キングダム
麒麟がくる特集




はじめての三国志

menu

はじめての変

鉄壁の合肥城を作り上げた劉馥の一族にとんでもない奴がいた!?

合肥の戦いの満寵




 

防御力ゼロ、住民もほとんどいない城であった合肥(がっぴ)城。

しかしこの合肥城に一人の役人が赴任したことによって、

防御力ゼロで、ほとんど無人であった合肥城が、

鉄壁の合肥城へと進化することになります。

その役人の名を劉馥(りゅうふく)と言います。

彼は合肥城へ赴任すると城壁を修復して魚油を蓄え、

敵の厳しい攻撃にも耐えることのできる合肥城へと生まれ変わらせることになります。

今回はこの劉馥の一族である劉弘(りゅうこう)という人物をご紹介したいと思います。

彼も祖父・劉馥に似て非常に行政官として優秀な人物でありました。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【新企画】朝まで三国志を開催!夜22時~朝6時までノンストップ特別企画!




司馬炎と幼い頃からの友達であった

 

劉弘は司馬炎(しばえん)と同い年で、

司馬炎が住んでいた洛陽の永安里(えいあんり)に住んでいた人物でした。

そのため幼い頃から一緒に遊んでおり仲のいい友達でした。

司馬炎が曹魏を滅亡させて晋の初代皇帝として君臨すると

劉弘は司馬炎に呼び出されて仕えることになり、エリートコースを歩むことになります。

彼は晋の時代の末期になると車騎大将軍となり、幕府を開くことがゆるされます。

また荊州(けいしゅう)の刺史と荊州・広州・交州の軍事権を行使する権能を

与えられることになります。




十組の役人を派遣するより効果がある

 

劉弘は荊州一帯を治めることになります。

彼は司馬炎の友達であったから上記のようなとんでもない権力を有することになった・・・・

わけではなくしっかりと権力に見合った能力を持った人物でした。

行政面では民衆達に農業・養蚕を行うように奨励し、

部下達には厳しくも真心をもって接していきます。

さらに民衆達が徴兵されることになると、

自分の領内になる郡や国へ自ら筆をとって、

徴兵される民衆達をいたわる手紙を送り届けさせます。

この結果、民衆達は劉弘のために進んで受けて兵になり、

役人達からは「劉弘殿の直筆の手紙は十組の役人を派遣するより効果がある」と

彼を褒め称えていたそうです。

 

公正な人物である劉弘

 

劉弘は公平な人物としてしられており能力のある人物であれば、

娘婿よりも在野の人物を取り入れる人物でした。

彼の公平さが表れるエピソードをご紹介したいと思います。

晋の皇帝から「自らの裁量で人材を登用してもいい」と命令を受けます。

そこで彼は配下の将軍である皮初(ひしょ)を襄陽(じょうよう)の太守に。

また在野にいた伍朝(ごちょう)を零陵(れいりょう)の太守へ任命してもらうように推挙。

すると晋の朝廷から「皮初は名声や実績において劣っているのではないか。

君の娘婿である夏侯陟(かこうちょく)の方を襄陽の太守に任命しなさい」と

返答が帰ってきます。

劉弘は「私の娘婿である夏侯陟よりも皮初の方が能力のある人物であります。」と短く返答を返します。

晋の朝廷は劉弘の言葉を受け入れて皮初を襄陽の太守へ任命することにします。

 

俺は晋の朝廷を裏切ることをしない

 

