を構造的に分離。自由にした心柱上部を「重り」として機能させた新しい制振システムを用いています。この重りの存在により大地震が起きてスカイツリーが揺れても心柱と構造物が時差で逆方向に揺れ、構造物全体で揺れが相殺されるのです。この仕組みは、今から1400年も前に建立された法隆寺五重塔と同じ仕組みなのだそうです。

 

 

 

東京スカイツリーは大地震にも耐えられる

 

このように東京スカイツリーは地震大国日本の風土に対処し、最大級の地震にも対応できるように技術の粋を集めて建造されているのです。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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