三国志や曹操を分かりやすく紹介|はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

吉川元春(きっかわもとはる)がスゴイ!敵と味方から恐れられた戦の達人

吉川元春 wiki
この記事の所要時間: 256




吉川元春 wiki

(画像引用元:吉川元春 wikipedia

 

毛利家を支えたのは智謀と外交感覚に優れた小早川隆景(こばやかわたかかげ)と

武勇に優れた吉川元春(きっかわもとはる)の二人が毛利家を支えておりました。

今回は武勇に優れ、敵と味方の両方から恐れられた吉川元春についてご紹介しましょう。

 

関連記事:楽しみながら戦国時代のエピソードを学べる歴史マンガ3選




暴れん坊の次男

毛利元就 wiki

(画像引用元:毛利元就 wikipedia

 

吉川元春は毛利元就の次男として誕生。

長男である隆元(たかもと)はおとなしい性格でしたが、次男坊は非常に血気盛んな性格で、

初陣はなんと12歳でした。

しかもこの初陣は父である毛利元就が元春を連れて戦に出たわけではなく、

彼が父の反対を押し切って戦に参戦。

この戦いで彼は初陣であるにも関わらず敵陣に突撃して大暴れし、

その勇猛さは味方の中でも1,2を争うほどでした。

こうして彼の初陣における勇猛さは味方の諸将の中でも一際目立っており、

将来を有能な武将になるであろうと期待されておりました。




吉川家に養子に入る

森 s

 

元春は初陣を済ませると母である妙玖(みょうきゅう)の実家である吉川家へ養子に出されます。

彼は吉川家当主である興経(おきつね)の息子として扱われることになります。

だが元春が吉川家へ養子に入ったのは父である元就の策略でした。

彼は妻・妙玖の実家である吉川家の勢力を毛利家へ取り込むために元春を養子へ出すことに

決めたのです。

その後、元就は吉川家当主である興経とその息子を殺害して、

元春を吉川家の当主へ据えることになります。

 

奮闘する戦上手

 

元春は吉川家の当主へ就任すると周防(すおう)の大勢力である大内氏が家臣の陶晴賢が謀反。

そして主君大内氏を殺害して自らの勢力を築くことに成功します。

毛利元就は陶晴賢と同盟を結ぼうと画策しますが、

嫡男隆元の反対によって陶氏と決戦することになります。

この陶家と毛利家の戦いを厳島の戦い(いつくしまのたたかい)と言われることになるのですが、

この戦いでは元春は吉川軍を率いて陸で大奮闘し、

元春の弟で小早川家の当主になっていた隆景(こばやかわたかかげ)は水軍を率いて陶氏と

大激闘を繰り広げ勝利することになります。

 

中国地方攻略戦でも大奮闘

炎 s

 

こうして陶氏を討伐することに成功した毛利家は領土を一気に拡張することに成功します。

そして元就は中国地方の覇者の地位を手にしていた尼子氏を討伐して

中国地方を平定する方針を固めます。

この戦いで元春は山陰方面で活躍し、尼子氏討伐で武功を重ねていきます。

尼子氏の当主である晴久(はるひさ)は「敵ながら元春の戦上手はあっぱれである。

皆も元春の戦上手を学ぶべきであろう」と言葉を残しており、敵の大将からも褒められるほど

彼の戦は凄まじいものでした。

その後も彼は山陰方面の司令官として尼子氏残党軍討伐戦や上月城(こうづきじょう)の戦いで

活躍していくことになるのです。

 

戦国史ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

吉川元春は父毛利元就からもその戦ぶりを讃えられており、

名将言行録(めいしょうげんこうろく)と言われる書物には(尼子晴久が残した言葉もここから引用)

「わしは元春の戦ぶりには勝てんわい」と述べており、

敵味方からその戦ぶりを認められていた証左と言えるでしょう

元春は生涯で76回ほど戦に参戦し、その内勝利する事64回を数えるほどの戦上手でした。

また彼は戦だけに特化した武将ではなく文学的要素も持っており、

尼子氏の本拠地である月山富田城(がっさんとだじょう)包囲戦では、

あまりやることがなかった彼は軍中で太平記を読み、それを書写しておりました。

この太平記は吉川本太平記と呼ばれることになり、

重要文化財に指定されている書物になっております。

このように文武両道の名将として毛利家を支え続けた名将・吉川元春をご紹介しました。

 

参考文献・吉田龍司著 毛利元就:紀元社発刊

 

軍師官兵衛に関する記事一覧:軍師官兵衛全記事

関連記事:黒田官兵衛の肖像画で頭巾を付けている理由がわかる!天才軍師・官兵衛の地獄からの生還

関連記事:黒田官兵衛の奇抜な献策と備中高松城攻防戦の水攻めがスゴイ!

