キングダム
潼関の戦い特集




はじめての三国志

menu

はじめての変

鉄壁の合肥城を作り上げた劉馥の一族にとんでもない奴がいた!?

この記事の所要時間: 227




 

防御力ゼロ、住民もほとんどいない城であった合肥(がっぴ)城。

しかしこの合肥城に一人の役人が赴任したことによって、

防御力ゼロで、ほとんど無人であった合肥城が、

鉄壁の合肥城へと進化することになります。

その役人の名を劉馥(りゅうふく)と言います。

彼は合肥城へ赴任すると城壁を修復して魚油を蓄え、

敵の厳しい攻撃にも耐えることのできる合肥城へと生まれ変わらせることになります。

今回はこの劉馥の一族である劉弘(りゅうこう)という人物をご紹介したいと思います。

彼も祖父・劉馥に似て非常に行政官として優秀な人物でありました。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【新企画】朝まで三国志を開催!夜22時~朝6時までノンストップ特別企画!




司馬炎と幼い頃からの友達であった

 

劉弘は司馬炎(しばえん)と同い年で、

司馬炎が住んでいた洛陽の永安里(えいあんり)に住んでいた人物でした。

そのため幼い頃から一緒に遊んでおり仲のいい友達でした。

司馬炎が曹魏を滅亡させて晋の初代皇帝として君臨すると

劉弘は司馬炎に呼び出されて仕えることになり、エリートコースを歩むことになります。

彼は晋の時代の末期になると車騎大将軍となり、幕府を開くことがゆるされます。

また荊州(けいしゅう)の刺史と荊州・広州・交州の軍事権を行使する権能を

与えられることになります。




十組の役人を派遣するより効果がある

 

劉弘は荊州一帯を治めることになります。

彼は司馬炎の友達であったから上記のようなとんでもない権力を有することになった・・・・

わけではなくしっかりと権力に見合った能力を持った人物でした。

行政面では民衆達に農業・養蚕を行うように奨励し、

部下達には厳しくも真心をもって接していきます。

さらに民衆達が徴兵されることになると、

自分の領内になる郡や国へ自ら筆をとって、

徴兵される民衆達をいたわる手紙を送り届けさせます。

この結果、民衆達は劉弘のために進んで受けて兵になり、

役人達からは「劉弘殿の直筆の手紙は十組の役人を派遣するより効果がある」と

彼を褒め称えていたそうです。

 

公正な人物である劉弘

 

劉弘は公平な人物としてしられており能力のある人物であれば、

娘婿よりも在野の人物を取り入れる人物でした。

彼の公平さが表れるエピソードをご紹介したいと思います。

晋の皇帝から「自らの裁量で人材を登用してもいい」と命令を受けます。

そこで彼は配下の将軍である皮初(ひしょ)を襄陽(じょうよう)の太守に。

また在野にいた伍朝(ごちょう)を零陵(れいりょう)の太守へ任命してもらうように推挙。

すると晋の朝廷から「皮初は名声や実績において劣っているのではないか。

君の娘婿である夏侯陟(かこうちょく)の方を襄陽の太守に任命しなさい」と

返答が帰ってきます。

劉弘は「私の娘婿である夏侯陟よりも皮初の方が能力のある人物であります。」と短く返答を返します。

晋の朝廷は劉弘の言葉を受け入れて皮初を襄陽の太守へ任命することにします。

 

俺は晋の朝廷を裏切ることをしない

 

劉弘が襄陽の太守に皮初を任命した頃、晋の国は大きく乱れておりました。

その原因は朝廷の政治の腐敗と王族達が、

朝廷に対して反乱を幾度も起こしていたことです。

こうした事態に広漢の太守であった人物が劉弘へ「君は荊州を統治している。

この地をもって晋から独立して地方の実力者達と手を握った方がいいのではないのか。」と

提案します。

劉弘はこの人物の話を聞くと「俺は晋の朝廷を裏切ることはない」と激怒して、

その人物を斬ってしまいます。

彼のこの行いに荊州の人々は大いに感心したそうです。

その後彼は荊州を乱れさせることなくしっかりと統治していたのですが、

病に罹って亡くなってしまいます。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

劉馥がいなければ合肥城は孫呉に取られていた可能性を考えると

彼が魏国を支える一つの基盤を作り上げたといっていいでしょう。

そして劉弘も晋の国をしっかりと支える基盤の一つを作り上げたといってよく、

彼の領土であった荊州はその後東晋に吸収されるのですが、

この国でも彼が統治した荊州は東晋のかなめとなる部分を担うことになるのです。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書3 今鷹真・井波律子著など

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:合肥(がっぴ)むかつく!孫権が合肥攻略にこだわる理由とは?

関連記事:孫権は何であれほど合肥城を狙い続けたの?理由をわかりやすく解説(前半)

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 秦の丞相・李斯が秦を救った!逐客令を認めさせるな
  2. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十話「走れ竜宮小僧」の見…
  3. 記録が乏しい孫堅の妻たち
  4. 【政界の怪物】田中角栄が日本に残した功績って何?
  5. 武田信玄のおびき寄せに乗った哀れな徳川家康
  6. 晏嬰(あんえい)とはどんな人?孔明の好きな梁父吟を作った春秋戦国…
  7. 【荀彧の心に残る名言】誠にその才あれば、弱と雖も必ず強し
  8. 孫臏の魔術がスゴイ!どの国からも侮られていた斉兵を強兵に変えた改…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 110話:関羽の悲報に復讐に燃える劉備
  2. 孫晧(そんこう)とはどんな人?呉のラストエンペラー「暴君」の名をほしいままにしたが、実は…
  3. 阿部正弘の墓はどこにある?イケメン老中の眠る谷中墓地を紹介
  4. 秦の『外交』を分析!どうして秦が中華統一することができたのか?
  5. 「文永の役」を超簡単にわかりやすく説明!アンゴルモア元寇合戦記がさらに楽しめる!
  6. 劉備が徐州を譲り受けるきっかけとなったのは陳登と孔融のエピソードがあった!

三國志雑学

  1. 曹叡
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. はじめての三国志編集長kawauso

おすすめ記事

石田三成(いしだみつなり)とはどんな人?戦術が苦手で人から嫌われてたけど秀吉の大事な家臣で友人思いの人だった!! 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース10記事【11/27〜12/3】 【軍師連盟】司馬懿は何で身分の低い鄧艾を重用したの? 【西郷どん】さらば斉彬!幻の上洛計画に迫る 諸葛亮が発明した三国志のミリ飯「博望鍋盔」を実食! 【キングダム】羌瘣は戦死するの?それとも結婚?どんな最期を遂げるの? 桃園三兄弟の別れ 関羽の死から夷陵の戦いまでを辿る 曹操は周瑜も魏軍に取り込もうとしていた!孫呉の大都督・周瑜も欲しがった人材マニア

おすすめ記事

  1. 小早川秀秋は関ヶ原の戦いでなんで西軍を裏切ったのか?
  2. 大胆仮説!孔明が口ずさんだ梁父吟は芝居のセリフだった!?
  3. 蒋済(しょうさい)とはどんな人?曹魏四代に仕えた宿老の生涯
  4. 蘇秦(そしん)とはどんな人?秦の圧力を跳ね返す為、六国を結び付けた合従論者 Part.2
  5. 三国時代の鉄の生産と専売制度はどうだったの? 武器・農業器具を制作する張裔
  6. 夏侯惇は本当に自分の目玉を食べたの?
  7. リアルな正史三国志の特徴って?ってか正史三国志は需要あるの?
  8. 122話:孟達の心変わり!孔明の失敗と司馬懿の復活

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP