【シミルボン】おのれ曹丕!縁談をぶち壊され大騒動を起こした丁儀

2017年2月16日


 

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シミルボン

 

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曹丕 残忍

 

「人の恋路を邪魔するヤツは馬に蹴られて死んじまえ」など、

とかく、恋愛・結婚にまつわるトラブルには遺恨が残りやすいものです。

三国志の時代を代表するロックな男、曹丕(そうひ)は他人に陰湿ないやがらせをする

性格のねじ曲がった所があり、敵の多い人でした。

今回、紹介する丁儀(ていぎ)も曹丕の被害者で彼の恨みは魏を揺るがす騒動になります。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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父は曹操の幼馴染、エリート官僚の息子 丁儀

 

丁儀は字を正礼(せいれい)と言い、豫州(よしゅう)沛国の生まれ、

父は丁沖(ていちゅう)といい、曹操とは竹馬の友だったようです。

 

後漢の混乱期に長安で黄門侍郎(こうもんじろう)の地位にあった丁沖は、

暴政を敷く李傕(りかく)を殺そうと侍中(じちゅう)の楊奇(ようい)

黄門侍郎、鍾繇(しょうよう)、尚書左丞(しょうしょ・さじょう)魯充(ろじゅう)

尚書郎、韓斌(かんひん)という4名で李傕の殺害を共謀します。

 

それは実行には移されませんでしたが、その功積を称えた献帝は

洛陽に逃れた後、4名を称えて列侯(領地持ちの貴族)に封じております。

 

その後、丁沖は、侍中から司隷校尉(しれい・こうい)という、

今で言う東京都知事のような地位につきますが、酒の飲み過ぎが祟り亡くなります。

丁儀は曹操の友の子という恵まれた状態から人生をスタートする事になりました。

 

丁儀は片目が見えないというハンディがあった

 

丁儀は頭脳明晰で書に巧みな優秀な官僚ですが、事故か生まれつきか、

片目が見えませんでした。

 

曹操は、娘の清河(せいが)公主が年頃になったので、良い家に嫁に出そうと考え、

最初に幼馴染の息子である丁儀に目をつけます。

しかし、自信が無かったのか、息子の曹丕に意見を求めました。

 

すると曹丕は、首を横に振り

 

「丁儀は片目で容貌が良くありません、面食いの姉上が嫌がりましょう

どうせ片目なら夏侯惇(かこう・とん)の息子にでもやってはいかがです?」

 

夏侯惇も片目で盲夏侯と呼ばれていたので、どうせなら、息子が片目より

親父が片目の方がいいでしょうと洒落を言ったのです。

曹丕が本気だったか分りませんが、この助言で曹操は気が変わり、

本当に夏侯惇の息子の夏侯楙(かこう・ぼう)に清河公主を嫁に出しました。

 

ちなみに清河公主が嫁いだ夏侯楙は、ひどい女好きで

おまけに金儲けしか頭にないボンクラでした。

夫婦仲は、早々に醒めきり最期には泥試合まで演じています。

曹丕のダジャレは、実の姉まで不幸にしてしまったのです。

 

曹丕に縁談を邪魔された丁儀は激しい恨みを持つ

 

この話がどのように丁儀に漏れたか分かりませんが事実を知った丁儀は

激しく落胆しました。

もう少しで曹家と縁組をして王族になれる所を曹丕のダジャレみたいな理由で

ぶち壊しにされてしまったのです。

 

事実、曹操は、後に丁儀に会って、その聡明さに驚き、

 

「丁儀と先に会っておれば、全盲でも娘をやったものを

本当に惜しい事をしたわい」と悔しがったと言われています。

 

丁儀のやり場のない怒りはダジャレ野郎の曹丕に向かいます。

 

「おのれ、曹丕、、人の容姿をバカにしおって、

俺が片目である事で貴様に迷惑を掛けたか?

許せぬ、、必ず復讐してやるぞ!!」

 

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kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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