よかミカンの三国志入門
濡須口の戦い




はじめての三国志

menu

はじめての変

ゾトアオとはどんな人?人間を超越している異民族の首領【前編】

この記事の所要時間: 236




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志は面白い!」のコーナーです。

(毎回コーナーの名前が違いますね……)

 

 

三国志の話のなかで読んでいて痛快なのは、蜀の諸葛亮孔明の「南征」のところです。

いかに諸葛亮孔明が賢く優れているのかがわかりやすく記されています。

ここで諸葛亮孔明ファンは確実に増えたはずです。

今回はそんな諸葛亮孔明の南征について2回に渡り掘り下げてみましょう!!

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:阿会喃、死んだらあかいなん!!孔明に裏切られた良い蛮族




泣いて斬った馬謖のアドバイス

 

街亭の戦いの敗戦から、泣いて斬らねばならなくなった馬謖(ばしょく)

彼は諸葛亮孔明からかなりの期待を受けていた若手のホープです。一番弟子みたいな感じでした。

とにかくリアクションが速い。諸葛亮孔明が問うとすぐに答えが返ってきます。

そんな利発な馬謖を諸葛亮孔明は可愛がっていました。

西暦225年、諸葛亮孔明は南方平定のために出陣します。

当時は谷昌を中心に異民族が好き勝手やっていました。

蜀から見れば反乱ですが、異民族たちからみれば支配からの独立です。

自由を勝ち取るための戦いです。

馬謖はその隣郡の越嶲郡の太守となり、情報の収集に当たります。

そして南征に赴く諸葛亮孔明になんと生意気なことにアドバイスするのです。

「用兵の道は心を攻めて上策とし、城を攻めて下策とす」という孫子の言葉を伝えます。

諸葛亮孔明は馬謖に教えられたと深く感じ入るのです。

さすがは器の広い諸葛亮孔明ですね。



谷昌地方の攻略方法

 

谷昌地方は高峰が連なり、天然の要塞です。

攻め込んで倒すことができても、被害は大きく、

また、以後の統治のために多くの兵を割かなければならなくなります。

蜀にはそれができない事情がありました。

それは蜀の至上戦略である「魏の討伐」のためにほとんどの兵力を割かねばならなかったからです。

つまりその北伐を成功させるために南を鎮めておく必要がありましたが、

そこに兵を置いておくことはできないのです。

馬謖は異民族を力で支配するのではなく、

人心を収攬しなければ意味がないと言いたかったわけです。

諸葛亮孔明も同じ意見でした。

こうして諸葛亮孔明は世にいう「七縦七擒」を実現させることになるのです。

 

関連記事:登山家・馬謖の山登りにはちゃんと意味があった!

関連記事:【悲報】泣いて馬謖を斬る!は嘘だった?馬稷の死は敗戦の責任のみでは無かった!?

 

ゾトアオとはいったい何者なのか

 

このとき、蜀に反乱を起こしたのは建寧郡の豪族である雍闓(ようがい)です。

雍闓は交趾太守の士燮に通じて呉に寝返ろうとしていました。

彼は蜀の攻撃に備えるために高定や朱褒などの地元豪族と結託します。

さらに異民族を扇動するのです。

こうして蜀は彼らを野放しにはできなくなりました。

諸葛亮孔明は李恢や馬忠と共に兵を三つに分けて南に攻め込みます。

首謀者の雍闓は早々に味方に殺されてしまうのですが、

異民族の首領がリーダーとなり抵抗を続けてくるのです。

この異民族の首領こそが「ゾトアオ」です。

かなりのカリスマ性を持っており、異民族は彼を中心にまとまっていたようです。

 

谷昌地方の統治

 

気になるゾトアオについては次回詳しくお話するとして、

この谷昌地方について少し説明を追加しましょう。

蜀は北伐を控えていたために谷昌地方の直接統治は行っていません。

完全に中華の領土として組み込まれたのは、そのはるか後の話です。

モンゴルのフビライがここまで遠征したときが最初になります。つまり元の時代ですね。

そこまではほぼ独立国家の様相を呈していたということになります。

ちなみに漢民族の開発が着手されるのは、さらに先の明の時代を待つことになります。

そこまでいくと日清戦争も間近になります。

けっこう最近の話で驚きます。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

さて次回は「ゾトアオ」の正体について触れていきます。

三国志マニアの方々はもうおわかりですね。

そうです。あの人です。

も・う・か……いえ、次回をお待ちください。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

次回記事:ゾトアオとはどんな人?人間を超越している異民族の首領【後編】

関連記事:もし郭嘉が劉備軍の軍師だったらどうなる?呂布や袁術も討伐できた!?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 





ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 【真田丸特集】劉備に忠誠を誓った趙雲と豊臣家に忠義を尽くした・毛…
  2. 魏を裏切った王平と夏候覇は何で蜀で出世できたの?【三国志に学ぶ人…
  3. 三国志の時代に流行した超クールなスポーツ撃壌
  4. 人材を使いこなす事で天下を取った劉邦
  5. インテリ朶思大王が蜀軍を苦しめる?ワシが南蛮一の軍師ダシ!
  6. 世説新語に書かれている曹操と袁紹の花嫁略奪がシュールすぎ(笑)
  7. 【シミルボン】おのれ曹丕!縁談をぶち壊され大騒動を起こした丁儀
  8. 五人で国を創るとしたら誰を選ぶ?三国志この五人でしょコーナー

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 金ケ崎の退却戦ってなに?秀吉の名前が一躍知れ渡ることになる退却戦
  2. はじめてのプロ野球(三国志風)まだまだいるぞ!日本球界の若きホープ
  3. 袁紹本初(えんしょう・ほんしょ)とはどんな人?曹操の最大のライバル
  4. 范蠡(はんれい)とはどんな人?越王勾践を助けた謎の天才軍略家
  5. 蜀滅亡・劉禅は本当に暗君だったの?
  6. 三国志時代の字体とは?現代でも通じるの?

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

後宮にも上下関係が存在した?三国志後宮キャリア物語 篤姫の実家今和泉島津氏はどんな家柄?今和泉家に里帰りした事がある? 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース13記事【9/18〜9/24】 司馬炎の息子は一体何人いたの?? 75話:周瑜の計略で曹操の水軍が弱体化 馬鹿の語源はキングダムの趙高の実験から生まれた? 趙襄子(ちょうじょうし)とはどんな人?趙を建国し、春秋時代の幕を下ろした人物 【ネタバレ注意】キングダム538話レビュー「まさか、あのお馴染みキャラが死ぬの?」

おすすめ記事

  1. まだまだあるよ!諸子百家シリーズ 陰陽家・農家・小説家
  2. 2分で分かる合肥の戦い その1 はじまりの裏側
  3. 明智光秀について(3)本能寺の変を決意
  4. 【三国志群雄列伝】3分でわかる:三国志の群雄達の名言
  5. 佐久間象山、幕末の天才奇人はどうして暗殺された?
  6. びっくり!五丈原の戦いの戦費、現在で換算すると、なんと○○円!
  7. 【袁術のちょっとイイ話】袁術(えんじゅつ)と蜜柑のお話
  8. 張緝(ちょうしゅう)とはどんな人?ドケチで自らの権力を誇っていたけど才能はピカイチな張既の息子

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"
PAGE TOP