映画や大河ドラマで目にする事が多い戦国時代の合戦シーン。しかし、逆に戦国武将が眠っている姿は夜襲のシーンの僅かな時間しか描写されないものです。そもそも戦場で武将や足軽はどうやって睡眠を取っていたのでしょうか?
濠を巡らし土塀を築いて陣城を造る
戦国時代には奇襲も朝駆けも当たり前になっていたので、もちろん無防備にキャンプを張るわけにはいきません。野戦で入城できる城がない時には、野営地の周辺に濠を巡らし、簡単な土塀を築いて、その内側に幔幕を張り、死角になりそうな場所に見張りを配置して寝ていました。このような簡易な陣地を陣城と呼んでいます。近くに民家などがあれば接収して陣地とし総大将や旗本クラスは、床の上で寝たりしたようです。
基本は鎧兜を脱いで寝る
戦国時代の武将や兵は、状況が緊迫化している時には、鎧兜をつけたまま寝る事もありましたが、それ以外は重い甲冑を脱いで小袖などに着替えて寝ていたようです。用意がよい足軽などは、藁を集めてきてその中で寝て、なにもない場合は板の上で寝たとか…ただ地面に直接寝ると体温を奪われ病気になる事が多いのでなんらかの物を体の上に敷いて寝るようにはしていたようですね。
睡眠はちゃんと取っていた
当時は睡眠についてはちゃんと取るようにしていました。寝不足は警戒心を鈍らせるだけではなく、病気になったり負傷した時に傷の治りが悪いなどデメリットが多いのです。戦場でよく眠れるなとも思いますが、鎧を着ての進軍は激しい肉体労働であり、多くの兵士は食事を済ませて床につけば朝まで泥のように眠っていたようです。
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