熊本地震発生後、ツイッターの更新を停止していた、熊本県のPRキャラクターくまモンが、6月1日、地震後初めてツイッターやフェイスブックを更新しました。
くまモンは、まずツイッターで、
「日本全国や世界中から熊本を応援してもらって本当に有難うだモン」
と寄せられた多くの支援に感謝する第一声を発しています。
日本全国や世界中から熊本を応援してもらって、本当にありがとうだモン。熊本がもっと元気になって笑顔が広がるようにがんばるモン!今日からツイートも再開するモン。これからも熊本をどうぞよろしくお願いしますモン! pic.twitter.com/3tzYlQfbIz
— くまモン【公式】 (@55_kumamon) 2016年6月1日
そして、「熊本がもっと元気になって笑顔が広がるように頑張るモン!
今日からツイートを再開するモン。これからも熊本をどうぞよろしく
お願いしますモン!」とコメントしています。
熊本県ばかりか、日本中、世界中の人から愛されるくまモン、今後は熊本県を、もっと元気にする為に頑張ってくれるのでしょうね。
この記事の目次
着ぐるみは、三国志の時代からあった・・
さて、くまモンではありませんが、実は着ぐるみは、三国志の時代にはすでに存在していた事が壁画などから分っています。
「なんで、そんな着ぐるみが昔からあるの?」
と疑問に思われるかも知れませんが、それは宴会の席での軽い芝居などの小道具の延長として制作されたのです。
人は別人を演じる儀式として、仮面をかぶったり、派手なメイクを施したりという手法で、いつもと違う自分にスイッチを切り替えますが自身の姿を外から完全に見えなくする着ぐるみは、そのような、演じる人にとって、うってつけのアイテムなんですね。
大公開!三国志の時代の着ぐるみ、鳳凰モン?
さて、そんな三国志の時代の着ぐるみはどんなものだったかと言いますと下記のイラストのような姿をしていました。誰ですか、ビッグバードの出来そこないなんて、ひそひそ言うのは!失礼ですよ、ビッグバードに(笑)
形としては、後に鳳凰(ほうおう)と呼ばれるタイプの聖獣の姿をしているので、鳳凰モンとでも言えばいいのでしょうか・・しっかりズボンと靴が見えるので、人が入っている事が分ります。まさに初期タイプの着ぐるみらしい、着ぐるみと言えるでしょう。
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鳳凰モン以外にも麒麟モンもいた?
この鳳凰モン以外にも、同じ壁画には、麒麟(きりん)をデザインしたような、着ぐるみも存在します、こちらは、人が2人入り、前足と後ろ足を担当し現在でいうところの獅子舞の二人版のような姿で登場したと推測されます。
一人で演じられる鳳凰モンと違い、ずっと二人で、しかも四つん這いで演じないといけない麒麟モンは、なかなか大変だったでしょうね。
縁起のよい芝居に利用された鳳凰モン
さて、この鳳凰モン(仮)、もちろん、このままで歩いて宴会の参加者に愛きょうを振りまいたわけではありません。鳳凰モンは、宴会の席で演じられたお目出度い芝居の登場キャラなのです。
ここには描かれていませんが、実際は、この鳳凰モンの左側には神の扮装をした人物が、一本の木を持って立ち、鳳凰モンに、なにやら話しかけている絵があります。それは、三国志の時代には伝わっていた昔話のようですが、残念ながら、現在までは伝承されていません。
鳳凰モンの装飾には意味がある・・
さて、この鳳凰モンが、口にくわえているのは、リボンです。リボンは、中国では綬(じゅ)といい、役人が印を衣服に結び付けるのに使用していた飾り紐で、二つの言葉を並べて、印綬と言ったりします。この綬ですが、「寿」と発音が同じなので、縁起が良いとされていました。
また、鳳凰モンが頭につけている枝と葉は、当時、神様が降りてくる、よりしろと考えられていました。このような装飾を施す事で、アイコン的に、「これは聖獣だよ、目出度いお話だよ」と観客に知らせているのですね。
くまモンも鳳凰モンも、人々の幸せを願って活躍する
くまモンと鳳凰モンでは、その間に1800年の隔たりがありますが、どちらも、着ぐるみで、人々の幸せを願って活動している事は同じです。
くまモンは自身が精力的に動いて活動していますが、鳳凰モンは、宴会でお目出度い芝居を演じて、それを見ている観客にもこの芝居のような福が沢山あるようにと願って演じられたのです。
熊本地震の被害は、まだ100%復旧したとは言えませんが、くまモンに負けないように、私達も熊本県の状況に関心を払い、出来る範囲で復興に協力していきたいものですね。