はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

毛利家を守るために小早川隆景の苦渋の決断とは?

この記事の所要時間: 249




小早川隆景 wiki

(画/小早川隆景 wikipedia)

 

毛利両川の一人である小早川隆景(こばやかわたかかげ)

彼は豊臣秀吉からその才能を非常に愛され、毛利本家とは別に領地を授かることになります。

彼は秀吉から愛されすぎたた為に毛利本家と小早川家に取って

悲劇が起きることになってしまいます。

 

関連記事:楽しみながら戦国時代のエピソードを学べる歴史マンガ3選




輝元に後継がいないことに目をつけた秀吉は・・・・

豊臣秀吉

 

豊臣秀吉は自分の数少ない一族の中でも出来の悪いポンコツがいてどうしようか迷っておりました。

そのポンコツの名前は木下秀秋といいます。

この人は幼少期の頃に秀吉の家にきます。

その当時は秀吉の奥さんであった寧々(ねね)も可愛げのあるこの子供を見て、

大いに可愛がっていきます。

しかし成長するにつれて顔つきに可愛げが全くなくなりさらに日頃の所業も良くなく、

昼間から酒ばっかりのみ、酒を飲んでいない時は蹴鞠などをして遊んでいる状態でした。

寧々はこの事を主人である秀吉に秀秋をキツく起こって欲しいと訴えますが、

秀吉は少ない一族一人である秀秋をきつく叱ることなどできませんでした。

だが秀吉も秀秋の状況を聞くにつれてついに激怒し、彼を左遷してしまいます。

そして彼はこのポンコツをどうすればいいのか考えます。

その考えた結果、毛利輝元に後継がいないことを知り、毛利本家の養子へ出すことを決意します。

 

毛利本家にポンコツが来る。その時隆景は・・・・

 

小早川隆景は毛利本家に出来の悪い秀吉の一族が養子にくる可能性を

黒田官兵衛(くろだかんべい)から知ると驚き、すぐに吉川広家と輝元にこの情報を教え

どのように対応すればいいのか会議を開きます。

しかし良案が出ないまま隆景は秀吉から呼ばれることになります。

秀吉から呼ばれた彼は「うちの秀秋を輝元殿の養子にしたいと考えているのだがどうだろう」と

伝えられます。

すると彼は「殿下。あなた様には伝えていなかったのですが、我が家と吉川家から輝元の

養子が決まっております。」と述べます。

この事を知った秀吉は「そうか」と残念そうに毛利本家に秀秋を養子へ入れることを諦めます。




秀吉の難癖を避けるために・・・・

月 f

 

隆景は秀吉の元を去り、急いで毛利輝元の元へ向かうとすぐにいとこの子供を輝元の養子へ

向かい入れることにします。

こうして毛利本家に秀吉のポンコツの血をいれることを防ぐことになるのですが、

隆景は考えます。

秀吉は秀頼が生まれ非常に可愛がっており、再び秀秋をどこかの名家の家に養子へ

出すことを考えているだろう。

そして秀秋の養子縁組を一度断った毛利家に難癖をつけたり、

毛利家の落ち度を見つけて攻撃されてしまったら一大事であると考えます。

これらの可能性を考慮した隆景はある決断をします。

それは小早川家に秀秋を向かい入れることでした。

 

小早川家に秀秋を向かい入れる

竹 f

 

隆景は決断するとすぐに秀吉に秀秋を養子に向かい入れたいと申し伝えます。

隆景から秀秋を養子に入れたいことを知った秀吉は大喜びし、隆景の申し入れを二つ返事で

受け入れることにします。

こうして小早川家は秀秋を当主に据えることになり、隆景は隠居することになります。

秀吉は隆景が隠居する際に破格の隠居料(五万石強)を受け渡しており、

秀吉がどれだけ喜んでいたかが想像できるのではないのでしょうか。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

黒田廉さん02a

 

こうして小早川家に入った秀秋はその後朝鮮の役で総大将として渡航することになりますが、

ここで活躍するも、帰国後秀吉に激怒されてしまい領地を削られてしまいます。

その後秀秋は領地を元に戻されるのですが、

秀秋は関ヶ原の戦いで西軍から東軍へ寝返ったことにより小早川家の家名に泥塗ってしまいます。

また歴史を詳しく知らない人は関ヶ原の戦いで西軍が敗北した原因は、

小早川秀秋が寝返った事が原因であるため「小早川家=秀秋=裏切りの家」と

勘違いしてしまう人を作った元凶となっていることは否めないでしょう。

このようなポンコツを小早川家にいれて毛利本家を守った隆景は

理想のNo.2と入れるのではないのでしょうか。

 

真田丸に関する記事一覧:真田丸全記事

関連記事:小早川隆景(こばやかわ たかかげ)とはどんな人?毛利を支えた三本の矢

関連記事:超ネガティブな戦国武将・毛利隆元の偉大なる父を持ってしまった苦悩とは!

 




黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 范増(はんぞう)とはどんな人?項羽軍の頭脳として活躍した老軍師
  2. 秦王政の疑心を見抜いていた二人の人物:尉繚と王翦
  3. 【キングダム】驚愕!信の血筋はなんと皇帝に即位していた!
  4. 今川家のポンコツではなかった今川義元の前半生に迫る!
  5. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十話「走れ竜宮小僧」の見…
  6. 三国志の時代に活躍した兵士の逸話
  7. 【センゴク】なんで西の覇者・毛利家は織田信長と敵対し続けたの?
  8. 吉川元春(きっかわもとはる)がスゴイ!敵と味方から恐れられた戦の…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 舛添都知事「五千万問題」三国志の時代だと、どんな罪?
  2. 【優劣対決】戦国武将小早川秀秋 VS 蜀の二代目皇帝劉禅一体どちらが優れていたのか。PART3
  3. 【週刊文春も驚き】後漢時代のメディア事情はどうなっていた?後漢時代の立て札・扁(へん)
  4. 曹丕(そうひ)得意の詩で蜀の調理法を斬る
  5. 人材大好きの曹操が欲しがるほどに惚れた敵将は誰?
  6. 29話:青州兵によって膨れ上がる曹操の兵力

三國志雑学

ピックアップ記事

おすすめ記事

関羽が打った囲碁って、どんなものだったの? 【衝撃の事実】夏侯淵の一族にはなんと皇帝がいた!? 北方謙三の『三国志』のココが凄い!男の生ざまをガンガン感じたいならこの小説も超絶オススメ! 6話:三国志は黄巾の乱から始まった 袁術が天下を獲るためにみんなで考えよう【第4回】 【夷陵の戦い】なぜ劉備は陸遜にフルボッコされたの?大敗北を考察 遊牧民の衝撃の髪型 辮髪(べんぱつ)って何? 強力な曹操の脅威に呉・魯粛と蜀・孔明の思惑が一致

おすすめ記事

  1. クリスマスの日には三国志の人々は何をしていたの?
  2. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース23記事【3/13〜3/20】
  3. 【衝撃の事実】三国志演義はゴーストライターによって書かれた小説だった!?羅貫中じゃないの?
  4. 【春秋五覇の一人】穆公のおかげで後進国からのし上がった西の国・秦
  5. 【曹操軍と劉備軍】部下と君主関係の違いって一体どこら辺から?
  6. 法正(ほうせい)ってどんな人?蜀を支えた天才軍師
  7. 孫権は何であれほど合肥城を狙い続けたの?理由をわかりやすく解説(後半)
  8. 常に二番手で戦ってきた李典のタッグ武将歴

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP