張儀(ちょうぎ)とはどんな人?合従策に対抗した外交策を立て歴史に名を残した遊説家 Part.2




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秦王ミッションその1:縛っている六か国同盟を破壊せよ

張儀(ちょうぎ)は楚王に復讐を果たした後、秦の宰相を辞職し、

魏の国の宰相になります。

なぜ張儀は秦の権力者であったのに、

魏国の宰相とならなければならなかったのでしょうか。

それは魏の宰相になった後、秦へ味方するように魏王を説得し、

蘇秦が完成させた六か国同盟を破壊する事が目的です。

武力で魏に圧力をかけると、諸国の結束が強まる可能性があります。

その為、張儀は秦の恵王に「魏の政権内部に入って、魏王を説得し、

六か国同盟を破壊しましょう。

そのために宰相を辞職し、魏の宰相になりたいと思います。

王には私が魏の宰相になれるように紹介状を書いて頂きたいと存じます。」

と進言。

恵王は張儀の進言を受け入れ、魏王に紹介状をしたため、張儀に渡します。

張儀は魏へ向かい、秦の恵王の紹介状を渡し、魏の宰相となります。

 

前回記事:張儀(ちょうぎ)とはどんな人?合従策に対抗した外交策を立て歴史に名を残した遊説家 Part.1



魏の宰相となるも…

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張儀は秦王の紹介もあり、魏の宰相になる事に成功します。

彼は宰相になると早速、魏の襄王(じょうおう)を秦に味方するように説得。

だが、襄王は張儀の言葉を聞き入れませんでした。

しかし張儀は諦めず、襄王の説得に努めます。

彼が襄王の説得をはじめてから数年が過ぎますが、未だに説得できません。

恵王は襄王が秦に味方しない事にイラつき、

魏の城をいくつか陥落させ、秦に味方するように圧力をかけます。

張儀は恵王が外から圧力をかけてくれた事をチャンスと考え、

再度襄王を説得しますが、彼は張儀の意見を受け入れません。

襄王は張儀の意見を受け入れず、秦の味方に付かないまま、亡くなります。




新たな魏王も張儀の言葉を受け入れない

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襄王が亡くなると哀王が就任します。

張儀は早速、哀王へ秦の味方をした方が良いと進言。

しかし哀王も襄王と同じで、張儀の進言を取り入れる事をしませんでした。

そこで張儀は恵王へ再度魏を攻撃してくれるように進言。

恵王は張儀の進言を取り入れ、魏の城を攻撃します。

魏は秦の軍勢を追い払う為、迎撃に赴きますが、魏の軍勢は秦軍に敗北。

その後秦は再び魏へ軍勢を進めます。

魏は再度秦の圧力を受け、群臣は秦へ対抗する策を模索し始めます。

張儀はこの時をチャンスと見て、再び恵王へ進言を行います。

 

六か国同盟にヒビを入れる

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張儀は哀王と会見すると幾度目かの説得を開始。

彼は「王よ。このまま秦と敵対し続ければ大変な事になりますぞ。

もし秦が魏の北側の都市を占領すれば、趙の援軍が来ることはできなくなります。

さらに秦が韓に圧力をかけて、秦と韓が連合すれば、魏にとって、

滅亡の危機に瀕します。

この時魏の北側を秦に抑えられており、北の趙は援軍を魏に送れません。

こうした状況の中、楚と斉は魏に援軍を送り出してくれるのでしょうか。

もし援軍が来なかった場合、王はどうするのでしょう。

このような心配を日頃持たれているよりは、秦に味方していた方が、

良いのではありませんか。」と哀王に進言します。

哀王は張儀の的確な現状分析に頷き、張儀の意見を取り入れます。

こうして六か国同盟に亀裂を入れる事に成功します。

恵王は魏が秦に味方した事を大いに喜び、張儀に褒美を与え、

再度秦の宰相へ就任させます。

 

恵王ミッションその2:楚と斉の同盟を破壊せよ

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張儀は秦の宰相に返り咲いて1年後、恵王から「宰相よ。

魏が秦の味方になって、六か国同盟にヒビが入ったが、

他の国は未だに同盟を結んだまま我が国に対抗している。

どうにか六か国同盟を完全に破壊する事は出来ないか。」と

尋ねます。

すると張儀は「王の心配事は分かりました。

では私が楚と斉の同盟を壊し、六か国同盟を無くしてきます。」と

伝え楚に向かいます。

 

楚の懐王を騙せ

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張儀(ちょうぎ)は楚へ到着すると、懐王(かいおう)に会見を申し入れます。

懐王は会見を受けいれると、張儀に対して

「あなたはこの私に何をもたらしてくれるのか」と早速問います。

すると張儀は「王様。楚が斉との同盟を破棄してくれるのであれば、

私の領地を差し上げたいと存じます。」と伝えます。

懐王は「本当か。」と再度尋ねると、張儀は頷きます。

彼は大いに喜び、張儀の提案を受け入れると、すぐに斉との国境を閉じ、

斉へ絶縁状を叩きつけます。

こうして楚と斉が敵対関係に陥り、六か国同盟は修復不可能な状態になります。

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