2019年の大河ドラマ『いだてん~オリムピック噺~』で、ストックホルムオリンピックで金栗四三が熱中症で棄権しました。帰国後、金栗は4年後のベルリンオリンピックに向けてトレーニングに励んでいました。
第15回「あゝ結婚」では、オリンピックから帰国して故郷の熊本に帰った金栗四三が兄から急に養子になるようにいわれ、翌日に結婚式を挙げるという展開でした。
今回は、大河ドラマで綾瀬はるかが演じる「春野スヤ」について紹介します。前半では大河ドラマの春野スヤについて取り上げます。後半では実在の春野スヤについて紹介します。
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大河ドラマの春野スヤとは?
大河ドラマの春野スヤは金栗四三の幼なじみという設定です。父親は熊本の医者で、故郷は金栗四三と同じ熊本県玉名市です。大河ドラマでは、熊本の女学校に通う学生で、自転車を乗りこなすハイカラなお嬢様です。
春野スヤは資産家の池部家に嫁いでいました。池部家は金栗四三のストックホルムオリンピックの渡航費を援助しました。池部家の池部磯江は兄と春野スヤの共通の叔母であるという接点があります。春野スヤの夫は病気で死亡しました。
第15回「あゝ結婚」では、夫が死亡してからすぐに四三に養子になるようにいわれます。当初、金栗四三は4年後のベルリンオリンピックに向けてトレーニングに専念するため、養子になることに難色を示しますが、兄に押し切られる形で春野スヤと結婚することになりました。金栗四三は東京にとどまることを条件に養子縁組を受け入れました。
結婚式を挙げてから次の日に金栗四三は東京に旅立ちました。4年後のベルリンオリンピックに向けてトレーニングに専念する日々を送ります。
大河ドラマの終わりの数分間放送される「いだてん紀行」では、金栗四三が養子に入った池部家が現在も残されていることが取り上げられました。金栗四三とスヤが水浴びで使用した井戸が紹介されました。第15回の放送の最後に春野スヤ役の綾瀬はるかが井戸水で冷水を浴びるシーンがありました。金栗四三の孫や池部家の隣人が話していた金栗四三に関するエピソードに基づいているのかもしれません。
実際の春野スヤとはどんな人?
大河ドラマにおいて、春野スヤは主人公の金栗四三の幼なじみという役柄です。ちなみに2人の出身地はともに熊本県玉名市ですが、金栗四三と春野スヤが初めて会ったのはお見合いの時です。大河ドラマとは異なり、幼なじみではありません。
金栗四三は池部家の養子となり、結婚式を挙げました。結婚生活5日後に金栗四三は競技生活を来るために東京に旅立ち、5年間の別居生活が続きました。
春野スヤは金栗四三の競技生活を支え続けました。ストックホルムオリンピックの4年後のベルリンオリンピックは第一次世界大戦で中止になりましたが、アントワープとパリオリンピックに出場しました。パリオリンピックの後、競技生活を終えて東京女子師範学校の教師となり、女子のスポーツの普及に努めました。
選手としての生活を終えると春野スヤとの別居生活を解消し、東京で生活を始めます。1男6女と子どもに恵まれました。東京での生活を経て、夫婦で熊本に戻りました。
東京五輪ライターオフィス樋口の独り言
今回は、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の第15回「あゝ結婚」で、金栗四三が結婚した春野スヤについて取り上げました。大河ドラマでは、金栗四三と同郷で幼なじみという設定になっていますが、実際の春野スヤが金栗四三と初めて会ったのは見合いだったということが分かりました。
実際の春野スヤは金栗四三を支え続けます。今後、大河ドラマにおいて金栗を支える春野スヤに注目したいと思います。
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