天才バカボンに単行本未収録の残酷話がある


城の前を掃除する孔明

 

赤塚不二夫原作の漫画、天才バカボンは、何度もリメイクを繰り返し令和の現在まで人気が続いているギャグマンガの金字塔です。しかし、明るく楽しいナンセンスな作風の天才バカボンには時々、ブラックでゾッとする回が含まれているってご存知ですか?

 

オンライン授業の講師を務めるkawauso編集長

 

 

この記事には過激な描写があります。苦手な人はスルーをお願いします。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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単行本に収録されない幻の「だるま男」

東京大学 kawausoさん

 

 

天才バカボンにおいて、あまりのブラックな展開に単行本収録が見送られた回に「だだでもうける大もうけなのだ」があります。この話はバカボンのパパの後輩のやたらに物欲が強い男が、仕事もしないで楽して儲かりたい、そして一円も損をしたくないとしてパパに相談に来る所から始まります。あまりにケチで物欲が強い男にパパは呆れてしまい「病院に行け」と強引に病院まで連れていきますが、男は医者に対しても楽して何もしないで大もうけしたいと言い出します。

 

 

両手両足、臓器や眼球を売りだるまになる男

華佗(華陀)

 

 

しかし、この医者もトンデモナイヤツで何もしないで儲けたいなら肉体を売れとアドバイス。そして、「人を指さすのに足の指はいらないから足の指を売れ」と促します。男は「今まで足の指に栄養をやって損をした」と足の指を10本百円で売り飛ばしてしまうのです。この調子で医者はケチで強欲な男に生きていくうえで特に必要ない部分を売るように促します。

 

内容に納得がいかないkawauso様

 

男は目の前のお金欲しさとケチさで、自分の両手両足、片目、歯、そして儲ける事を考える部分以外の脳まで売り飛ばし、だるまのような風貌になりました。その後、医者は男にお金を支払おうとしますが、男は両手がないので受け取れず、結局は1円も受け取れず、言葉もモウケマヒュ!としか喋れなくなりました。

 

 

最後はバカボンのパパにだるまとして売られる

 

ここでバカボンのパパが登場。だるまのようになった男の顔にだるまの顔を描いて縁起物のしゃべるだるまとして道端で売り飛ばし、そこで得た1万円でかつ丼を食べます。そしてパパが「だるまされるのが悪いのだ」とオチを言って漫画は終わるのです。漫画そのものは、残酷描写もなく、ほのぼのとナンセンスなのですが、次第に体を失っていくのに、儲けた!無駄が無くなったと喜んでいる男が想像以上にシュールで、トラウマになる人もいるかも知れません。この話は黒いバカボンとして、2016年に(秋田トップコミックスW)に単行本として発行され、現在はAmazonで購入できます。プレミアがついて高くなっていますが興味のある方は購入してみてはいかがでしょうか?

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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