広告募集
北伐

はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

信玄の敵は謙信ではなかった?武田家を揺るがす最強の敵出現

この記事の所要時間: 224




 

武田信玄の最強的は対外的には上杉謙信で間違えありません。

じゃ上杉謙信が最大の敵じゃんと思いますが、

武田家内部に信玄の生涯において最大最強の敵が潜んでおりました。

その名を武田信玄の嫡男である武田義信(たけだよしのぶ)です。

なぜ嫡男が最大最強の敵として信玄の前に立ちはだかるのでしょうか。

 

関連記事:暴走しているオヤジを追放して当主に就任した武田晴信(たけだはるのぶ)

関連記事:山本勘助(やまもとかんすけ)は実在したの?今まで架空の人物だとされていた勘助の謎




武田義信謀反噂が流れる

 

武田信玄は西上野の平定が完了し、甲斐へ帰還します。

そして彼が甲斐に帰還した後数日が過ぎます。

すると側近から驚くべき内容の報告がもたらされます。

その内容は「ご嫡男義信様と重臣である飫富虎昌(おぶとらまさ)様が

謀反を図っているとの噂があります。」との内容でした。

この内容を聞いた信玄はすぐに義信を甲斐近くの寺に幽閉し、虎昌を監禁。

こうして事前に義信の謀反を防ぐことができましたが、なぜ義信は謀反を計画したのでしょうか。




東海地方の覇者今川義元の死と武田家の外交転換

 

武田義信は信玄の嫡男であり、三国同盟(甲斐(かい)・駿河(するが)・相模(さがみ))を締結した際、

義信は今川義元の娘と結婚します。

義信と今川義元の娘は非常に仲がよかったそうです。

しかしこのふたりに事件が勃発します。

その事件とは桶狭間の戦いです。

この戦いで今川義元は織田信長の奇襲を受けて亡くなってしまいます。

義元が亡くなると今川の新当主に氏真(うじざね)が就任することになります。

しかし彼は義元のような能力がなく当主となった直後に従属していた三河(みかわ)の松平家が

離反する有様でした。

信玄は駿河の状況を集めておりこのような状態になった今川家と同盟していることに意味がないと

感じ始めます。

そして信玄は今川家との同盟を破棄して駿河へ侵攻しようと目論みます。

 

激論が交わされる

 

信玄は今川家との同盟を破棄する決定を行う前に重臣達に今川家との同盟破棄を行うか

どうかについて会議を行います。

この結果今川との同盟破棄が決定されるのですが、この会議の時に義信は大いに反対します。

父信玄に対して「今川と同盟破棄をするのは大いに反対です。

今川家に落ち度があるのならば同盟破棄をしてもやむ得ないと思いますが、

今川家に落ち度などなく、こちらから一方的に同盟を破棄するのはありえないでしょう。」と

述べます。

信玄はこの義信の発言に「情に動かされては戦国の世の中を渡っていくことはできない。

もう少し考えて発言しろ」と激怒。

しかし義信は信玄にキレられても自分の発言を引き下げることをしませんでした。

こうして信玄と義信との関係は険悪になっていくことになります。

 

義信死す

 

義信は信玄との確執を修復することができないまま謀反を企みますが、

信玄に捕まってしまい計画は失敗に終わってしまいます。

また義信の教育係であった虎昌は義信謀反が発覚するとすぐに切腹を命じられて

亡くなってしまいます。

信玄は謀反を企んだ義信一派を粛清することで武田家の動揺を抑えていくことに成功します。

そして義信は幽閉されてからすぐに処刑されたのではなく、

二年後に自害してなくなってしまいます。

義信殺害に二年も要したのは信玄も自らの息子を殺害することに

ためらいを持っていたのではないかと考えられています。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

こうして武田信玄最大の敵であった義信謀反事件は解決することになります。

信玄はこの義信を殺害した後、全家臣団に命じて信玄に忠誠を尽くすことを誓わせて、

家臣団の動揺を押さえ込むことに成功します。

また飫富虎昌の弟であった飫富昌景(おぶまさかげ)は義信事件に関係した兄の処刑と

一緒に処刑されることを免れますが飫富の姓を捨てることになり、

山県(やまがた)姓を名乗ることになります。

そして彼は山県昌景として武田家を支えることになるのです。

 

参考文献 武田信玄~武田三代興亡記~吉田龍司著など

 

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:楽しみながら戦国時代のエピソードを学べる歴史マンガ3選

関連記事:え?武田勝頼って武田家二代目代理なの!?

 




黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 蜀の名将として名高い黄権も曹丕によるパワハラを受けていた!
  2. 鍋島直茂(なべしま なおしげ)がスゴイ!主家乗っ取りに成功!時勢…
  3. なんで重耳は生まれた国から逃げなければならなくなったの?
  4. 暴漢・董卓は後漢王朝を安定させようと努力していた!
  5. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十四話「徳政令の行方」の…
  6. 趙娥(ちょうが)とはどんな人?復讐者兼暗殺者であった烈女・龐蛾親…
  7. 【センゴク】織田信長は長年、本願寺に苦しめられた理由とは?
  8. 晴信の仲介によって停戦と最強の三者同盟成立と運命の戦い

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 諸葛孔明の弟、諸葛均ってどんな人だったの?
  2. 孔明とは違うのだよ!天才姜維の斜め上北伐とは?両者の徹底比較
  3. 何から読めばいいの?三国志入門向けの小説と漫画を紹介!
  4. 老荘思想の創設者|老子と荘子の二人を分かりやすく解説してみた
  5. 【リアルチート】光武帝・劉秀(りゅうしゅう)ってどんな人?優れた政策と逸話 Part.3
  6. 邪馬台国が魏と外交出来たのは司馬懿のおかげ?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

リアルな正史三国志の特徴って?ってか正史三国志は需要あるの? 【怪しげな宗教団体】どうして多くの民衆が太平道に参加したの? 【優劣対決】戦国武将小早川秀秋 VS 蜀の二代目皇帝劉禅一体どちらが優れていたのか。PART2 はじめての三国志 4コマ劇場 その1 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース17記事【11/7〜11/13】 【キングダム】趙の悼襄王(とうじょうおう)って本当にヤバイ人なの? 42話:袁紹には悪夢、顔良、文醜が関羽に斬られる 5/2 はじめての三国志 Ustream番組「はじさんチャンネル」生配信決定

おすすめ記事

  1. 鍾会(しょうかい)は何で反乱を起こしたの?魏のイケメン武将の独立事情
  2. 【シミルボン】おのれ曹丕!縁談をぶち壊され大騒動を起こした丁儀
  3. 金禕(きんい)とはどんな人?漢中防衛戦の陰に隠れたとある事件
  4. 【キングダム】残念!ファルファルおじさん騰 死亡のお知らせ
  5. 18話:菫卓を守った最強のボディーガード呂布
  6. はじめての三国志 X 大戦乱!!三国志バトル
  7. 荀彧と曹植はオシャレ男子だった?三国時代の男子は化粧をしていた
  8. 【春秋五覇の一人】穆公のおかげで後進国からのし上がった西の国・秦

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP