広告

日本史上初めてダイエットしたのは西郷どん!ちゃんと成功したの?[教科書が教えない日本史]

2023年1月11日


 

 

 

西郷隆盛像

 

『西郷どんは桁外れの犬好きだったの?』では、西郷隆盛(さいごうたかもり)が犬を連れて散歩するきっかけがダイエットであることを取り上げました。西郷が医師からダイエットで犬と散歩するように言われてから犬を連れている姿が目撃されるようになり、上野恩賜公園の銅像にもなったことを取り上げましたが、西郷のダイエット方法について散歩以外のダイエット方法を取り上げませんでした。

 

この記事では、西郷のダイエット前の食生活と病気の内容、ダイエット方法について取り上げます。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



西郷隆盛の食生活

若い頃の西郷隆盛

 

西郷隆盛は元々巨漢でしたが、薩摩藩にいた頃は貧しくて粗食に耐えていました

 

『西郷どんは桁外れの犬好きだったの?』によれば、倒幕のために戦場で戦っていたことから相当な運動量だったと思われます。脂っこい食事や甘いものが大好物でしたが、肥満になることはありませんでした。

 

明治政府では参議になりました。参議とは太政官の1つで、会社の中では現場ではなく管理職になりました。管理職になっても脂っこい食事や甘いものが大好物で食事量は減りませんでしたが、デスクワークで体を動かすことが少なくなったため肥満になりました。資料として残っている軍服のサイズから、西郷の身長は178cm、体重は108キロありました。

 

 

西郷隆盛の病気

西郷隆盛の病気

 

明治政府で管理職になった西郷隆盛は、体重が108キロになり、病気がちになりました。高脂血症による動脈硬化と思われる症状が見られます。胸の痛みを訴えるようになり、明治天皇はドイツ人医師ホフマンに診察させました。

 

ホフマンは当時の日本人の国民病だった脚気の治療のためにドイツから来日にしていました。ホフマンは西郷を診察し、命に関わるとダイエットを課しました。ホフマンによる診察を受けてから、西郷はダイエットを始めます。ダイエット方法の詳細については次の節で紹介します。

 

関連記事:西郷星と火星大接近!西郷どんが141年ぶりに帰って来た?

 

 

西郷隆盛のダイエット法

西郷隆盛のダイエット法

 

ホフマンはダイエット方法として犬を連れてよく歩くようにアドバイスをしました。また、ホフマンは西郷に犬を連れて山野を歩き、狩猟することも勧めました。西郷はホフマンのアドバイスを受けて、犬を連れて散歩するようになります。

 

ホフマンは食事と生活面で次のように指示しました。食事について、白米や豚肉をひかえるように課しました。白米や豚肉を食べないことによって糖質制限ダイエットでの減量を試みました。ホフマンは食事制限だけでなく薬の処方もします。西郷に下剤(ひまし油)を1日5回飲むように課しました。

 

ホフマンが西郷に課したダイエット方法は効果が表われます。西郷の体重は107キロから3年で80キロまで落ちました。減量に成功しましたが、下剤を頻繁に飲んだため、胃腸が弱くなり、1日50回以上便所に駆け込むことがありました。

 

 

幕末ライターオフィス樋口の独り言

三国志ライター オフィス樋口

 

今回は西郷隆盛のダイエット前の食生活と病気の内容、ダイエット方法について取り上げました。ダイエット前は食生活が原因で、西郷の体重が107キロありました。体重が108キロになると胸の痛みを訴えるようになったことが分かりました。

 

ドイツ人医師ホフマンは西郷にダイエットをするよう勧めました。ダイエット方法は食事制限と散歩による運動です。ダイエット方法については糖質制限ダイエットで食事を制限した上で、下剤を1日5回飲むように課しました。

 

西郷の体重は108キロから3年で80キロまで落ちました。西郷のダイエットは成功と言えるのかもしれません。しかし、下剤を1日5回の下剤を飲むことについて、現代のダイエットではほとんど耳にしないと思います。現代のダイエットの主な方法は運動と食事制限です。

 

現代のダイエットで下剤を頻繁に飲むことがあるのか気になります。これからダイエットを始める人にとって、下剤の大量摂取は医師・薬剤師のアドバイスがない限りやめた方が良さそうです。

 

 

関連記事:勝海舟はどんな人?西郷どんの親友、幕末ちょい悪親父の波乱の人生

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
オフィス樋口

オフィス樋口

自己紹介:フリーランスで予備校の講師をしています。 歴史が好きで、予備校では主に日本史を指導しています。 センター試験の点数を40点台から80点台に伸ばした実績があります。 好きな歴史人物:徳川慶喜(理由:多趣味であることが共通しているから)

-外部配信