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関羽が英雄を飛び越えて神になったのは塩が関係していた


 

男気溢れる趙雲

 

三国志において絶大な人気を得ているのは、趙雲や諸葛孔明など多いですが、神として崇拝の対象になっている人物と言えば、それは世界中の関帝病に祀られる関羽以外にいません。

 

セクシーすぎる塩商人だった関羽

 

しかし、どうして関羽は神になったのでしょうか?その原因として塩が関係していました。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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塩の行商人だった関羽

塩商人だった関羽

 

劉備に出会う以前の関羽の履歴は謎に包まれていますが、その出身地は、現在の山西省運城市塩湖区解州鎮常平村と考えられています。ここには塩湖が存在し3000年以上前の殷の時代から王朝の財源として重要視されました。そのため、関羽も塩の行商人であったと考えられています。

 

 

塩なしには生きられない人間

 

病気になった兵士

 

塩は人間に無くてはならない鉱物です。一方で中国の内陸部では塩が取れない土地も多く、塩の行商人は生活になくてはならない存在でした。しかし同時に塩は政府にとっては確実に税収を増やせるツールであり、しばしば塩に高い税金をかけ庶民を苦しめました。

 

京劇の関羽

 

 

この時、庶民の側に立ち塩を安く販売したのが塩の行商人です。彼らは国家によって闇塩を販売する「塩賊」と呼ばれ厳しい弾圧を受けました。しかし弾圧をうけるほどに塩賊に対する庶民の支持は高くなったのです。

 

 

腐敗した王朝を倒した塩賊たち

神様になった関羽(関帝廟ver1)

 

こうして庶民の英雄になった塩賊には唐王朝を崩壊させた黄巣や、元末の群雄、張士誠がいます。関羽も庶民を助け横暴な権力と対決する塩賊として、庶民に受け入れられやすい存在で、死後、英雄視される下地がすでにあったと考えられます。関羽信仰は最初、関羽の義理堅さを商売人の鑑とした山西商人から始まったようですが、これも塩の行商人だった関羽の経歴と関係していますね。

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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