三国志平話
はじめての三国志コミュニティ




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【はじめてのセンゴク】毛利家の暗躍と荒木村重の反乱

この記事の所要時間: 252




 

羽柴秀吉は織田信長に命じられて中国方面司令官として任命されることになります。

秀吉はすぐに播磨の平定を行うべく織田家に味方していた別所(べっしょ)氏らと協力して、

播磨の国人衆の調略や討伐を行っていきます。

また播磨における毛利の前線拠点である上月城(こうづきじょう)を陥落させ、

この地に尼子氏の当主や出雲も麒麟児としてその名を馳せた

山中鹿之助(やまなかしかのすけ)を駐屯させることにします。

 

 

こうして秀吉の播磨平定は順調に進んでいるかに見えましたが、

毛利家の暗躍によって三木城の別所氏が突如織田家に反乱を起こします。

また上月城も毛利軍の包囲によって陥落してしまい、

尼子家の当主は滅亡し山中鹿之助も暗殺されてしまいます。

こうして秀吉の播磨平定はゼロからの再スタートになってしまいます。

毛利家は織田軍のある武将に狙いを定めて謀略を行っておりました。

この武将は毛利家の説得に応じて織田家に反乱を起こすことになります。

その結果、秀吉の中国平定軍は別所氏と信長に反乱を起こした勢力に挟まれてしまい、

危機的な状況を迎えることになります。

さて毛利家の説得に応じて信長に反旗を翻した武将とはいったい誰なのでしょうか。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【はじめてのセンゴク】播磨における予想外の展開と上月城の悲しい最後




毛利家の謀略戦

 

毛利家は三木城の別所氏が秀吉に反旗を翻したことを知ると織田家のある武将に

目をつけて調略を行います。

その人物は荒木村重(あらきむらしげ)です。

毛利家は村重が近年信長に冷遇されている情報を手に入れると彼に接近。

そして彼に「信長にこのまま従っていていいのか」などの情報を何度も吹き込み、

「毛利家に協力して織田家に反旗を翻して信長と対決したほうがいいのではないか」と

説得を繰り返しておりました。

村重は毛利家から幾度も誘われたことがきっかけで、

織田家にこのまま味方していていいのか迷ってしまいます。

そして播磨の別所氏が反乱を起こしたことをきっかけに村重も毛利家に味方して、

織田家に反旗を翻すべく準備を行っていきます。




村重謀反の知らせに驚く信長

 

信長は荒木村重が織田家に反旗を翻そうとしているとの報告を受けるとびっくりし、

「なぜ村重が謀反を起こすのだ。全く意味がわからない」とつぶやいたそうです。

信長は村重が何に不満を持っているのかを問いただしてくるよう、

信長の側近である万見重元(まんみしげもと)や明智光秀達へ命令を下します。

 

村重を説得するも・・・・

 

光秀達は村重の居城である有岡城(ありおかじょう)へ到着。

村重は彼らを有岡城へ招き入れると彼らの話に耳を傾けます。

そして村重は彼らの話を一通り聴き終えると彼らに「信長様からうけた恩は多大であり、

反旗を翻す事はない。

私に嫉妬している者のでっちあげで事実無根である」と

信長に対して謀反を起こそうとは全く思っていないことを話します。

光秀達は村重の話を聞いてとりあえず村重の母親を信長のもとへ送って、

自ら安土城へ登城して信長に弁解するのが一番いいであろうと提案。

村重は彼らの提案を受け入れた後、丁寧に有岡城から見送ります。

こうして村重の謀反はなくなったかのように見えましたが、

村重は光秀達の提案通りに行動することなく、信長に対して反乱を起こしてしまうのです。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

毛利家は調略面でも織田軍に優勢に立つことになります。

秀吉は摂津(せっつ)の荒木村重が反乱を起こしたことを知ると

危機的状況に陥ってしまいます。

その理由は秀吉が播磨攻略の拠点としていた姫路城(ひめじじょう)が、

三木城の別所氏と織田家に反旗を翻した荒木の勢力と板挟みになってしまうからです。

秀吉は村重の謀反をなんとか思いとどまらせようと自らも説得に赴きますが、

村重の反乱の決意は固く彼の意思を翻すことはできませんでした。

また秀吉の配下として播磨平定に協力していた黒田官兵衛(くろだかんべえ)も

摂津(せっつ)で織田家に反乱を起こした荒木村重を説得するため、

単身で有岡城へ乗り込みます。

しかし官兵衛は秀吉の元へ帰ってくることはありませんでした。

なぜ官兵衛は秀吉の元へ帰ってこなかったのでしょうか。

それは官兵衛が荒木村重に捕まってしまい、牢屋にぶち込まれてしまっていたからです。

官兵衛は村重の居城である有岡城が陥落するまで牢屋で過ごすことになります。

こうして秀吉は播磨の別所氏と摂津の荒木軍との板挟みになってしまうのです。

 

参考文献 中公新書 信長と消えた家臣たち 谷口克広著

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:楽しみながら戦国時代のエピソードを学べる歴史マンガ3選

関連記事:おんな城主 直虎を100倍楽しむ!今川に呪われてしまった井伊家宗家

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 衝撃の事実!魏には2人の郭嘉が存在した!?
  2. 曹操から超警戒されていた司馬仲達の綱渡り人生
  3. 曹操が大好きだった忠義の人物を勝手にランキング化してみるよ
  4. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第25話「材木を抱いて飛べ…
  5. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十二話「おんな城主直虎」…
  6. 【赤壁の戦い】なぜ曹操は天下分け目の大戦に負けたの?
  7. 孫権が張昭を呉の丞相に任命しなかったのはどうして?
  8. 曹操の名言から知る三国志の世界「徒に先の易きを見て、 いまだ当今…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 18話:菫卓を守った最強のボディーガード呂布
  2. 【リアルチート】光武帝・劉秀(りゅうしゅう)ってどんな人?優れた政策と逸話 Part.3
  3. 石川克世って、何者?
  4. 三国志の劉備が愛した4人の妻を紹介
  5. エリート袁術が逃げ込んだド田舎の揚州に住む異民族とはどんな民族だったの?
  6. 呉と倭は外交交渉をしていたの?日本を目指した衛温と諸葛直

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

三国志演義と蒼天航路で趙雲の噛ませ犬!可哀想な麴義 趙直(ちょうちょく)とはどんな人?夢占いで人の運命を占った蜀の天才占い師 【李傕・郭汜祭り 1日目】凶悪!董卓を上回る暴君李傕の履歴書 79話:曹操最大の失敗赤壁の戦い 三国志はなぜ日本で人気なの?中国人も驚く日本国民のヒーロー論に迫る 周瑜公瑾の輝かしい功績 キングダム 532話 ネタバレ予想:信が麻紘軍を率いて李牧と激突? 官渡の戦いを終戦に導いた許攸(きょゆう)は偉大なの!?

おすすめ記事

  1. よりぶりんって、何者?
  2. はじ三の生き字引!kawausoが読者の疑問に答えます
  3. 曹彰(そうしょう)とはどんな人?勉強嫌いだが、武を磨いて将来を期待された曹操の4男
  4. 董卓の墓は存在するの?三国志観光旅行
  5. 【神になった名将対決】劉備三兄弟の一人関羽VS救国の英雄・岳飛 Part.1
  6. 10話:実は、最初から作戦に失敗していた黄巾賊
  7. 西郷どんと会津藩はどんな関係性なの?3分で薩摩藩と会津藩の関係を理解
  8. 太平道だけじゃない!後漢末はどんな宗教が流行ったの?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP