吉川元春(きっかわもとはる)がスゴイ!敵と味方から恐れられた戦の達人

2016年12月16日


 

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小早川秀秋

 

毛利家を支えたのは智謀と外交感覚に優れた小早川隆景(こばやかわたかかげ)と武勇に優れた吉川元春(きっかわもとはる)の二人が毛利家を支えておりました。今回は武勇に優れ、敵と味方の両方から恐れられた吉川元春についてご紹介しましょう。

 

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暴れん坊の次男

中国地方を制覇する毛利元就

 

吉川元春は毛利元就の次男として誕生。長男である隆元(たかもと)はおとなしい性格でしたが、次男坊は非常に血気盛んな性格で、初陣はなんと12歳でした。

 

3本の矢を放つ毛利元就

 

しかもこの初陣は父である毛利元就が元春を連れて戦に出たわけではなく、彼が父の反対を押し切って戦に参戦。

 

この戦いで彼は初陣であるにも関わらず敵陣に突撃して大暴れし、その勇猛さは味方の中でも1,2を争うほどでした。こうして彼の初陣における勇猛さは味方の諸将の中でも一際目立っており、将来を有能な武将になるであろうと期待されておりました。

 

吉川家に養子に入る

 

元春は初陣を済ませると母である妙玖(みょうきゅう)の実家である吉川家へ養子に出されます。彼は吉川家当主である興経(おきつね)の息子として扱われることになります。

 

だが元春が吉川家へ養子に入ったのは父である元就の策略でした。彼は妻・妙玖の実家である吉川家の勢力を毛利家へ取り込むために元春を養子へ出すことに決めたのです。

 

その後、元就は吉川家当主である興経とその息子を殺害して、元春を吉川家の当主へ据えることになります。

 

奮闘する戦上手

 

元春は吉川家の当主へ就任すると周防(すおう)の大勢力である大内氏が家臣の陶晴賢が謀反。そして主君大内氏を殺害して自らの勢力を築くことに成功します。毛利元就は陶晴賢と同盟を結ぼうと画策しますが、嫡男隆元の反対によって陶氏と決戦することになります。

 

この陶家と毛利家の戦いを厳島の戦い(いつくしまのたたかい)と言われることになるのですが、この戦いでは元春は吉川軍を率いて陸で大奮闘し、元春の弟で小早川家の当主になっていた隆景(こばやかわたかかげ)は水軍を率いて陶氏と大激闘を繰り広げ勝利することになります。

 

中国地方攻略戦でも大奮闘

 

こうして陶氏を討伐することに成功した毛利家は領土を一気に拡張することに成功します。そして元就は中国地方の覇者の地位を手にしていた尼子氏を討伐して中国地方を平定する方針を固めます。

 

この戦いで元春は山陰方面で活躍し、尼子氏討伐で武功を重ねていきます。尼子氏の当主である晴久(はるひさ)は「敵ながら元春の戦上手はあっぱれである。皆も元春の戦上手を学ぶべきであろう」と言葉を残しており、敵の大将からも褒められるほど彼の戦は凄まじいものでした。

 

その後も彼は山陰方面の司令官として尼子氏残党軍討伐戦や上月城(こうづきじょう)の戦いで活躍していくことになるのです。

 

戦国史ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

吉川元春は父毛利元就からもその戦ぶりを讃えられており、名将言行録(めいしょうげんこうろく)と言われる書物には(尼子晴久が残した言葉もここから引用)

 

「わしは元春の戦ぶりには勝てんわい」と述べており、敵味方からその戦ぶりを認められていた証左と言えるでしょう。元春は生涯で76回ほど戦に参戦し、その内勝利する事64回を数えるほどの戦上手でした。

 

また彼は戦だけに特化した武将ではなく文学的要素も持っており、尼子氏の本拠地である月山富田城(がっさんとだじょう)包囲戦では、あまりやることがなかった彼は軍中で太平記を読み、それを書写しておりました。この太平記は吉川本太平記と呼ばれることになり、重要文化財に指定されている書物になっております。このように文武両道の名将として毛利家を支え続けた名将・吉川元春をご紹介しました。

 

参考文献・吉田龍司著 毛利元就:紀元社発刊

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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