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【孫武の名言】「将、軍に在りては君命をも受けざるところにあり」っていつ言ったの?

この記事の所要時間: 328




 

孫武(そんぶ)は呉の名臣・伍子胥(ごししょ)から推挙されて、呉の国に仕えることになります。

当時の呉は楚へ攻撃して伍子胥の復讐を完了させることを目的としておりました。

しかし呉の軍勢は南方の大敵である楚の軍勢と比較して

非常に弱く伍子胥と呉王・闔廬(こうりょ)は困っておりました。

伍子胥はこのような時に兵法を研究していた孫武を登用し、呉軍を協力にしようと考えます。

闔廬も伍子胥の推挙してきた孫武の兵法を試すために、

自らが可愛がっていたお気に入りの姫を

はじめとして百人ほどを孫武に預け、軍の訓練をさせようとします。

孫武はこの訓練の時に呉王・闔廬へ「将、軍に在りては君命をも受けざるところにあり」と

述べますが、一体この名言はどのような意味で、どうしてこの言葉を使ったのでしょうか。

 

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関連記事:曹操って孫子の兵法書を編集した人だけど兵法を使って戦ったことあるの?




闔廬ミッション:女達を使って訓練せよ

 

呉王・闔廬は宰相である伍子胥から孫武を推挙されます。

闔廬は伍子胥が推挙してきた人物を使いたいと思い、

彼がどの程度兵法に詳しいのか知るために、あることを彼に命じます。

闔廬は孫武を練兵場に連れ出して彼に「ここに200人ほどの女達がいる。

こいつらを使って訓練を見せてもらえないだろうか。」と命令します。

すると孫武は「分かりました。彼女達の指揮権は現在私にあるということでよろしいでしょうか。」と

確認してきます。

闔廬は孫武の答えに頷きます。




ミッション開始

 

彼は練兵場にいる女性たちの前に立って、闔廬のお気に入りの姫ともうひとりの姫、

ふたりの女性を隊長に命じます。

その後、隊を二つに分けてから全員に矛を持たせて簡単な動きを行わせます。

矛を持った簡単な行動を行わせたあと彼は「全員矛を持って先ほどの動きを行え!!」と命令します。

しかし・・・・誰ひとりとして動きませんでした。

そればかりか、孫武の号令に対して皆で笑い合っている始末でした。

孫武はこの状況に激怒せず、先ほどと同じように号令を女性たちにかけます。

だが、女性達はまたしても孫武の命令を無視して、

先ほどと同じようにゲラゲラ笑い合っておりました。

孫武はこの状況を見てある行動に出ます。

 

闔廬のお気に入りの姫をぶった斬る

 

孫武は女性達の前に立って「一回目は私の命令を理解していないから、

理解するように説明しない私の落ち度であった。

しかし二度目の命令無視は明らかに君達の責任である。

そしてこの部隊の隊長たるふたりがしっかりと兵士を統御していないことが原因だ。

隊長前に!!」と厳しい口調で号令をかけるとふたりの姫は前に出てきます。

孫武は闔廬から指揮権を移譲されている証であるまさかりで彼女達を殺害しようとします。

すると闔廬が孫武へ「やめてくれ~彼女はわしのお気に入りなんだ」と止めに入ります。

だが孫武は彼の言葉に対して「現在この部隊を率いているのは私です。

将軍が軍を率いているときは王の命令を聞かないこともありますので、あしからず」と言って、

闔廬のお気に入りの姫ふたりを惨殺してしまいます。

この様子を見た他の女性達はキビキビと動き始めます。

こうして女性達を訓練した孫武は呉王に対して「王様。訓練は完了しました。

彼女たちはいつでも王の命令に従って出陣することが出来るでしょう」と訓練完了を伝えます。

こうして闔廬ミッションは無事に完了することになり、

闔廬は孫武が優れた兵法家であることを認めることになります。

 

関連記事:曹操って孫子の兵法書を編集した人だけど兵法を使って戦ったことあるの?

関連記事:【はじめての孫子】第1回 そもそも孫子って、何?

 

春秋戦国時代ライター黒田廉の独り言

 

「将、軍に在りては君命をも受けざるところにあり」

は孫武以降の時代にもしばしば使われる言葉ですが、

君臣関係がしっかりと信頼で結びついていないと中々孫武のような事はできません。

その原因は将軍を信用せずに好き勝手やらせてしまうと謀反を起こす可能性があるからです。

キングダムでも六大将軍を秦王政の時代に復活させないのは、

将軍達の名声不足と実力不足の二つがありますが、

三つ目の原因としては「将、軍に在りては君命をも受けざるところにあり」を

建前に命令に従わず、独断専行された後、攻めとった領地で謀反される可能性があるからです。

ですから「将、軍に在りては君命をも受けざるところにあり」の言葉は、

君臣が一体となっている状態でこそ生きてくる言葉と言えるのではないのでしょうか。

「今回の春秋戦国時代のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~」

 

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その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
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歴史人物:

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