 




黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 兀突骨 魏王朝から禅譲後に晋の領内で進撃の○○が出現した!?
  2. 張角 ゆるキャラ 黄巾賊 三国志 【怪しげな宗教団体】どうして多くの民衆が太平道に参加したの?
  3. 孫権 【5分で分かる】意外と知らない孫呉滅亡のきっかけ
  4. 賈詡と曹操と張繍 【マイナー武将列伝】賈詡は有名だけどご主人の張繍って誰?
  5. 項羽と鍾離昧 【西楚覇王項羽】彼の性格は○○で、○○の高さは誰にも負けない人物…
  6. 三顧の礼 ゆるキャラ 孔明 【衝撃の事実】日本の戦国時代にも三顧の礼があった!
  7. 曹操 史書から見る曹操の評価がベタ褒めすぎてやばいってホント?
  8. 三国志 三国志 Three Kingdomsのここがすごい!スリーキング…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. photo credit: Blue and Green via photopin (license)
  2. 黒田廉さん直虎レビュー02
  3. 五虎大将軍 関羽
  4. 陳平
  5. photo credit: Not another summer sunset? via photopin (license)
  6. 夏侯覇の妻は誰?
  7. photo credit: Wildflower Bouquet via photopin (license)
  8. 曹操 孔明をチェック
  9. 9gatusangokusih
  10. 馬超と羊

おすすめ記事

  1. 司馬懿が三国志演義に初登場するのはどのタイミングなの? 司馬懿
  2. よくわかる!周の成立から滅亡をざっくり分かりやすく紐解く photo credit:  via photopin (license)
  3. 遅れてきた呉の英雄・孫権の才能とは? 遅れて来た孫権 英雄
  4. コネ男・劉備から学ぶ人脈作り!コネクションの活かし方をコッソリ教えちゃいます!【ビジネス三国志】 劉備 黒歴史
  5. 親族からは嫌われていた?劉備に親族の配下がいない理由とは? 劉備悩む
  6. 伏皇后問題が荀彧の死の原因か!我が子房・荀彧の死因に迫る! 暗殺計画自慢の董承04

三國志雑学

  1. 宦官
  2. 韓信 股くぐり
  3. 7-5_歳をとっても元気な孔明
  4. 袁紹VS袁術(犬猿)
  5. photo credit: Enkianthus 吊鐘 via photopin (license)
“劉備漫画"

ピックアップ記事

  1. 世界 曹操
  2. 孟獲キャッチコピー01
  3. 劉備に足りないもの 三国志
  4. 兵士
  5. 桃園兄弟
  6. 旅 バイク
  7. photo credit: a devilish cornflower via photopin (license)
  8. 天地を喰らう

おすすめ記事

陸遜 関羽 どうして呉は同盟国の蜀・関羽を裏切ったの? 周瑜 周瑜(しゅうゆ)ってどんな人?赤壁の戦いで曹操軍を破った智将軍 曹叡 【三国志歴史ミステリー】魏の二代目皇帝・曹叡(そうえい)は誰の息子か分からない!? 曹操 三国志の時代の鎧は防弾チョッキ感覚だった?周、殷、キングダムまで鎧を徹底紹介! 孔明 東南の風 79話:曹操最大の失敗赤壁の戦い 張飛 文武両道 張飛(ちょうひ)は本当は知将だった? 三国志演技 三国志正史 三国志は2つある!正史と演義二つの三国志の違いとは? 梁興 馬騰 【驚愕の事実】三国志ではなく五国志だった!士燮(ししょう)勢力の台頭

おすすめ記事

  1. 39話:桃園三兄弟、バラバラに、、関羽は曹操に捕らわれる 曹操は関羽をGET
  2. 33話:度重なる幸運にハングリーさを失う曹操 曹操 油断
  3. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第12部 朝まで三国志
  4. 平原君(へいげんくん)ってどんな人?欠点多いけど結果オーライ!人間臭い趙の英傑 photo credit: ... via photopin (license)
  5. 夏候惇と言えば独眼竜? 夏侯惇
  6. 孫策、旧勢力に恨まれ無念の死を遂げる 孫策 頬
  7. 三曹七子にも並ぶ女流詩人、蔡文姫の数奇な人生 蔡琰
  8. 劉備暗殺計画|甘露寺の婚儀と錦嚢の計 その1 劉備 婿

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP