三国志や曹操を分かりやすく紹介|はじめての三国志

menu

三国志の雑学

木牛流馬って何?孔明の発明で輸送問題が解消し北伐で大活躍?

この記事の所要時間: 214




孔明

 

蜀の丞相である諸葛孔明。

彼は劉備死後南蛮征伐を行い後方の憂いを無くすと共に蜀の国力増強を果たした後に

魏との戦いを始めます。

孔明は幾度も魏に戦いを挑みますが、

魏を打倒することができないままいつも退却することになります。

彼はその原因を兵糧輸送の方法に問題があると考え、

自ら兵糧輸送の問題を解決するべく試行錯誤します。

そしてついに自らが考えて作り出した木牛(もくぎゅう)・流馬(りゅうば)が完成しますが、

果たしてこの二つの輸送効率をアップさせる発明品は役になったのでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志あるある】懐かしい!と思った人は40代!昭和では当たり前だった三国志事情




木牛・流馬を考案するきっかけ

孔明

 

孔明はどうして木牛・流馬を考案しようと考えたのでしょうか。

孔明が木牛・流馬を考案することになったきっかけは、

陳倉城(ちんそうじょう)攻略戦に失敗して撤退した第二次北伐戦の時です。

この戦いは郝昭(かくしょう)率いる数千の陳倉城守備部隊に対して、

蜀軍数万が猛攻をかけたのにも関わらず兵糧不足と陳倉城の強固な防御に

敗北してしまった戦です。

孔明はこの戦いに敗北して漢中へ引き上げてきた際、

敗北した原因を兵糧不足にあると考えます。

しかし持っていくことのできる兵糧数は限られているためどうすればいいのかを考えた結果、

兵糧を輸送する部隊の輸送効率アップを行うことで兵糧の不足を補おうとします。

これがきっかけで孔明は木牛・流馬を考案することになるのです。




木牛・流馬ってどんな物

木牛流馬

 

孔明が考えた兵糧輸送の効率化を図るために誕生した木牛・流馬。

そもそも木牛・流馬はどのようなものなのでしょうか。

宋の時代に出版された「事物紀源(じぶつきげん)」と言われる書物によると

木牛は「長柄をつけた四輪の車」とされており、流馬は「一輪車である」としております。

また諸葛亮集(しょかつりょうしゅう)と言われる書物には、

木牛・流馬の部品に関して詳しく説明が記されているのですが、

どのようなものであったかは記載されおりません。

そのためどのようなものであったか詳しく記載されているものがないため今持って、

どの程度の輸送能力があったのかは不明のままです。

しかし実際に部品に関する書物があるということは組み立てて使用していた可能性は高いでしょう。

 

木牛・流馬は果たして孔明の北伐戦で活躍したのか

木牛流馬を使用する蜀兵士

 

孔明は木牛・流馬を考案して蒲元(ほげん)と言われる人物に作製する様に命令を出し、

彼が必死に製作したことで木牛・流馬が完成。

こうして第四次北伐戦である祁山(きざん)の戦いで使用することになります。

しかしこの戦いは李厳(りげん)の偽りの兵糧輸送の報告によって勝ち戦でありながら、

退却することになってしまいます。

そのため木牛・流馬が兵糧輸送で役に立ったどうかはあまりわかりませんが、

第五次北伐戦である五丈原(ごじょうげん)の戦いでは、

駐屯地である五丈原で屯田(とんでん)を兵達に行わせているので、

レンの推測ですがもしかしたら木牛・流馬はあんまり役に立たなかったのかもしれません。

その証左として漢中から五丈原まで200キロ程(片道)あるのですが、

木牛で兵糧を輸送した場合一日たったの8キロほどしか進めなかったようです。

そのため片道で大体25日ほどかかり、一往復で50日ほどかかる計算です。

また雨・風などの天候不良によってはもっと時間のかかる可能性もあるので、

50日以上もかかってしまっては、

戦に決着がつくか兵糧不足で撤退しなくてはならなくなってしまいます。

そのため孔明は最後の戦である五丈原では屯田を兵に行わせて自給自足することで、

長い対陣にも兵糧が不足しないようにしたのではないのかなとレンは考えます。

結果、木牛・流馬はあんまり活躍しなかった・・・・かもしれません。

 

関連記事:孔明サンの真っ黒メモリー、讒言でライバルを叩き落とせ!

