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気が抜けない!三国志時代の旅行は命がけだった!

この記事の所要時間: 234




呂布と劉備

 

秋は美味しい物や季節の風物を求めて、旅行する人が増えますよね?

今の人程、気軽ではないにしても、三国志の時代も旅行をする機会はあった筈、

では、三国志の時代の旅行とはどんなものだったのでしょうか?

 

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三国志の時代、宿屋には二つのタイプがあった。

張良 劉邦

 

三国志の時代には宿屋のシステムは大きく分けて二つありました。

一つは役人等公務員だけが利用できる施設で都亭、郷亭、伝舎と言い

こちらは、亭長のような専任の役人が応接してくれ食事も出ました。

亭長は最下級の役人で治安維持と役人の接待を務めている仕事で、

後に天下を獲る漢の高祖、劉邦(りゅうほう)も沛の亭長でした。

 

一方で、民間人が利用する宿は逆旅(げきりょ)と言います。

逆は迎えるという意味で、旅人を迎える場所という意味です。

こちらは、民間人が営んでいる宿屋でした。




何と食事は自炊、楽しみが半減する三国志の旅

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しかし、当時の逆旅は部屋を貸すだけで食事は出ませんでした。

逆旅で食事が出るようになるのは、唐から宋の時代の事です。

三国志の時代の旅人は、自炊をするしか方法がありませんでした。

鍋や釜は一応、逆旅に備品がありましたが、宿が混んだら

レンタルできる保証もないので、自分で持ち歩かないといけません。

 

つまり当時の旅行者は、歩き疲れて宿屋に入り、

さらに食事も自分で造らないといけなかったのです。

もちろん、荷物は膨大になり馬車に生活道具一式を詰めて

今でいう引っ越しのような状態で旅をしたのです。

 

食糧や水を持ち歩かないといけない

空腹の兵士

 

自炊するという事は、もちろん食材も煮炊きする薪も自前という事になります。

荘子には、

 

百里を行く者は宿に糧を舂(うすつ)き

千里を行く者は、三月の糧を聚(あつ)む

 

とあり、百里を旅行すれば宿屋で自炊し千里を旅行するなら

三か月分の食料を集めないといけないと書いています。

 

もし、途中で食糧が尽きたり、旅費がつきたら、それこそ悲惨で

韓娥(かんが)という人は旅の途中でお金が尽きたので

自慢の喉で歌いながら旅をして客からお金を貰って食いつなぎ、

孔子(こうし)は陳の国で食糧が尽き従者が立てなくなる程に衰弱しました。

 

幸い水だけは、街道の途中、途中で休憩の為の井戸が

掘られていましたが、食糧は買うか持参して持ってくる

しかなく、やはり荷物の量を多くしたでしょう。

 

手ぶらの楽ちん旅行など、この当時はあり得なかったのです。

 

通行手形を持っていないと逮捕された

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食糧の問題以上に、旅行者を悩ませたのが節伝(旅行券)でした。

どのようなものかというと、二枚の絹の中央に文字を書いて、

それを旅人と役所が片方ずつ持って照会するという仕組みです。

 

すでに周の時代から節伝は存在していて、これを保有していないと、

逆旅に泊る事は出来ず、それどころか保有していない事がバレると

不法旅行者と見做され逮捕されて牢獄に送り込まれました。

 

これは、役人でも同じであったようで、旅の途中で節伝を紛失すると

アジャパーな状態になる可能性があったのです。

しかし、後漢の時代になると、節伝を持たない人間を当て込んで、

これを売る人が出たようです。

 

どうやら、節伝は旅行が終わっても返す性質のものでもなく

個人個人で番号が違うわけでもないので、転売が出来たようです。

恐らく、困っている人の弱みに付け込んで法外な値で

売ったでしょうから大いに儲かる商売だった事でしょう。

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

旅行というと、物見遊山でなんだか楽しそうですが、

少なくとも、三国志の時代には、そうではなかったようです。

 

何しろ自炊用の荷物と食糧と薪のような燃料を車に積み上げて、

三度の食事は自分で用意しなければいけないわけですから、

食事が済んだら、バタンキューで観光どころでは無かったでしょう。

 

一方で、役人専用の宿舎に泊れる人は、食事の面倒も

炊事道具も要らずかなり楽ちんな旅が出来たでしょうね。

 

本日も三国志の話題をご馳走様です。

 

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三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

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