大人気春秋戦国時代漫画キングダム最新623話が発表になりました。
嫌な予感的中で、今回は龐煖と信の戦いは進まず(ショック!)李牧がカイネと龐煖ってなーに?という説明を開始。
それによると龐煖は殺戮マニアのバーサーカーではなく、本来は人類を救済する使命を持った愛の人である事が明かされました。
正直、なーーーんや、それーーーー!とズッコケている読者の方が多くいると思いますので、早速レビューに向かいます。
※この記事はキングダム623話のネタバレが含まれる記事ですのでご注意ください。
キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧
関連記事:キングダム最新623話ネタバレ予想vol3「龐煖はなぜ李牧の言う事は聞くの?」
関連記事:キングダム623話ネタバレ予想vol2「信が龐煖に絶対勝利する理由」
この記事の目次
キングダム最新623話ネタバレ「人の代表って何ですのん?」
李牧が口走った人の代表という言葉にカイネは全く意味不明という顔をします。
それはそうですよね、あの熊のバケモノのようなバーサーカーが人間の代表と言われてもね
カイネ「あの熊マッチョが人の代表ってどういう意味です?」
カイネにもっともなクエスチョンを返された李牧は、忌まわしきあの事を言わねばならないのかともったいぶりながら
「そうですね、ワレブさんの事を語るなら私とワレブさんのボーイ・ミーツ・ボーイについて語らないといけませんね」と言います。
※ここからキングダム名物回想シーンに入ります。
さて、いよいよ龐煖と李牧の最初の出会いが明かされる事になります。
キングダム最新623話ネタバレ「ヤケッパチのワルだった李牧を救った龐煖」
李牧が初めて龐煖にあったのは、今から19年も昔、その頃の李牧は盗んだバイクで走り出すような尖ったナイフで、触る者みなを傷つけ明けても暮れても戦に溺れ、そのために多くのモノを失ってしまっていたヤケッパチの狂犬だったようです。
そして、ある戦の時、李牧はついに大敗を喫してしまい、部下を全て失い重傷を負って深い山の中へ逃げていました。
ようやく追手を撒いたものの、森の中に迷い地面に倒れ込んでしまいました。傷の程度も重く、お腹からホルモンとかも出ている感じ、さすがに助かるまいと感じ、悟ったような絶望したような1/3の純情な感情でいる時李牧は虚ろな眼の端で見てしまったのです。
お!おそろしっこぉーー!
それは人間とも思えぬ異形の大男が手に虎の頭を持ちながら樹海の中をこちらに向かっているサマでした。
キングダム最新623話ネタバレ「真実の龐煖李牧を生かす」
いかに意識朦朧とはいえ、虎を殺してその首をねじ切れるような男がいるとは思っていない李牧、きっとこれは夢じゃ夢じゃ、夢にござるぅぅと
柳生一族の陰謀の萬屋錦之介のような気持ちでいると、李牧に気が付いたのか龐煖がこちらにやってきます。
龐煖は横たわっている李牧に意識がある事を感じたようで、虎の頭を李牧に向かって投げ捨て
「我が道を阻む者は、余さず屠り、土に還す」
とお決まりのセリフを吐くや、曲がった矛で李牧の首を切り捨てようとします。がどういうわけか首元で刃を止めてしまいます。
「どうしました?私はあなたの道を阻むような大した人間ではありません。それでも目障りというのなら遠慮なく殺して下さい。
私には何もない、親も兄弟も部下も全てを失った人間です」
しかし次の瞬間、龐煖は李牧の首元から矛を離しました。
龐煖「何を言う、お前の目的はまだ何も果たされていない」
李牧「?」
そこで、龐煖は自分には李牧や他人には聞き取る事が出来ない地球の声が聞こえると明かします。その地の声が李牧と龐煖を引き合わせたそのように言うわけです。うーん、ワレブ氏本格的なスピチャさんですな、そのうち空の声や木の声が聞こえると言い出しそうです。さらに龐煖がおいでカモンカモンカモンで暗い目をして言うには
龐煖「李牧、おまえこそが長年求めていた答えに導く者なのだ」
さて、スピチャ全開の龐煖に李牧は気乗りしません。さっきも言ったように私は戦に明け暮れて、身内も親も部隊まで全滅させた愚かな男で
誰かを答えに導くような人物ではないと言うのです。瀕死なのによくしゃべるな李牧!それに対し、龐煖は優しく両手を広げて言います。
「いずれ分る事だ李牧」
「どうして私の名を?」
「ハンドパワーです」
※ハンドパワー、なつかし!超魔術だって言っているのに、無理解な人々にインチキと叩かれ顔面神経痛にまでなったMr.マリック元気かな?
