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【曹操死す】卞皇后の一番辛くて長い日々

この記事の所要時間: 239




 

丁氏が曹家からいなくなった後卞婦人が曹操の正妻として君臨することになります。

彼女には三人の子供がおりました。

父に性格も似て政略面や権謀の術に長けた曹丕(そうひ)

文学が大好きで詩を作らせたら当第一の才能を持っていた曹植(そうしょく)

勉強大嫌いで武に特化した暴れ者曹彰(そうしょう)。

四男は曹操に似ることなく穏やかに育った曹熊(そうゆう)

彼らを生んだ卞婦人でしたが、曹操の晩年になると曹操の後継者を狙って曹丕曹植

争いを始めてしまいます。

彼女は政治の事に一切口を出さずにおりましたが、

後継者争いが終わった後あまりの辛い出来事に直面したため、

一回だけ口を出したことがありました。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【曹操を支えた賢才】卞氏がいたからこそ後ろを省みることなく曹操は戦い続けられた




曹操の後継者が決定する

 

曹操の晩年に長男である曹丕曹植がポスト曹操を狙って争いを始めます。

ポスト曹操をめぐる争いが始める前は曹丕曹植は互いに文学が好きだったこともあり、

自らが作った詩を見せ合って論じるなどすこぶる仲が良かったのですが、

後継者争いが勃発すると二人の以前のような仲の良さを見せることなく、

ポスト曹操の座を巡って熾烈な争いを繰り広げていくことになります。

こうして熾烈な争いを行うこと数年、

遂に曹操の後継者として曹丕が太子に選ばれることになります。

 

 

曹植は曹丕と後継者を巡って争っている途中で、酒に溺れてしまったことが原因で、

後継者の選別から落とされてしまいました。




曹操死すそして・・・・ちょっとした事件が

 

こうして曹丕と曹植の後継者争いが終焉し、曹丕が太子として冊立されることになります。

樊城(はんじょう)の戦いで関羽を見事退けることに成功した翌年、

曹操は長きに渡る戦いの日々から解放され穏やかに亡くなってしまいます。

曹操が亡くなると大勢の諸将はそのまま赴任地を離れることができず、

曹操の葬式に参加することができませんでした。

その理由は曹操が遺言で「今はまだ乱世である。私が亡くなっても赴任地を離れることは

ならない」と厳命していたためです。

しかし曹操が亡くなって数日するとちょっとした事件が発生します。

卞皇后の次男である曹彰は何を思ったのか首都・洛陽(らくよう)へ到着すると

魏王の印綬を管理していた家臣へ「魏王の印綬はどこにある」と大声で尋ねたそうです。

印綬を管理していた役人は「太子は曹丕様に決まったのです。

あなたが尋ねることではないでしょう。」と反論して事件は収束することになります。

 

曹丕が皇帝に・・・・そして

 

曹操の葬儀が終わると曹丕は後漢王朝の皇帝であった献帝から禅譲を受けて、

皇帝の位に就任することになります。

彼は皇帝に就任して政治や国内の諸将達へ勲功をたたえて褒美を与えるなど、

諸々の仕事を行った後に弟である曹彰を呼び二人で宴会を行います。

「世説新語(せせつしんご)」という書物では曹丕はこの時曹彰を酔わせてから、

彼が酒を飲んでいたグラスに毒を仕込んで殺害してしまったそうです。

 

 

そして曹丕は自分と後継者争いを繰り広げた曹植も殺そうと企んでいたのですが、

卞皇后は曹彰が亡くなったあと曹丕を呼びつけて、

「お前は私の息子である曹彰に一体何をしたのです。

もし曹植にも同じようなことをするつもりではないでしょうね。

するつもりであるならば、絶対にしないでください」と釘を差します。

この結果、曹植は曹丕に殺害されることなく、

領土をもらいながら細々と暮らすことができたそうです。

 

三国志ライター黒田レンのひとりごと

 

曹丕・曹彰・曹植の優秀な息子を生んだ卞婦人。

彼女は曹操を常に支えてきた賢妻とでしたがもし「世説新語」の記載通り、

自らの息子が兄弟を殺害したのであればこれほど辛い一日は無かったのではないのでしょうか。

自分がお腹を痛めた子供たちが争うことほど母親にとって辛いことはないでしょうから・・・・。

 

参考文献 岩波書店 中国人物列伝 井波律子著など

 

 

関連記事:スーパーDr華佗が曹操に殺された意外な理由に涙・・

関連記事:曹操は郭嘉を後継者として考えていたのは本当なの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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