阿会喃、死んだらあかいなん!!孔明に裏切られた良い蛮族

2016年11月14日


 

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阿会喃(あかいなん)

※こちらの記事は「大戦乱!!三国志バトル」専用オリジナルコンテンツです。

 

阿会喃(あかいなん)は、その個性的な名前によって、三国志ファンに、よく覚えられているメジャーな南蛮武将です。登場するのは三国志演義だけで実在する武将ではありません。しかし、フィクションにしては、その扱いがシビアで、良い人なのに、諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)の不作為のせいで、あえなく生命を落してしまうのです。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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南蛮王、孟獲の配下、三洞元帥の一人として登場!

劉禅と孔明

 

阿会喃は、孔明の南蛮征伐の時期、西暦225年頃に登場します。当時は蜀で劉備(りゅうび)が没して、劉禅(りゅうぜん)が即位し孔明が後見人になりますが、政権が動揺している時期でした。

 

司馬懿

 

魏の司馬懿(しばい)は「劉備無き今、蜀は恐れるに足らず」とうそぶき曹丕(そうひ)に50万の大軍で五道から蜀に進軍して成都を落すよう進言。そのうちの一道の担当として魏は南蛮孟獲(もうかく)に使者を送り背後から蜀を襲うように依頼、孟獲は大乗り気で10万の大軍で蜀に攻め込もうと準備します。

金環三結 三洞元帥(南蛮討伐)

 

この孟獲の配下には三洞元帥(さんどう・げんすい)という直属の将軍がいて、第一洞が金環三結(きんかん・さんけつ)、第二洞が董荼那(とうとな)、第三洞が阿会喃でした。三洞元帥は、それぞれ5万という手勢を率いて孟獲の命令により、孔明の率いる蜀軍と戦う事になります。

 



孟獲の宣言!孔明を捕えた者を三洞の主とする!

阿会喃(あかいなん)と孔明

 

孟獲は、三洞元帥の士気を高めようと考え、「3名の中で孔明を捕えたものを三洞の主とするぞ」と宣言します。これまで横並びだった三洞の主が決まると聴いて元帥達も俄然やる気を見せはじめました。

 

王平は四龍将

 

五渓峰に陣取った阿会喃達、三洞元帥に、蜀軍の王平(おうへい)と馬忠(ばちゅう)の軍勢が襲いかかります。ここでは、阿会喃、地元の土地勘を利用して善戦します。

「なんだ、孔明と言っても大した事ないじゃないか・・」

 

戦う金環三結 三洞元帥(南蛮討伐)

 

神算鬼謀の軍師と聴いて、内心恐れていた阿会喃はホッとしました。勝負は決着がつかず、その日は日没を迎えて両軍は退却します。しかし、これは毎度お馴染み孔明の罠でした、孔明は伏兵を用意し三洞元帥に夜襲を仕掛けます。

 

さらに、そこに先陣を外されてブリブリ怒っていた魏延(ぎえん)趙雲(ちょううん)も自主参戦します。油断していた南蛮軍はひとたまりもなく、金環三結は、趙雲と一騎打ちになりますが、あっさり槍で突き殺されます。さらに阿会喃も張翼(ちょうよく)と戦い勝てずに捕えられてしまうのです。

 

孟獲まで捕えられるが寛大な孔明は全員を釈放する

朶思大王、孟獲

 

三洞元帥が撃破され怒った孟獲は、自ら蜀軍に突撃します。しかし、孔明の知略の前には手も足も出ず孟獲も捕えられるのです。

 

阿会喃(あかいなん)と孔明

 

あれ?これで南蛮征伐は終わり、と思いますが、ここで孔明は、投降した南蛮兵に親切に接し、阿会喃や董荼那も丁重に扱います。そして、負けを認めない孟獲共々、阿会喃達も釈放するのです。

 

饅頭を作る孔明

 

孔明は鬼のような男だと思っていた阿会喃、親切に対応されて、次第に戦いに疑問を持っていきます。単純だけど武人らしく純粋さがある阿会喃なのでした。

 

阿会喃、董荼那、孟獲の強制で嫌々出陣

阿会喃(あかいなん)

 

孟獲は戦いを諦めていません、再び、阿会喃と董荼那に出陣を命令します。一度、孔明に許された二人は乗り気ではありませんが、大将の命令なので渋々出陣しました。

 

阿会喃は盧水(ろすい)で董荼那の側面のバックアップに入りますが、董荼那は馬岱(ばたい)に、

 

「一度許されながら、また出てくるとは恥を知れ」

 

と罵られて赤面し、無断で退却したので、南蛮軍は戦争に負けてしまいます。

 

孟獲、董荼那を鞭で打ち、怒った二人は孟獲を縛りあげる

阿会喃(あかいなん)

 

孟獲は、勝手に軍を退いた董荼那に怒り爆発、捕えて鞭で百叩きにします。これで、董荼那は完全に孟獲を見限ってしまいました。決意を固めた董荼那は阿会喃を呼んで密談を開始します。

 

「孔明様は、俺達のような異民族にも親切に接してくれた!逆に、うちの大将を見てみろ!俺達を怒鳴り散らし、ふんぞり返って鞭で打つ事しか知らない無能な男だ!南蛮の王は孔明様にこそふさわしい、そうは思わないか?」

 

「そうだ、そうだ、俺も孟獲には愛想が尽きたよ。俺達で孟獲を捕えて孔明様に引き渡してしまおう」

 

二人は揃って、寝ている孟獲を縄でふん縛るとそのまま、孔明の陣営に孟獲を突きだしました。

 

悲痛・・阿会喃、孟獲に騙され殺される・・

阿会喃(あかいなん)と猛獲

 

孔明は、縛られた孟獲の縄を解き降伏するかと聴きます。しかし、まだ孟獲は色々言い訳をして従わないのでこれを解放しました。さあ、自由になった孟獲の内心は、自分を敵に売った阿会喃と董荼那への復讐心で燃えていました。ですが、そのまま呼び出しても、復讐を恐れた二人が洞窟から、出てくるわけはないので一計を案じます。

 

「俺は、孔明様に説得されて自分が間違いを起こしていると知った阿会喃、董荼那、お前達の言う通りだ、俺は蜀に降伏するよお前達も揃って一緒にな!」

 

このように使者に言わせたので単純な二人は、孟獲が改心したと信じて、ノコノコと孟獲の本拠地に顔を出し、その場で捕まりました。

 

「この恥知らずの恩知らず共め、こうしてくれる!!」孟獲は、阿会喃と董荼那を殺しその遺体を谷底に投げ捨てました。

 

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阿会喃、死んだらあかいなん!!孔明に裏切られた良い蛮族

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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