編集長日記
まだ漢王朝で消耗してるの?




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【三国志の矛盾】二帝並尊をなぜ諸葛亮孔明は認めたの?

この記事の所要時間: 234




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志ミステリー」のコーナーです。

 

 

世の中には「なぜ?」と問いかけたくなることが多々あります。

どうしてあんな差別的な発言ばかりのドナルド・トランプがアメリカ大統領になったの?

とか、なんで九州放送のアナウンサーと不倫騒動を起こして離婚した小久保裕紀さんが

日本代表の監督になったの?とか、あげるときりが無いくらいありますね。

いちいち考えているとたいへんなことになるので、

私はまとめて「大人の事情」という答えで納得するようにしています。

現代の日本を騒がせている「籠池劇場」もそれで簡単に解決しますね。

三国志でもいろいろな「なぜ?」が存在しますが、

今回は諸葛亮孔明にスポットを当ててみましょう。

解答はすでに「大人の事情」と出てはいるのですが……。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:曹叡が孔明をDISる文章を発見!孔明はマゾでドけちだ!




蜀の建国の志

 

ここであらためて蜀が建国された理由を思い出してみましょう。

曹丕によって簒奪された漢王朝を復興させるためです。

魏は正統な王朝ではなく、皇帝の血を受け継ぐ劉備が献帝の跡を継いだので、

蜀漢こそが正統な王朝である。これが言い分です。

しかし、蜀には劉備が皇帝に即位するのは早過ぎると異を唱えた人物もいます。

費詩がその筆頭でしょう。理由は劉備の素性がよくわからないからです。

姓が劉というだけで皇帝になれるのであればその資格を持っているひとは何千、何万といます。

 

 

実際に、劉備が皇帝になりたかっただけじゃん、

といって劉備ファンをやめた人たちも大勢いたそうです。

しかし諸葛亮孔明は反対せずに蜀漢の正統性を訴え続けました。

そして魏を討伐するために何度も北伐を繰り返すのです。

それこそが蜀の存在理由でした。




呉の誕生

 

しかし大きな問題が浮上します。

それが「呉」の誕生でした。

この時代の人たちは皆「え!?」って驚いたと思います。

魏は献帝から禅譲されたという大義名分がありましたし、

蜀には漢王朝を引き継いでいるという大義名分がありました。

呉には何もありません。そもそも孫氏って何?って感じです。

現代でこそ呉に違和感がないのかもしれませんが、

どさくさに紛れて何しているの?っていう話なのです。

そもそも中華の思想は正統論です。「天に二日なく、地に二王なし」が原則なのです。

周辺諸国にすらその思想を押し付けています。中華こそが世界の王であり、唯一無二なのです。

 

二帝並尊の思想

 

しかしそんな思想が常識のなかで、孫権は「二帝並尊」という奇天烈な発想をします。

だから私は呉の皇帝になりました。ということを蜀に押し付けてくるわけです。

何その思想!だったら魏と蜀が争う必要ないじゃん、って蜀の人たちは思ったでしょう。

それが成り立たないから蜀ができて、魏と死闘を繰り広げているのです。

絶対に認められない思想でした。受け入れたら蜀の存在意義にもかかわる事態です。

対応したのは蜀の丞相である諸葛亮孔明でした。

呉との同盟破棄を訴える人たちが多くいるなかで、

諸葛亮孔明の出した答えは、「仕方ないな」でした。

 

それで納得したのか

 

本当は諸葛亮孔明はこう言っています。

「権に応じ変に通じ、広く遠益を思う」と。

簡単に言うと「大人の事情」というやつですね。

蜀の今後を考えると呉と争うわけにはいかず。

呉と共同しないと魏は倒せないので、意味不明な思想も認めざるを得ないというわけです。

実際に蜀は陳震を使者に出して、魏を倒した後の領土の分割を真剣に話し合っています。

孫権はその後、兗州牧に任じていた(名前だけですが)朱然を解任しました。

兗州は蜀のものと決まったからです。孫権は本気でした。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

いつの時代も「なぜ?」は大人社会につきものですね。

ちょっと毒舌が過ぎましたでしょうか。スミマセン。

 

皆さんはどうお考えですか。

 

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:木牛流馬って何?孔明の発明で輸送問題が解消し北伐で大活躍?

関連記事:孟達に全てがかかっていた!諸葛孔明の北伐は成功したかも?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 孫呉の二代目丞相・顧雍に迫る!正史三国志・呉書からみた丞相の実績…
  2. 漢の時代の役人はこんなに大変!貧乏になると首って本当だったの?
  3. 【蜀の運命を決めた人物】呉の大都督となった阿蒙ちゃんの決断が歴史…
  4. 集まれ曹操の25人の息子たち・その1
  5. 【第2回 幻想少女】我が陣営のエース・関羽雲長を紹介します!
  6. 【授業に出るかも】正史三国志と三国志演義の違いは何?
  7. 世界不思議発見!三国志の時代の日本、西洋、インドの秘密を探る
  8. 【孔明の戦術】戦いには旗が決め手!諸葛亮のフラッグフォーメーショ…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. はじめての三国志 好きな武将アンケート
  2. はじめての三国志チャンネル 第1回目 – 三国志カレンダー 【004】
  3. 若かりし曹操は熱血漢
  4. 常林(じょうりん)とはどんな人?あの司馬仲達が頭を下げて接した政治家
  5. 炙り焼肉にソーセージ?とりあえずビールと言いたくなる三国時代の食事
  6. 地味だけど超大事!三国志の時代の食糧貯蔵庫とはどんなもの?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

曹操軍の食料担当にはなりたくない!!その理由とは? ゴールデンカムイネタバレ予想 125話『実りの季節』 【趙の名宰相・藺相如の名言】長平の戦いの時に王に発した名言とは 『三國志レギオン』のサービスが10月6日15時をもって終了 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第八話「赤ちゃんはまだか」の見どころ紹介 え?曹操が荀彧に三顧の礼?民間伝承の三国志が面白い! 超短気な三国志の人物を集めてみました、あなたの友達とどっちが上? 決して褒められぬ悪の華!三国志に登場する暗殺者6選

おすすめ記事

  1. 三国志探索・蜀の楊儀ファンはいるのだろうか?生き方が不器用な楊儀
  2. 【センゴク祭り】織田家のトップに就任してから9年の歳月をかけた尾張統一
  3. 若かりし曹操は熱血漢
  4. 三国志の劉備が愛した4人の妻を紹介
  5. 【はじめての孫子】第11回:兵は多きを益ありとするに非ざるなり。
  6. 【キングダム ネタバレ注意】秦・中華統一後、王賁(おうほん)は今後どうなる?
  7. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース25記事【7/31〜8/6】
  8. 朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第13部

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP