そんなわけで、始まってしまいました。
題して『はじめてのスキッパーキ』、略して『はじスキ』!!
(スキヤキの仲間ではない)
スキッパーキを愛して止まない筆者が、スキッパーキという犬種が
いかに魅力的かを切々と語ろうというこのシリーズ。
まずは第1回目。『スキッパーキってどんな犬?』
はじまり、はじまり~!!
てか、スキッパーキってなんの話だよ?
え、スキッパーキが何かわからない?
足に履くもの?(それはスリッパ)
狙撃手?(それはスナイパー)
プロレス技?(それはスリーパーホールド)
イルカ?(それはフリッパー)
お腹が空いたら?(それはスニッカーズ)
……いやいや、そうじゃありませんって。
スキッパーキとは犬種の名前です。
『スキッパーキ(フラマン語: Schipperke)はベルギー原産の
小型の番犬用の犬種である。黒い被毛を持つ、スピッツ・タイプの犬で、
もとは牧羊犬の系統である。』(Wikipedia)
昭和40年代なかば頃に日本にも輸入され、昔は「シッパーキー」とも呼ばれていましたが、
近年では「スキッパーキ」という名称が一般的に用いられていますね。
スキッパーキの特徴
【外観】
スキッパーキは体高約30cn前後、体重5kg~7kgほどの小型犬です。
被毛はダブルコート(固めの長毛と柔らかい短毛の二重構造)で、
まるで首から肩にかけてマントを巻いたような特徴のある外観をしています。
スキッパーキには伝統的に断尾(しっぽを切る)習慣があり、
丸いおしりから後ろ足にかけては「キュロットを履いたような」と
形容されることもあります。
被毛の色はほとんどの個体が全身つややかな黒ですが、
まれに灰色や白(クリーム)の個体もいます。
【性格】
その性格を一言で表すなら「せわしない」、これに限ります。
どれくらい「せわしない」かと言えば……百聞は一見にしかず、
こちらの動画を御覧ください。
暴走犬!?(スキッパーキ) - YouTube
……まあ、こちらの動画はキャプションには「シャンプー後」と
ありますので、特に興奮状態だったのでしょうが、
とにかく落ち着きなく、絶えず動きまわる犬種です。
好奇心が旺盛で、穴という穴、隙間という隙間に鼻を突っ込んでは
何かを探しまわり、家族の人間には始終遊んでくれとおねだり。
疲れ知らずで動きは敏捷そのもの、おまけに小型犬の体格で
中型犬並みのパワーの持ち主。スキッパーキのオーナーさんが口を揃えて
「黒い弾丸」
「黒い悪魔」
などと呼ぶのも良く分かる気がしますよね。
陽気でにぎやかな犬種ですが、一方少し神経質な一面も。
ビビリな性格の個体も多いようです。
カナダのブリティッシュコロンビア大学のスタンリー・コレン教授の
著作によれば、スキッパーキは賢い犬ランキングで15位
(全132犬種中)と、なかなか頭の良い犬種とされています。
実際、コマンド(『お手』『おすわり』などの命令)を覚えるのが早く、
アジリティーと呼ばれる競技を仕込むのにも最適な犬種のひとつと言われます。
白スキッパーキ・レグルスのAG1 - YouTube
(とても珍しい白いスキッパーキ「レグルス」君のアジリティー)
初心者向けではないけど
Wikipediaの記述には
『慎重で静かな足取りで歩くから老人の散歩の友として人気がある』、
なんてありますが、ちょっとこれはないなあ、という感じです。
小型犬ですがとにかく体力自慢、
1日最低2回、1回30分の散歩は必須ですし、
ストレスを溜めないよう、遊ばせてやるのも必要です。
よその人には警戒しますが、家族には良く懐いて、始終足元に
つきまとっては遊んでくれの催促。
はっきり言って扱いやすい犬種じゃありません。
だけど、犬と暮らす楽しみをこれほど教えてくれる犬種もなかなかありません。
スキッパーキライター 石川克世の独り言
さて、次回は「スキッパーキ」という名前の由来と
犬種の出自について解説致します。
牧羊犬?
猟犬?
害獣駆除犬?
それとも船乗り?
調べれば調べるほど、よくわからない犬種のスキッパーキに
乞うご期待!!
次回記事:【はじめてのスキッパーキ】船乗り犬?それとも牧羊犬?意外に謎の多い犬種だった?【第2話】