井伊家を守るために日夜奮闘している井伊直虎(いいなおとら)。
直虎は小野政次(おのまさつぐ)の死から立ち直ります。
そんな中、気賀から脱出を図っていた龍雲丸は、
徳川軍の攻撃を受けて瀕死の重症を負ってしまいます。
しかし井伊直虎の必死の看病によってなんとか意識を取り戻し、
奇跡的に回復するのでした。
龍雲丸が意識を回復して元気を取り戻した頃、
徳川と井伊家の橋渡しとして活躍していた使者・常慶(じょうけい)が、
再び直虎の前に現れるのでした。
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第36話「井伊家最後の日」の見どころその1:常慶からとんでもない提案を受ける
龍雲寺の井伊直虎と南渓和尚(なんけいおしょう)の元へひとりの男が訪ねてきます。
その男とは常慶でした。
常慶は井伊家と徳川家の橋渡し役として活躍しておりましたが、
今やってきたのはなぜなのでしょうか。
常慶がやってきた理由は「松下家の養子として、虎松を貰い受けたい」と
いう申し出をするためでした。
常慶は直虎へ「松下家は後継者がおらず、虎松を松下家の当主の養子となることで、
松下家を虎松に譲る覚悟がある」と言うことを述べます。
直虎は常慶の話を聞いて「即断はできない。少し考えさせてくれ」と言って、
常慶を下がらせるのでした。
もし虎松を松下家へ養子として送り出せば、
松下家にいる虎松の母親・シノと一緒に暮らすことができ、
虎松にとって一番幸せな事になります。
しかし虎松が松下家の養子となれば、井伊家の再興を諦めることにつながります。
果たして直虎はどのような道を選択するのでしょうか。
第36話「井伊家最後の日」の見どころその2:南渓和尚と直虎の語り合い
井伊直虎は常慶の話を龍雲丸へ話します。
すると龍雲丸は「もう潮時なんじゃないんっすかね。
尼小僧様のやりたいようにやりゃいいと思いますけどねぇ」と語ります。
しかし直虎は、龍雲丸の言葉に納得することなく思い悩んでしまうのでした。
その夜直虎は井伊家の井戸でひとり思い悩んでいると、南渓和尚がやってきます。
和尚は直虎へ「もうやめじゃ。井伊はここで終わらせよう」と
優しい口調で語りかけるのでした。
直虎は和尚の言葉を聞いて驚きの表情を見せるとともに涙を流し
「まこと・・・・役立たずで・・・・ご期待に添える事ができず・・・申し訳ございません」と
こぼすのでした。
一生懸命直虎なりに頑張ったけど努力が報われることなく、井伊が滅亡してしまう。
悔しい直虎の心中を察することができるシーンだったと思います。
井伊家再興を諦める決断をした直虎は、
家臣達を集め「井伊家再興はもう諦めることにした。」と述べます。
すると中野直之(なかのなおゆき)は悔し涙を流しながら
「所詮おなごじゃな!!俺はそのおなごに全てをかけてきたんだ」と
悔しさを直虎へ吐き出して、去っていくのでした。
直虎は、三河の鳳来寺(ほうらいじ)へ向かい虎松へ「井伊家の再興はもう諦めた。
今からは母上がいる松下家へ養子に行くことになった。」と語ります。
すると虎松は「私は井伊の虎松です。」と直虎へ言います。
しかし直虎は「井伊はもう無い」と言って虎松の元を去っていくのでした。
虎松は直虎の言葉を聞いて泣きじゃくってしまうのでした。
誰もが井伊家再興を直虎が行うと信じていたにも関わらず、
裏切られた思いを抱いたのではないのでしょうか。
大河ウォッチャー黒田レンの独り言
井伊家は直虎の決断によって再興を諦めることになります。
そして中野直之や高瀬は近藤さんの所へ仕官することに。
虎松は母親のシノがいる松下家の養子となるのでした。
井伊直虎は龍雲丸と一緒に農民になって生活することになります。
しかし井伊家は再興する事を諦めたにも関わらず、
まだまだ歴史の渦の外側へ移動することができないのでした。
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