ネットスラングとしては少々古い表現としてクッソワロタwwがあります。しかし、ここで使われるクソはウンコの意味ではなく、とてもとか激しくという意味で本来の意味を離れています。ネットスラングであるクソワロタですが、これは一種の先祖返りであり、平安時代の昔から日本人は愛称にクソをつける事がありました。
人名にもクソがあった
現在では、自分の子にウンコと名付ける親はいませんが、平安時代ともなると少し感覚が違います。桓武天皇の夫人には藤原の小屎(おぐそ)という女性がいました。また紀貫之の幼名も、阿古屎(あこクソ)でこちらもウンコです。さらに源氏物語には女の子たちと言うのを「くそたち」と呼んでいる表現があります。
公家の一人称「まろ」もウンコの事
極めつけには公家の一人称「まろ」も、クソをまる(出す)と言う古語から来ています。そう考えると平安時代は一人称がウンコだった人達が大勢いた事になります。しかしながら、ここで言う「まろ」はウンコのように汚いという意味ではなく愛称でした。21世紀の現在でもウンコはウンチドリルなどのキャラクターになっていて、古来からウンコに何らかの愛着や可愛げを感じる感覚が日本人には共通してあるような気がします。
クソの奥深さにクソワロタ
こうして考えると時代が変化しても、日本人がウンコに感じる奇妙な愛着は変わらないような感じがしますね。排泄してしまうとはいえ、一時は体内にいた存在ですから、ウンコには、最初から体外の物とは別の独特な親近感を感じるのかも知れません。
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