キングダム
濡須口の戦い




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

三国志演義の悪役・曹操のイメージを払拭した功労者達

この記事の所要時間: 252




曹操と劉備

 

三国志演義は曹操が悪人として描かれており、劉備が正義の人して描かれている小説です。

そのため曹操=悪人というイメージが現代にまで波及しております。

しかし少しずつではありますが、曹操のイメージが悪役から変化しているのです。

曹操=悪役のイメージを払拭させた近代の人達に今回はスポット当ててみたいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【新企画】朝まで三国志を開催!夜22時~朝6時までノンストップ特別企画!




魏晋の気風及び文章と薬及び酒の関係by魯迅(ろじん)

魯迅 wiki

 

曹操の悪役イメージは三国志演義が描かれてから長いこと中華や日本など多くの民衆たちが

信じておりました。

また劉備=善人イメージも三国志演義が発刊されてから、

劉備は悪役・曹操を倒す正義の人であるイメージが定着しておりました。

しかし悪役曹操のイメージを改善する講演を行った人物がおりました。

それは近代中国文学の巨頭である魯迅(ろじん)です。

彼は広東でおこなった「魏晋の気風及び文章と酒及び酒の関係」という講演を行います。

 

何晏04

 

この講演で彼は題名通り、建安七子の文学や何晏(かあん)などの文学者に触れておりますが、

曹操についても彼は触れており、

「曹操と申しますと私達はすぐに「三国志演義」を連想して悪役のイメージを持ってしまいます。

ですが彼を観察する上でこの方法は正しいものではないのです。」と述べております。

当時はまだ三国志演義の影響が大きなかでこのよう発言をするのは、

かなり珍しいことであったのではないかと思います。

また彼はこの講演で「私は曹操のファンとして述べているのではないのですが、

彼の才能には非常に尊敬しているのです。」と述べています。

この講演を聞いた人々は中国の文学の巨頭と言われていた魯迅の曹操評価を聞いて、

多少は曹操のイメージを改善したのではないかと思います。

 

関連記事:【建安文学】文学史に残る名文を記した陳琳の魅力ってなに?

関連記事:曹操はなぜ悪役となったか?……三国志と朱子学の関係について




近代歴史小説家・陳舜臣も曹操のイメージを変えた立役者

 

 

さて魯迅がこのような講演をしてから70年後一人の歴史小説家が本を出版しました。

この本の名前は「秘本三国志(ひほんさんごくし)」です。

この小説を書いた人物こそ曹操のイメージ改善を行った人物であると言われております。

その名を陳舜臣(ちんしゅんしん)と言います。

彼はこの小説で曹操を一切悪役として描いていないばかりか、

劉備が任侠肌をもった人物として描かれており、三国志演義の劉備=善人。曹操=悪役の

イメージを一切払拭した小説でした。

また「秘本三国志」から「曹操 魏の一族」では曹操の家庭内の部分にまで触れている作品で、

後継者争いに敗北した曹植の後日譚の小説まで出ており、

曹操が本当に三国志演義に描かれているような悪役だったのかと

疑問符をつけたくなる物語でありました。

実際にレンはこの小説を高校一年生の時に読んで、非常に驚いた感想があります。

小学生の時に横山氏の「三国志」を読んで三国志が好きになったのですが、

陳舜臣氏が書いたこの「秘本三国志」・「曹操 魏の一族」・

諸葛孔明」などの三国志の小説を読んで、横山氏が描いていた三国志と全然違うことに驚き、

この小説によって三国志の世界をより深く知ろうと考えさせられた

一冊として現在もこの本を読み返したりしています。

この小説によって曹操の評価はかなりガラリと変わっていくことになり、

現在の三国志関連の小説ではあまり曹操をひどく悪役に仕立て上げている

作品はあまりないのではないかと私は思うのですが、どうでしょうか。

 

関連記事:蒼天航路のココが凄い!三国志を読むならこの漫画!新たな世界観で描かれた新三国志が超絶オススメ!

関連記事:曹操と劉備はどうしてライバル扱いなの?【三国志の素朴な疑問】

 

三国志ライター黒田レンのひとりごと

黒田廉

 

曹操は魯迅や陳氏のイメージ改善によって次第に彼の悪役イメージが払拭されることになります。

また三国志の漫画でもこの影響は現れているのではないかと考えます。

李氏が原案で王氏が描いた「蒼天航路(そうてんこうろ)」では

三国志演義の曹操とこの蒼天航路の曹操では

全然違う人物に見えてしまうくらいイメージがガラリと変わります。

 

 

このように現代では先人達の活躍によって

かなり曹操のイメージが変化していることがわかると思います。

年末年始お時間が空いたはじさん読者には一度陳舜臣氏が書いた三国志関連の

物語を読んで頂ければ幸いに存じます。

曹操のイメージや劉備、孫権達のイメージも変わるかも知れないですよ

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:何から読めばいいの?三国志入門向けの小説と漫画を紹介!

関連記事:天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Part 1

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 関羽はどうして神格化されてメジャーになったの?三国志で唯一、神に…
  2. 馬超にも逸話はあるの?蜀の五虎大将軍・馬超孟起の逸話
  3. 曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その2
  4. 韓遂(かんすい)とはどんな人?生涯の大半を反乱にささげた不屈の反…
  5. 実は孔明は墨者(ぼくしゃ)だった!?意外すぎる6つの理由
  6. 陸遜はイケメンだった?三國無双でも人気武将にランクインされてる理…
  7. 横浜中華街の関帝廟はどうやって誕生したの?
  8. もし張飛が殺されなかったら「夷陵の戦い」はどうなった?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. これぞ日本版・四面楚歌!織田信長はトップに立った時から敵ばかりだった!
  2. 曹丕、女心を詩で歌う ごめんねディスしてキャンペーン
  3. 秦の始皇帝ってどんな人だったの?晩年期編
  4. 幾島が大奥から日本の歴史を大変化させた!?
  5. 孫権が暴露!蜀は孔明の国だった
  6. kawauso編集長のぼやきVol.18「はじ三が有料記事出すってよ!」

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

曹丕はけっこうグルメだった!?蜀の食文化にも食いつく! 阿部正弘と島津斉彬は本当に親友だったの? 袁紹と張り合った袁術が滅亡した原因って一体何なの? 石川五右衛門か!自ら釜茹でになろうとして孫権に止められた鄧芝 大久保利通は何で暗殺されたの?紀尾井坂の変(大久保利通暗殺事件)に迫る キングダム最新566話「楊端和無双」ネタバレ&レビュー はじめての三国志 好きな武将アンケート 投票結果 中国の氏・姓の成り立ちをどこよりも分かりやすく解説!

おすすめ記事

  1. 史書から見る曹操の評価がベタ褒めすぎてやばいってホント?
  2. 伝説が歴史となる!近年の発掘調査で発見された曹操の陵墓
  3. 【諸葛孔明の兵法】魏を苦戦させた知られざる孔明のアメーバ戦術
  4. 【キングダムで話題】戦国七雄の神武将7人を紹介
  5. 関羽のエア息子?関索が大活躍した理由とは
  6. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース10記事【2/29〜3/6】
  7. インスタグラムはじめました。
  8. 張良(ちょうりょう)とはどんな人?高祖劉邦の右腕として活躍した天才軍師(1/3)

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP