日本には多くの劇団がありますが、その多くは中小劇団です。その中で劇団四季は、7つの専用劇場を持ち、公演回数は年間3000回以上とずば抜けた知名度と規模を誇っています。一体どうして劇団四季は、ここまで巨大化したのでしょうか?
ヒットしたミュージカルしか演じない
劇団四季は、ライオンキングやオペラ座の怪人、キャッツなど世界中で大ヒットしたミュージカルしか上演しません。超有名ミュージカルの上演には多額のロイヤリティが発生しますが、それでも当たるかどうか分からないミュージカルを掛けて失敗するよりはいいという割り切りなのです。これにより劇団四季は大勢を集客し利益を出しています。
スター1人に頼らない
人気のある劇団には必ず看板役者がいますが、劇団四季ではどんなミュージカルでも主役を1人に限定せずに複数人置いて上演しています。これは主役の急病や事件などで舞台に穴が空き、収益が低下するのを回避する目的でした。これにより主役が欠場しても舞台は回るので収益が落ちるリスクがなくなるのです。
役者を徹底的に育てるシステム
劇団四季では、オーディションに合格すると一部は研究生と呼ばれる練習生になります。練習生になると入所料が無料となり、月曜日~土曜日の午前中から夕方まで無料でバレエやジャズダンス、呼吸法などのプログラムを受講できるほか、個人で使える25の練習室やトレーニングルーム、マッサージルームまで完備されています。これにより才能がある練習生は高度な訓練を無理なく続けられ、劇団四季は質の高い舞台をお客様に提供できるのです。
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