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張飛(ちょうひ)は本当は知将だった?

この記事の所要時間: 151

張飛にお酒 だめだよ

三国志ファンの皆さんには、大方、バカで短気で大酒飲みの代表として

扱われている張飛(ちょうひ)ですが、それは三国志演義だけのイメージです。

 

 

正史の張飛はどんな人物だったの?

張飛 文武両道

 

正史においての張飛は、確かに短気で粗暴ではありますが、

一方で感情のままに行動するばかりではなく、相手を計略に嵌めて、

知力を駆使して捕縛するという離れ技もやってのけます。

 

一番有名なのは、漢中攻略戦で張郃(ちょうこう)を破った時でしょう。

 

漢中攻略戦での張飛の戦略

細い道 s

 

張郃は宕渠・蒙頭・蕩石に軍を進めて巴蜀の住民を奪い漢中へ移住させようとして、

張飛と激突しますが、張飛は張郃と50日間にわたって、睨みあいを続けた後、

精鋭1万騎を率いて、山の狭い間道に張郃を誘いこみます。

 

張郃は軍勢が多かったので、細長い山道で軍を展開できず、張飛の軍勢に

補給線を分断されて、軍が壊滅し、自身は数十名の部下と共に逃げのびます。

 

 

入蜀後の張飛は戦は負けなし

セイリュウ刀と蛇矛 張飛

 

また、張飛は、それ以前の劉備(りゅうび)の入蜀の時にも一度も敗北せず、

連戦連勝しており、劉備はその功績を諸葛亮(しょかつりょう)法正(ほうせい)

関羽(かんう)と同等であると認め金五百斤・銀千斤・五千万両・綿千匹の

褒賞を与えた上に張飛を巴西太守に任じました。

 

上の記述を見ると、筋肉バカの張飛のイメージが壊れてしまいますが、

では、どうして張飛はおバカキャラになってしまったのでしょう?

 

 

何で張飛はお馬鹿キャラにで描かれてるの?

蒟蒻問答 孔明と張飛

 

やはり、それは、三国志演義成立以前の、民間伝承に関係があります。

実は張飛は、民間に人気がある武将だったのです。

 

中国には、張飛を笑い話のオチに使ったような話があります。

例えば、孔明の庵で、張飛がとんちんかんな蒟蒻問答を行って

孔明を感心させてしまったり・・

 

艶笑話では、楊貴妃の骸を丁重に葬った男が恩返しに来た、

楊貴妃と一晩を共にしたのを羨ましがった隣の男が、

必死に野ざらしの骸を探して見つけた骨を丁重に埋葬したら、

夜に張飛がやってきて、拙者の尻を貸そうと言ってきたりします。

 

このようなバカで短気で、大酒飲みの張飛のイメージは、

長い年月で完全にキャラ立ちしてしまい、今更、三国志演義で

「実は張飛は知将でした」とキャラを変えてしまっても、

もう大衆には違和感しか残らなかったのです。

 

 

大衆に読まれる目的で描かれた三国志演義

夜 s

 

三国志演義は大衆に読まれる事を目的に発展したので、

作品の中には、昔ながらの酒で失敗する張飛と、計略を用いて

敵将を打ち破る、本来の張飛が同居してしまったのです。

 

しかし、そんな二つの張飛のイメージも、部下に対して愛情がなく、

厳しい罰を与える悪い癖は共通していて、

最期もそのせいで寝首をかかれて死んでしまうのです。

 

 

 

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