劉弘が襄陽の太守に皮初を任命した頃、晋の国は大きく乱れておりました。

その原因は朝廷の政治の腐敗と王族達が、

朝廷に対して反乱を幾度も起こしていたことです。

こうした事態に広漢の太守であった人物が劉弘へ「君は荊州を統治している。

この地をもって晋から独立して地方の実力者達と手を握った方がいいのではないのか。」と

提案します。

劉弘はこの人物の話を聞くと「俺は晋の朝廷を裏切ることはない」と激怒して、

その人物を斬ってしまいます。

彼のこの行いに荊州の人々は大いに感心したそうです。

その後彼は荊州を乱れさせることなくしっかりと統治していたのですが、

病に罹って亡くなってしまいます。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

劉馥がいなければ合肥城は孫呉に取られていた可能性を考えると

彼が魏国を支える一つの基盤を作り上げたといっていいでしょう。

そして劉弘も晋の国をしっかりと支える基盤の一つを作り上げたといってよく、

彼の領土であった荊州はその後東晋に吸収されるのですが、

この国でも彼が統治した荊州は東晋のかなめとなる部分を担うことになるのです。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書3 今鷹真・井波律子著など

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:合肥(がっぴ)むかつく!孫権が合肥攻略にこだわる理由とは?

関連記事:孫権は何であれほど合肥城を狙い続けたの?理由をわかりやすく解説(前半)

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 始皇帝は不老不死を求めて何で水銀を飲んだの?
  2. 【河北の覇者】袁紹は光武帝を真似た戦略を採用したから滅びた!
  3. 今川義元 仏門教師・太原雪斎とはどんな人?今川義元の幼少期・青年期を支えた…
  4. 劉備と4人の妻 三国志の劉備が愛した4人の妻を紹介
  5. 【蜀の建国~滅亡まで】蜀の国を背負って戦い続けた丞相【孔明編】
  6. 李陵(りりょう)とはどんな人?キングダムの李信を先祖に持つ悲運の…
  7. 朱桓(しゅかん)ってどんな人?貴族出身なのに下の者には優しく記憶…
  8. 【魏のキラーの名を冠した将軍】城を守らせたら誰にも負けない文聘っ…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 周倉
  2. 徳川家を守った篤姫

おすすめ記事

  1. どうして一橋慶喜と島津久光の仲は悪くなった?
  2. びっくり!三国時代の文化は日本に近かった? 孫皓と張俊
  3. 趙雲の京劇風コスチュームって何?真・三國無双8をさらに楽しむ
  4. 張魯の配下には以外にも優秀な人材がいた!! 曹操に降伏する教祖・張魯
  5. 【センゴク】西の覇者毛利水軍vs織田水軍の戦い「木津川口の戦い」
  6. 人心を得られなかった小覇王孫策の無残な最期

三國志雑学

  1. 張飛 本 学問 三国志
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 劉邦と劉備
  2. 殷の大様002

おすすめ記事

王郎(おうろう)とはどんな人?光武帝を苦しめた自称漢のプリンス 劉邦をなだめる陳平と張良 劉邦の配下は悪党ばかりで最悪な軍だった?【後半】 泣く子も張遼 張遼はどんな最後を迎えた?張遼の死因と年齢を解説 スケベには回避不能?董卓を滅ぼした貂蝉の連環の計 異議ありと叫ぶ司馬懿 司馬懿の人柄は?計算高い策士だった? 三國クロスサーガ~蒼天の絆~とはどんなアプリゲーム? 田横(でんおう)ってどんな人?不撓不屈の精神で正義を模索した王の生涯 荊州争奪戦 荊州争奪戦、荊州がどうしても欲しいんです

おすすめ記事

  1. 孫策の独立理由に疑問!袁術は孫策に対して本当にケチだったの? 袁術と孫策
  2. 【魏の陣営・趙戩と傅幹の討論】劉備は益州を攻略できるの? 蜀の劉備
  3. 実は無能では無かった?少帝が妃と交わした最後の歌が悲しすぎる 小帝
  4. 68話:劉表死す、そして偽の遺言書で劉琮が後継者に
  5. 【大河ドラマ いだてん ロケ地 】大河ドラマ『いだてん~東京オリンピック噺~』 マラソン日本代表として走る中村勘九郎 いだてん
  6. 橋本左内の辞世の句とは?獄中の天才の無念を読み解く
  7. 騰(とう)は実在したの?史記に全く記されてない謎の天才将軍
  8. 徐晃の戦い方が素晴らしすぎる!前漢の周亜夫の武勇に匹敵するほどの名将

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP