ウクライナ第七戦術航空団が驚くべき活躍を見せています。古い型の爆撃機が熟練の操縦士と最新鋭巡航ミサイルの搭載により新たな命を吹き込まれ、ロシアの侵略に果敢に立ち向かっています。今回はまるで映画のようなウクライナ第七戦術航空団の話です。
奮闘の航空団
ウクライナの首都、キーウにあるスタロコスティアンチニウ空軍基地に駐屯するウクライナ第七戦術航空団は、ロシア・ウクライナ戦争の開戦により、40年前のSU-24M爆撃機やSU-MR偵察機を使用しての苦戦を余儀なくされ、開戦から1年で17機の爆撃機と数十人の乗組員を失いました。しかし、ウクライナ空軍は退役したパイロットを復員させつつ、これらの旧式機を巧みに運用。今年の春からはイギリスから提供された最大射程250キロ、GPS搭載のステルス巡航ミサイル「ストームシャドー」を2発搭載しロシア軍に対抗しています。
ミサイルの威力
ウクライナ第七戦術航空団は、ストームシャドーや同様のミサイル「SCALP」を駆使し、ロシアの占領地域を遠隔攻撃、装甲車両修理基地やクリミア半島に架かる橋2本を破壊し、敵の拠点に打撃を与えています。ストームシャドーにより鈍重な航空速度が問題にならなくなった事で安全圏からロシア軍を効果的に攻撃できるようになり、今年に入ってより第七戦術航空団の損害はゼロ、ロシア軍の脅威になっていきました。
ポンコツ航空団がロシア軍が忌み嫌うシンボルに
ロシア軍は、抜群の戦果を挙げるウクライナ第七戦術航空旅団を目の敵にし、5月、7月、8月とスタロコスティアンチニウ空軍基地に巡航ミサイルを撃ちこんでいますが、情報は事前に傍受され、大きな被害は出ていないようです。開戦前までポンコツだった航空旅団が、今やロシアの憎しみを一身に受け活躍しているとは本当に映画のような話ですね。
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