三国志は現在色々な方が小説として出版されておりますが、
文章は結構硬めの文体で、
レンみたいに本を読んでいて眠くなってしまう方にはすぐに飽きてしまうのではないのでしょうか。
それに比べて漫画の三国志は絵があるおかげですぐに読むことができるので、
楽しく三国志を知ることができるのではないのでしょうか。
今回は正史三国志ではなく、読み物として普及され三国志の漫画では必ず取り入れられている
三国志演義の一騎打ちについてご紹介していきたいと思います。
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馬超VS許褚の戦いは壮絶極まりないが・・・・爽快
三国志演義は読んでいる人を飽きさせないように娯楽物の出版物として普及されておりました。
この三国志演義に書かれている一騎打ちは読んでいる人を飽きさせない最大の見せ場であると
レンは思います。
私が爽快に感じた一騎打ちは、
曹操軍VS馬超・韓遂(かんすい)率いる関中(かんちゅう)十部連合軍の戦いの時です。
この戦いは連合軍が初戦は優勢でしたが、
曹操軍の軍師としてその名を天下に轟かせていた賈詡(かく)が、
離間の計を馬超と韓遂に施したことがきっかけで
連合軍はバラバラになってしまい敗退してしまいます。
この離間の計が施される前に曹操の親衛隊長である許褚と馬超が一騎打ちを行う場面があります。
二人の戦いは全く互角で何百回も撃ち合いますが、決着はつきませんでした。
そこで両者は鎧を脱ぎ捨てて上半身裸になって撃ち合いますが、
互いの槍が途中でへし折れてしまいます。
頭に来たふたりは武器を捨てて、馬から降りて殴り合いを始めますが、
結局このふたりの一騎打ちに決着が着くことはなく、
両軍が撤退したことがきっかけで両者引き分けで別れたそうです。
壮絶の言葉がピッタシの馬超と許褚の一騎打ちですが、
途中からこれほど激しく打ち合っている様子を読んでいる内に壮絶さを通り越して、
爽快さが生まれてくるほどでした。
馬超VS張飛:たがいに決着がつかない激しい一騎打ち
劉備軍の猛将といえばみなさん張飛を思い出すのではないのでしょうか。
長坂橋での戦いでは曹操軍を一喝して動きを止めるほどの豪遊ぶりで、
蒼天航路ではたった一人で烏桓騎兵を抑えるほどの強さを発揮。
まさに豪勇を示した張飛です。
そんな彼も蜀攻略戦では厳顔(げんがん)を説得して仲間にするなど意外な面を見せています。
このように劉備軍きっての豪勇・張飛ですが、ある武将と凄まじい一騎打ちを展開したことで、
劉備と孔明はこの武将を仲間にすることを決めて、
謀略を駆使して彼を劉備軍に加えることに成功します。
その武将の名は西涼の錦こと馬超です。
彼は曹操軍に敗北した後、五斗米道(ごとべいどう)の張魯(ちょうろ)の元へ身を寄ます。
三国志演義の張魯は劉璋が劉備に討伐されてしまうことを恐れて、
馬超に軍勢を与えて劉璋救援に向かわせることになります。
この時馬超を迎え撃ったのが張飛です。
ふたりはたがいに距離を詰めていき一騎打ちを行います。
劉備軍の猛将・張飛と西涼の錦と言われた馬超の戦いも激しものでした。
両者たがいに一歩も譲ることなく、一騎打ちを行うこと数時間。
両者決着を付ける事ができずに撤退することになります。
劉備はこの二人の一騎打ちを見て是非馬超を仲間に加えたいと孔明に相談。
孔明は馬超と張魯の間を険悪にしてから馬超を説得して劉備軍に加えることに成功します。
張飛と馬超の戦いも凄まじく、もしタイムスリップすることができるなら現場で見てみたい気がする
組み合わせですね。
三国志ライター黒田レンの独り言
今回は三国志演義に記載されている一部の一騎打ちをご紹介しました。
三国志演義にはまだまだ一騎打ちを行っている武将達がたくさんいるので、
年末年始に時間のある方は是非一度読んでみてはいかがでしょうか。
爽快な一騎打ちを見て今年の嫌なことを忘れるのも中々いいかもしれませんよ。
参考文献 潮出版社 キーワードで読む「三国志」 井波律子著など
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