キングダム最新623話ネタバレ「龐煖は人類の救済者」
龐煖は続いて名を名乗ります。
「Mr.マリ、求道者の龐煖である、覚えておけ」
それだけ言うと龐煖は結局李牧に手を下す事なく何もせずに去っていきました。その後、李牧は気を失い、再び目覚めた時には、何とか歩けるまでに回復していました。ホルモン出ていたのに正にハンドパワーです。よろよろと歩きながら、樹海の中を歩くと、李牧を追っていた敵軍が山になって積みあがっていました。
「これも、ワレブ氏がやったのか?」
李牧の中で龐煖への疑問が膨れ上がりながらも、彼は何とか生還を果たしたのです。
※回想シーン終わり
カイネ「求道者、求道者って何です? まさかハリウッド方式で、この先はシーズン2ですか?」
それに対し、李牧は、その後戦に疲れた自身は求道者の答えを求めて中華を放浪したと言います。リサーチの結果、龐煖のような求道者は500年続く戦乱の世よりもはるか昔、その前の騒乱期から存在していたそうです。
求道者の正体とは、争いを繰り返す人の世の苦しさや愚かさを憂い、どうにかしてこの世を救えないかと真剣に考えた賢者の集団だと言います。
ところが、賢者たちの活動とは裏腹に戦乱は拡大する一方、そのうちに賢者たちは「人間そのものが間違っている」と結論を出しました。
つまり人間社会そのものが狂っているのであり、その間違いの根本には偏愛があると説きます。人類が全てを平等に愛するのではなく、我が身を愛し、身内を愛し自分の国のみを愛する、愛が偏るがゆえに情があるゆえに争いは消えない、その人間の限界を超える事を賢者は最終目的とします。
カイネ「でも、情があるからこそ人間らしいのではないですか?」
李牧「その通りです、しかし、だからこそ矛盾を超えるために、人間は人間を超えようと考えもするのです」
おお!やはり龐煖は武を突き抜けさせて、俺は人間を辞めるぞjojoと宣言したわけですね。どうやら、賢者たちは、様々な分野で人を超える超人になろうとし、ある賢者は宙に浮こうとして崖から身を投げて死ぬなど常軌を逸した荒行をしたようです。
気持ちは分かりますが、もうあっちにいっちゃってますよね?社会で事件を起こす人によくある、頭が良くても世間から隔絶するとろくでもない事を考えるという典型が今回でてきた龐煖の賢者のようです。
キングダム最新623話ネタバレ「結局龐煖は永遠の夢想家」
李牧の長い解説に戦慄する一同、龐煖の殺戮とは身勝手な個人の名誉欲ではなく、当人は武を極めて人間を超えた武神になるために戦っていたわけです。だからこそ、李牧は龐煖を人間の代表だと位置づけたのでした。
カイネ「ワレブさんは、ただ、自分が最強である事を証明するために暴れ回っているんですか?」
愕然とするカイネ、たったそれだけの理由で無数の殺戮を侵す事が理解できない模様です。
李牧「そうです。賢者達は、自分達の中で一人でも人間を超えて神さんの領域に入れば、人間が皆、覚醒してステージが上り争いが終ると思っています」
カイネ「そんな、そんなバカな事、あるわけないじゃないですか!」
バカバカ言いなカイネはん!それがワレブさんちゅう人の生きザマやないか!でも、何だかんだ言ってカイネを含めて、その場にいる趙の人々が全員左目から涙を流すという怪奇現象が起こります。奇跡、いや、ここまで行くとちょっと気持ち悪いです。確かに龐煖のやり方は常軌を逸しているし、全く正しいとは思えない、それについては李牧も同意します。しかし、バカなワレブさんは、少なくとも19年以上、己が最強の武を備えれば人類のステージが上り、この世から争いが消えると本気で信じているのです。
趙の皆さんが凄く感銘を受けている中で悪いですが、kawausoの龐煖理解はさらに離れました。こいつはいよいよダメ人間ですよ。
煽り:人類を次のステージに導く為に、強者を屠り自らを武の頂点に置く、性質が悪い最凶中二病である事が判明したワレブさん。これって、過激な人類救済を説くカルト宗教が全部同じような事言ってないか?危険な香りがする男龐煖、万極どころではない心の闇を信はどうやって解き放つのか、、てか、思想の話はいいからバトルを進めてよ!以下、キングダム624話に続く・・
キングダム624話kawauso予想
kawausoの龐煖の正体ついての予想は、以下の通りでした。
李牧の言う「龐煖は人の代表」とは、身の程を知れ分限を知れという天の遣いである龐煖が、旧来の封建制の秩序を破壊しようとする異端である秦と戦っているという意味なのだと推測します。
例え戦乱があろうと、神世から続く封建制を守るべきという守旧の李牧と、どんな血を流そうと一人の支配者の下で万民が恒久平和を享受できる社会を造りたいと願う秦王政の激突、それが、信と龐煖の対峙という形で暗示されている。kawausoはこんな風に考えていますが、いかがでしょうか?
はい、かなり外れています。あいすみませーん
さすがは漫画家の想像力はスゴイです、龐煖は人類を争いから救おうと真剣に考えている間に道を踏み外し、ようわからんけど、自分が人間を超える武を得れば人類すべてのステージがあがり、この世から争いが消えると狂信する、どっちみちクレイジーな人だと分かりました。
やはり、山に籠らないで世間に揉まれないと危険思想にハマると言う典型ですね。
そんないっちゃった龐煖と信は戦いを通して分かり合えるんでしょうかね・・
追記:2019年12月5日、キングダム624話がYJに掲載されました。
戦いは終始龐煖が押しまくり信は防戦一方ですが、何度倒されても立ち上がるロッキー戦法に出ていきます。
しかし、いつものように信の背後に王騎のスタンドが出始めると戦況が変化、はじめて信の矛が龐煖の矛を押し返します。
ここから、信の逆転勝利はあるのか?詳しくは↓こちらから読めますよ。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
今回はページ数が多いですね、気合入れて描いた事が分かりました。それだけ作者にとって龐煖は重要な意味を持つキャラなんでしょうけど、随分な嫌われ者になりました。どこに落としどころを持ってくるのか?このまま生かして、ずっと哲学的な事をやりだすとさらに龐煖が小難しいと敬遠されそうで不安です。
前回記事:キングダム最新622話ネタバレ「龐煖とは」レビュー考察
キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧
関連記事:キングダム最新623話ネタバレ予想「龐煖は人の代表ってどういう意味?」
関連記事:キングダム最新622話ネタバレ予想vol3「羌瘣はどうしてボロゾーキンになったのか?」