架空戦記
北伐

はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

隗より始めよとはいったい何?最強の自薦方法だけど就職活動には使えない?

この記事の所要時間: 358




 

戦国時代末期。

燕の国は国が乱れたことで隣国の斉に国を一度奪われてしまいます。

しかし民衆や大臣達から後押しを受けた燕の国の太子である平が国を奪い返すことに成功し、

燕の国は復活することになります。

そしてこの太子平は燕の昭王として君臨することになります。

彼は国を蹂躙した斉へ復讐をしようと心に誓い、

国力を充実するために色々な政策を行っておりましたが、

燕の国には優秀な人材が欠乏しておりました。

そんな時にひとりの男が燕の国へやってきます。

その男の名は郭隗(かくかい)。

彼は燕王に謁見して史上最強の自薦を行い燕王の師として養われることになります。

今回は郭隗が行った自薦とは一体何なのかをご紹介したいと思います。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダムファンなら絶対読むべき!三国志も面白い!




燕王から相談を受ける

photo credit: Last Leaf via photopin (license)

 

郭隗は燕の昭王の学者として仕えておりましたが、

国が斉に蹂躙されてしまったため国力を回復させる政策を進言していきます。

こうして燕は徐々に以前の国の力を蘇らせていくことになります。

そんなある日昭王から郭隗は相談を受けます。

昭王は郭隗に「私は国力を回復させるだけなく、我が国を滅茶苦茶にした斉に対して、

生きている間に復讐したいと考えてます。

そのためにまずは国力を回復することのできる政策を先生から助言を受けて行いました。

次に私が取るべき道としては人材の確保を考えているのですが、

先生はどうすればこの小さな燕に優秀な人材を集めることが出来ると思いますか。」と

相談を受けます。

郭隗は少し考えて燕王の意見に対してこのように述べます。




隗より始めよby郭隗

 

郭隗は昭王から相談を受けると少し考えてこのように答えます。

彼は「燕に優秀な人材を集めたいと考えているのであれば、王は私を優遇すればいいでしょう。

そうすれば各国の私以上の人材達はこの話を聞いて

「郭隗ですらあのように優遇されているのであれば、

燕に行けばかなり優遇されるのではないか」と考えてやってくるでしょう」と述べます。

まさに最強の自薦方法です。

この意見を聞いた昭王は早速彼にドデカイ宮殿を作って師として仰ぎます。

 

各国から優秀な人材がやってくる

 

昭王は郭隗を優遇すると色々な人材がやってきます。

斉からは陰陽家で有名なった鄒衍(すうえん)がやってきて昭王に仕えることになります。

また趙からは騎馬隊を率いて異民族と幾多の戦いを制してきた劇辛(げきしん)がやってきます。

キングダムで龐煖(ほうけん)に半分にされてしまった武将です。

また中山からは名将と言われることになり、昭王の復讐を成功させた将軍として後世に

その名をとどめることになる楽毅(がくき)がやってきます。

こうして燕の国内は優秀な人材が多く集まることになり、昭王の復讐が着々と始まることになります。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

この郭隗のおかげで昭王は斉へ復讐することのできる人材を集めることに成功します。

その後の郭隗の消息は不明ですが、燕王の師として仕え続けており代替わりした

あたりで亡くなってしまったか、逃亡したかのどちらかだと考えられます。

死亡してしまった場合は特に何事も起きないと思いますが、

もし生きていた場合、昭王の願いである斉への復讐は楽毅の戦略と戦術によって斉を蹂躙して、

斉国の完全制覇まで後一歩の所まで追い詰めておりました。

そのため郭隗がまだ燕にいた場合、楽毅よりも功績が無いのにドデカイ宮殿をもって

居座っているだけでは昭王の跡を継いだ王や家臣から

何を言われるかわかったものではないでしょう。

そのため彼は家臣からの批難をかわすために

彼は他国へ逃亡したと考えられるのではないのでしょうか。

しかし事実としてひとつ分かっているのは彼がいなければ小国であった燕は

楽毅を手に入れることができずに昭王の復讐も完遂することはできなかったでしょう。

最強の自薦ですが、皆様にはこのようなことを面接等で行わないように気をつけてください。

自分を優遇すればいっぱいひとが集まってきますよなんて言ったら

落とされる可能性が高いですから・・・・。

 

参考文献 史記 司馬遷 奥平卓・久米旺生訳など

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:原泰久スゲー!虚構の秦・斉秘密同盟に隠された意図とは?

関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー





よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 徳川家が豊臣を滅ぼすきっかけとなったのはどんな理由だったの?
  2. 【科学面や発明品から知る三国志】三国時代の発明品ってどんなものが…
  3. マジですか?始皇帝が半両銭に込めたメッセージに震える・・
  4. 【秦の宰相】一介の商人である呂不韋はどうやって秦の宰相まで出世出…
  5. 秦の昭襄王(しょうじょうおう)って戦神と言われるほど本当に強かっ…
  6. 蒙恬(もうてん)はどんな性格なの?真面目さの照れ隠しの軽い性格
  7. 秦の『人材』を分析!どうして秦が中華統一することができたのか?
  8. 【歴史を変えた名言】この名言によって歴史は変わった「断じて行えば…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【シミルボン】人間の発想怖過ぎる!血も凍る三国志時代の処刑方法
  2. 本当に病弱?実は健康に自信があった孔明、寿命を縮めた大誤算とは?
  3. あの張飛がデレデレ?張飛が愛した愛馬
  4. 劉備が徐州を譲り受けるきっかけとなったのは陳登と孔融のエピソードがあった!
  5. 三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた
  6. 三国志で一番の悪酔い君主は誰だ?【酒乱ランキング】

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

董卓は実は名将軍であるという根拠 理屈は確かにそうだけど・・中2病的な袁術の皇帝即位の理由とは? 【劉恒に課せられた使命】ボロボロになった漢帝国を立て直せ!! 思わず「やりすぎだろ」と声が出る!脳筋・呂布が袁術にたかる方法が現代でも使える【ビジネス三国志】 【お知らせ】はじめての三国志メモリーズに3名の猛将を追加しました 蔡琰(サイエン)とはどんな人?翻弄された運命をたどった詩人 三国志にも麻薬常用者はいた?魏の何晏は中毒患者? 【神になった名将対決】劉備三兄弟の一人関羽VS救国の英雄・岳飛 Part.2

おすすめ記事

  1. 三国志テストにチャレンジ!!TOSIC990点を目指せ!!
  2. 【官渡決戦間近】曹操軍の陣中で慎重論と積極論を進言をしていた代表者達
  3. 賈南風(かなんぷう)とはどんな人?司馬衷の妃となって晋王朝を滅亡の淵に叩き込んだ悪女
  4. 末っ子は努力が足りない!?馬謖の素性を探る
  5. え、そうだったの?蜀の五虎将軍、実は存在しなかった?五虎大将軍の真実!
  6. 46話:袁紹軍の審配、石弓隊で曹操軍を撃破
  7. ブサメン軍師、龐統(ほう統)|鳳雛と呼ばれたホウ統
  8. 秦の始皇帝ってどんな人だったの?青年期編

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP