編集長日記
帝政ローマ

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

曹爽討伐に成功後の司馬懿の対応が神ってる

この記事の所要時間: 242




 

司馬懿(しばい)曹叡(そうえい)が亡くなると魏の三代目皇帝を支える人材として、

曹爽(そうそう)と一緒に魏の政権を盛り立てていくことになります。

しかし司馬懿は曹爽によって閉職へ追いやられることになります。

司馬懿を閉職へ追いやることに成功した曹爽は魏の政権を立て直すために名士を退けて、

中央集権制を確立するために何晏(かあん)達と協力して魏の政権の改革へ向けて動き始めます。

そんな中曹爽達が一族・側近達を連れて洛陽から出て行く情報を手にした事をチャンスと捕らえ、

司馬懿も動き始めます。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:司馬懿を追い落として魏の政権を握った者達はどんな国家を目指していたの?




司馬懿のクーデター

 

司馬懿は曹爽達が洛陽城郊外にある墓参りへ向かったとの情報を聞くとすぐに行動を開始。

彼は皇太后へ「曹爽一派が謀反を起こしている」と上奏します。

皇太后は司馬懿の上奏文を読んで彼に曹爽一派の官職を解任する命令を出します。

曹爽一派は洛陽郊外で皇太后の命令を受け取ると反抗することなくすんなりと受け入れて、

自宅へと帰っていきます。

その後司馬懿は曹爽一派の仲間である張当(ちょうとう)を捕縛すると取り調べを行い、

曹爽一派や彼の側近達が魏王朝に対して謀反を企てているとの情報を入手。

そして司馬懿は自宅謹慎している曹爽一族を処断すると共に、

曹爽に加担していた何晏(かあん)や桓範(かんはん)ら側近達も粛清します。

こうして魏王朝にクーデターを企てていた(曹爽は皇帝の血族であるのに、

謀反を起こす必要性が感じられない。

これは司馬懿が企てたでっち上げのの罪の可能性が高い)中心人物達を

処刑することによって事件は解決されます。




司馬懿への褒美はこの三つだ

 

魏の三代目皇帝である曹芳は司馬懿の活躍によって、

曹爽達のクーデターが未然に防ぐことに成功した事を大いに喜び彼へ褒美を与える事にします。

司馬懿への褒美の内容は

その1魏の宰相の位への就任。

その2領地の大幅アップ。

その3上奏を行うときにはいちいち名前を称さなくてもいい

以上三つを彼の褒美として下賜しようとします。

そして曹芳は王粛(おうしゅく)を使者として司馬家へ向かわせます。

 

皇帝のご褒美を見事に断る

 

司馬懿は王粛が皇帝から曹爽討伐のご褒美を与えるとし

上記三つを用意しているから受け取るようにとの言葉を伝えられます。

司馬懿はすぐに「先帝陛下が亡くなった際、今上陛下を補佐するようにと言われています。

そして今回曹爽が曹魏へクーデターを企てていたので討伐したまでで、

このような褒美を承るようなことを致しておりません。

また私が陛下から宰相の位を下賜されて、

私が就任すれば天下の名士達や陛下の家臣達からあらぬ噂を立てられるかもしれません。」と

ご褒美をもらうことを拒否します。

王粛は司馬懿の言葉を聞いて、皇帝である曹芳の元へ帰還します。

 

10回も断った司馬懿

 

司馬懿はその後も皇帝である曹芳から「曹爽討伐のご褒美を受けよ」と何度も使者がやってきます。

その度に司馬懿は皇帝に「私は受けるような活躍をしておりません」と幾度も断ることになります。

こうしたやり取りが10回目ほど続いた時に曹芳の方が根負けして、

曹爽討伐のご褒美を取り下げることにします。

司馬懿の対応こそまさに「神ってる」と言えるのではありませんか。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

曹芳は司馬懿へ九錫(きゅうしゃく)の礼を与えようとします。

すると司馬懿は驚いて「陛下。この九錫の礼はみだりに人臣へさずけてはなりません。

曹操様は後漢王朝から信頼を得ていたのでこの礼を授かっておりましたが、

現在私ごときにさずけてはなりません。」と強く反対したことによって取りやめになります。

この九錫の礼は皇帝から皇位を譲り受ける前段階と言われており、

宰相の位を受けていないのに九錫の礼などを受けてしまえば、

魏の国内から大反発が来ることになりせっかく政敵を倒して司馬家が安泰になったのに、

すぐに潰されてしまうことになってしまいます。

そのためさすがの司馬懿もこれをすんなりと受け入れるわけには行かなかったのでしょう。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書1 今鷹真・井波律子著など

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:司馬昭(しばしょう)とはどんな人?三国時代終焉の立役者でもあり司馬懿の次男

関連記事:【軍師連盟】司馬懿は遼東遠征の時なんで大虐殺をしたの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 永遠の副官 李典(りてん)の二番手人生を徹底紹介
  2. 天才魯粛の生涯!赤壁の勝利は魯粛無しにはあり得なかった?
  3. 范増(はんぞう)とはどんな人?項羽軍の頭脳として活躍した老軍師
  4. 【シミルボン】三国志入門編、刺史と州牧はどう違うの?
  5. 三国志って何?はじめての人向け
  6. 【保存版】関羽が生涯に斬った主な敵将一覧
  7. 衝撃の事実!三国時代に魏・呉・蜀なんて『国』は存在しなかった!?…
  8. 【軍師連盟】諸葛孔明の北伐は司馬仲達がいなければ成功していたの?…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 呂岱(りょたい)とはどんな人?三国志第一の老将で孫権からのミッションを忠実にこなす異民族討伐隊長
  2. 小野小町(おののこまち)はどんな人?世界三代美女は謎だらけ
  3. 三国インフィニティ(三国INFINITY)とはどんなアプリゲーム?
  4. 【マイナー武将ここがすごい】建安七子・王粲の才能がヤバイってほんと!?
  5. 張繍と賈詡は曹操に降伏したのは本心からではなかった!?
  6. 劉備暗殺計画|甘露寺の婚儀と錦嚢の計 その2

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

三国最強であった魏はなぜ滅びることになったの?【曹操編】 後漢王朝の華だった尹夫人の波乱万丈の生涯Part.1 実は笑い上戸のちっこいオッサン? 『曹瞞伝』に見る曹操像 【官渡決戦間近】曹操軍の陣中で慎重論と積極論を進言をしていた代表者達 荀彧は曹操の下でどんな仕事をしていたの?尚書令について超分かりやすく解説 荀況(じゅんきょう)とはどんな人?始皇帝の法治国家の形成や李斯・韓非の先生 平安京・平城京の原点は三国志の魏の都とされた鄴都だった!? 白馬寺とは何?洛陽にある中国最古のお寺は白馬が経典を運んだ!

おすすめ記事

  1. 【皇帝から手紙を受け取る呂布】呂布は朝廷に従順な姿勢を見せていた!?
  2. 【水滸伝】こいつらが憎っくき悪役達だ!!
  3. 三国志乱舞 – スクエニが贈る本格三国志RPG -とはどんなアプリゲーム?
  4. 誘引の計にかかった関羽、ブチ切れる。
  5. 陳平(ちんぺい)とはどんな人?詐欺師か、天才軍師か?謀略の達人
  6. 【素朴な疑問】呉には何で五虎将軍や五大将軍がいないの?
  7. 梁習(りょうしゅう)とはどんな人?曹操も惚れた不安定な幷州を安定させた名官僚
  8. 【三国志マナー】あなたは大丈夫?間違うと首が飛びかねない!?三国時代のマナーを紹介!

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP