地域により白衣には様々な意味合いがあります。現在の日本では白衣は清潔さの象徴で調理場や病院など衛生的な環境が求められる場所に多いのですが三国志の時代には白衣を着るのは官位を持たない人だったようです。
世語という書物によると、山陽の曹偉という人物が魏に上奏してきた孫権に対し、長江のほとりで白衣を着て待ち受け、賄賂を取ってその金で魏の人心を得ようとして露見、誅殺されたという話があります。どうして曹偉がわざわざ白衣を着て孫権と会っていたのかは不明ですが、少なくとも官位をもたない人は白衣という事で間違いはなさそうです。
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