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蜀の五虎大将軍の一人、趙雲子龍(ちょううん・しりゅう)は、
美形なのに、全く女性の影がない武将です。
その特異性と美形に描かれる事が多い事から、趙雲女性説が流れ、
実際に漫画でもそれが採用されてしまう事が、ままあります。
しかし、史実の趙雲には、趙広(ちょうこう)・趙統(ちょうとう)という息子と
趙氏という娘がいるとされているので、実は結婚していたようです。
民間伝承によると、趙雲の妻は孫夫人、趙軟児(ちょう・なんじ)と呼ばれていました。
針仕事が得意だという家庭的な彼女ですが、ほんのいたずら心のせいで
趙雲の命を奪ってしまう羽目になるのです。
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この記事の目次
孫夫人は、趙雲の生まれた常山郡真定県の隣村で生まれた
いつとも分らないのですが、孫夫人は、趙雲の生まれた
冀(き)州常山郡、真定県の隣村で誕生したそうです。
幼馴染という事か、或いは、趙雲が一度、母親の喪に服する為に、
故郷に帰った後で結ばれたのか、詳しい事は分りません。
ただ、彼女は裁縫仕事が上手であり、また、夫婦仲も良かったようで、
趙広、趙統、趙氏という二男一女に恵まれています。
夫、趙雲の為に霊泉から水を汲み、お風呂を沸かしていた 孫夫人
夫の趙雲は劉備(りゅうび)の旗本として、戦場で激しい働きをしていました。
そんな趙雲の破れた衣服を孫夫人は丁寧に縫っていたようです。
ある時、大きな戦から帰る趙雲の為に、孫夫人は子龍池という
泉で汲んだ霊泉水でお湯を沸かしていました。
もちろん、趙雲の愛馬、白龍にも、霊泉水の水を用意します。
帰ってきた趙雲は、風呂の支度が出来ている事を喜び、
「ありがとう」とほほ笑んで衣服と甲冑を脱いで風呂に浸かりました。
この、趙雲ばかりか愛馬にまで気を回す辺り出来る嫁っぽいです。
流石は、イケメン趙雲の心をとらえるだけありますね。
趙雲の透き通るような白い肌を見て孫夫人は息を飲む
趙雲がお風呂でくつろいでいる間、孫夫人は蝋燭の灯りでちくちくと
綻びの出来た趙雲の着物を繕っていました。
ふと見ると、この日は満月で月明かりが、趙雲の背中を照らしています。
幾度も激戦を経験しているにも関わらず、趙雲の背中は傷一つなく
透き通るように白い素肌でした。
お湯で温められた肌には、赤味が差しまるで紅葉しているようです。
わが夫の肌の美しさに孫夫人は、思わず聞きました。
「あなたは幾度も激しい戦いを繰り広げているのに、
どうして肌に傷一つないのでしょうか?」
すると趙雲は、、
「私は戦友から常勝将軍などと呼ばれ、大きな怪我をした事がない。
それに私は、陛下から頑丈な鎧も賜り、君が想いをこめて縫ってくれた
衣服を身につけ、君が汲んでくれた霊泉水のお風呂に浸かっているから
小さな傷は、すべて治ってしまうんだよ ハハッ!」
などと、もう!ご馳走様ッ!な甘いセリフを口にします。
孫夫人、嬉しくてした、イタズラが大変な事に・・
そんな甘い褒め言葉を言われた孫夫人、最愛の夫の言葉に
嬉しいやら恥ずかしいやらで舞い上がってしまいます。
「じゃあ、私が常勝将軍の肌に針で傷をつけちゃおうかしら」
などと、じゃれながら、針で趙雲の背中を軽く突き刺します。
ぷす、ぷす、、、、ぶっしゅうぅぅぅーーーー!!
なんと突然、孫夫人が突き刺した肌から大量の血が噴き出します。
パニックになった夫人は、慌てて薬草や包帯を持ってきますが、
どんなに頑張っても、噴き出した血は止まってくれません。
そうこうしている間に趙雲の顔色はみるみる悪くなります。
「あなた!しっかりして!ああ!ごめんなさい!
私は冗談のつもりで、、それが、なんていう事にっ!」
何も出来ず、泣き崩れる妻に趙雲は優しく(こんな時までっ!)
声をかけます。
「いいんだ、、これは天命、君が悪いんじゃないよ・・
今まで有難う、苦労ばかり掛けて、報いてやれなくて済まない
どうか、子供達を頼む・・」
こうして、常勝将軍、趙雲は、あまりにもあっさり死んでしまいます。
孫夫人は、悲しみの余り趙雲の後を追い、孔明は卒倒
騒ぎを聞いて、趙広、趙統、趙氏の3名の子供達が飛んできます。
そして、息を引き取った趙雲の側で茫然としている母を見ました。
「私が夫を殺してしまった、もう生きてはいられません・・」
こうして、子供達が慌てて止めるのも聞かず、孫夫人は
短刀で喉を突いて、夫である趙雲の後を追ってしまうのです。
趙雲死す!(針で)の報告は趙広、趙統の手で成都の孔明の下に届きます。
「なんと! ああ、これで我が四人の友が奪われたのか・・きゅう、、」
報告を聞いた孔明は、あまりのショックに卒倒します。
孔明、夢の中で趙雲と孫夫人の笑顔のツーショットを見る
孔明は、卒倒して倒れている間、不思議な夢をみました。
それは、死んだ趙雲と孫夫人が仲良く笑顔で天に昇っていく夢でした。
「そうか、、趙雲と夫人は、仲良く天に昇ったのだな」(遠い目)
目を覚ました孔明は、一部始終を趙広、趙統に聞かせてやりました。
・・・・・なんだこりゃ(笑)
趙雲の妻、孫夫人が規格外!ほんのいたずらが夫を殺す羽目に!
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