関連記事:蜀漢の外戚・呉懿(ごい)は有能なのに地味で実は孔明に敬遠されていた?

 

三国志ライター黒田レンの独り言

黒田廉さん02a

 

孔明は木牛・流馬の他にも色々な発明品を残しており、

武器であれば引き金を引くだけで弓を飛ばすことが出来る連弩(れんど)や饅頭(まんじゅう)、

カブの一種で諸葛菜(しょかつさい)などが挙げられます。

激務の中でこれだけの物を開発していた孔明こそ、

蜀一番の発明家と言えるのではないのでしょうか。

 

参考文献 SB新書 三国志「その後」の真実 渡邉義浩・仙石知子著など

 

関連記事:献帝死亡説を利用した?劉備が漢中王に即位したのは孔明と法正の入れ知恵の可能性が浮上!

関連記事:孟達に全てがかかっていた!諸葛孔明の北伐は成功したかも?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 赤壁の戦いは計略の宝庫
  2. 天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Par…
  3. 曹丕が建国した魏ってどんな王朝でどうやって滅びたの?
  4. まったく安心できない三国志の全裸男、禰衡(でいこう)
  5. 【袁術の戦いを振り返る】徐州・豫州の戦いには人間ドラマが盛り沢山…
  6. 策士・張飛 (ちょうひ)が繰り出す瞞天過海の計&暗渡陳倉計ってど…
  7. 【春秋戦国時代の偉人】武霊王はなぜ胡服騎射を導入したの?
  8. 何から読めばいいの?三国志入門向けの小説と漫画を紹介!

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 譙周(しょうしゅう)とはどんな人?劉禅に降伏するのが得策であると説いた政治家
  2. 誘引の計にかかった関羽、ブチ切れる。
  3. 115話:蜀キラー陸遜、火攻めで劉備を打ち破る!夷陵の戦い完結編
  4. 【西楚覇王項羽】彼の性格は○○で、○○の高さは誰にも負けない人物だった
  5. 劉備も茶を求めた?中国茶の歴史
  6. 魏冄(ぎぜん)とはどんな人?政治・軍事両方で大活躍した秦の名宰相

三國志雑学

“劉備漫画"

ピックアップ記事

おすすめ記事

曹操くんポカーン。こやつ何を言ってるんじゃ?古代中国の方言から現代中国の方言まで徹底解説! 王連(おうれん)とはどんな人?蜀の経済を支え、国庫の充溢を果たした名官僚 豫譲(よじょう)とはどんな人?士は己を知るものの為に・・執念の暗殺者 【袁家ファン必見】袁家はどうやって名門になったの?汝南袁氏の基礎を築いた袁安(えんあん)が超苦労人だった 孫策も憧れた「西楚覇王」項羽が残した伝説の戦いベスト3 何で賈詡は董卓残党を奮起させて王允の政府を破壊したの? 曹操と劉備はどうしてライバル扱いなの?【三国志の素朴な疑問】 魏の諸葛誕が反乱に失敗した原因ってなに?

おすすめ記事

  1. 蜀が好きな皆さんへ!五分で分かる桃園の三兄弟の逸話を紹介
  2. おんな城主 直虎を100倍楽しむ!今川に呪われてしまった井伊家宗家
  3. 【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎
  4. 反董卓連合軍に参加したのは、誰と誰なの?【素朴な質問】
  5. 歴史上最も有名な義兄弟の誕生!桃園の誓い
  6. 糜芳(びほう)とはどんな人?古参の武将でありながら関羽を裏切り呉へ寝返った男
  7. 曹丕(そうひ)ってどんな人?魏書には正当性を表す記述ばかり!?
  8. 中国人が冷たいビールを飲まないのは三国志の曹操のせいだった!

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP