呂布特集
姜維特集




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【センゴク】西の覇者毛利水軍vs織田水軍の戦い「木津川口の戦い」




 

戦国時代の毛利家の特徴といえば水軍と言えるでしょう。

毛利家は毛利元就(もうりもとなり)の時代から水軍が発達しており、

陶晴賢(すえはるかた)と激戦を繰り広げた厳島(いつくしま)の戦いでも、

毛利水軍が大活躍しております。

この戦国時代最強と言っても過言ではない毛利水軍が織田家に牙を向いて、

襲いかかってくることになります。

織田信長は戦国最強の部隊である毛利水軍とどのように戦ったのでしょうか。

今回は毛利水軍vs織田水軍が激戦を繰り広げた

木津川口(きづがわぐち)の戦いをご紹介したいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【はじめてのセンゴク】播磨における予想外の展開と上月城の悲しい最後




毛利水軍動く

 

毛利家は織田家と敵対することに決めると織田家と長年敵対している本願寺(ほんがんじ)

や北陸の覇者・上杉謙信(うえすぎけんしん)らと同盟を結びます。

本願寺は毛利家と同盟を結ぶと早速彼らへ

「兵糧が心もとないから海上から兵糧を搬入してくれ」と要請。

毛利家は本願寺の要請を受け入れて兵糧を海上から石山へ搬入するため、

戦国最強の毛利水軍を動かすことにします。

毛利水軍はこの時800艘もの船を動員して石山へ目指して出陣していきます。




海を埋め尽くす毛利水軍

 

信長は天王寺砦で本願寺軍を蹴散らすと

本願寺軍が篭城している石山周辺に砦を構築してアリ一匹逃さない完全包囲を行います。

そんな中信長の元に驚くべき報告が届きます。

その内容は「毛利水軍が800艘もの船を石山へ向けて出陣させた」との内容でした。

信長は報告して者を下がらせると森蘭丸(もりらんまる)へ「やべぇな!!」と一言漏らしたとか。

とりあえず信長は毛利水軍を迎撃するべく織田水軍を総動員して、

大阪湾木津川口に駐屯させて毛利水軍を待ち受けることにします。

そして待ち受けること数日、海を埋め尽くすほどの毛利水軍が木津川口へやってきます。

 

フルボッコにされる織田水軍

 

こうして両水軍は木津川口に集結することになり、

すぐに水軍同士の戦いが勃発することになります。

毛利水軍は織田水軍へ炮烙火矢(ほうらくひや=火薬を使った兵器)や弓矢を打ちまくり、

織田水軍の船は何艘も火を吹いて沈められてしまいます。

織田水軍も負けじと鉄砲や弓矢を毛利水軍へ乱射して応戦しますが、

毛利水軍の操船技術との差が違いすぎて中々当てることができませんでした。

そしてこの戦いの結末は織田水軍が毛利水軍にフルボッコにされてしまい、

大敗北で戦いの幕は閉じることになります。

毛利水軍は織田水軍のほとんどを壊滅させると、

悠々と本願寺の海沿いの砦へ兵糧を補給して帰還することになります。

本願寺の砦からは拍手喝采で毛利水軍を見送ったそうです。

 

吉川元春の書状

 

毛利両川の一人・吉川元春(きっかわもとはる)は木津川口で織田水軍をボコボコにして

大勝利を得たとの報告を受けるとある大名家の家老に手紙を送ります。

吉川元春の手紙を受け取った人物は、

上杉家の家老である直江景綱(なおえかげつな)でした。

彼は上杉景勝(うえすぎかげかつ)の時代に殺害されてしまい、

景勝の側近であった樋口与六(ひぐちよろく)が直江家を継ぐことになるのですが、

これはまだまだ先の話になります。

さて吉川元春からの手紙を受け取った直江景綱。

元春からの手紙には何が書いてあったのでしょうか。

元春は景綱へ「我が毛利家は織田水軍をボコって大勝利を収めた。

上杉家も早く北条や加賀の一向一揆衆と和睦して我らと共同作戦を取りましょう」との内容でした。

景綱はこの手紙をもらうと上杉謙信へ報告。

謙信はこの手紙をもらってどのように行動を起こすのでしょうか。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

毛利家が木津川口で織田水軍に勝利を収めた事によって、

反信長として敵対していた大名達を勇気づけることになります。

この戦いの後、丹波(たんば)の波多野氏、

下克上の申し子・松永久秀(まつながひさひで)らが次々と信長と敵対する行動をしていきます。

毛利家に敗北してしまった織田信長は苦しい立場へと追い込まれることになるのです。

 

参考文献 中公新書 織田信長と将軍義昭 谷口克広著など

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:楽しみながら戦国時代のエピソードを学べる歴史マンガ3選

関連記事:おんな城主 直虎を100倍楽しむ!今川に呪われてしまった井伊家宗家

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 孟嘗君 孟嘗君(もうしょうくん)とはどんな人?戦国七雄に絶大な影響力を及…
  2. 授業や教科書では教えてくれない長篠の戦いをセンゴクから見てみよう…
  3. 劉邦と簫何 簫何(しょうか)とはどんな人?内政なら私にお任せ!影で劉邦を支え…
  4. 藤崎竜ファン感涙 封神演義がアニメ化!アニメキャスト声優や見どこ…
  5. 孫権の跡継ぎ9歳の孫亮 孫登(そんとう)とはどんな人?超絶優しい孫権の長男
  6. 明智光秀は鉄砲の名人 麒麟がくる 明智光秀の特技とは?プロ顔並みの3つの特技を分かりやすく解説
  7. 織田信長 曹操孟徳と織田信長の共通点!あなたはいくつ当てはまる?
  8. 豊臣秀吉 戦国時代2 豊臣秀吉の天下統一の第一弾「四国征伐」に向けて何をしたの?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. スーパーDr華佗07 尹正
  2. 日本に目指さした孫権
  3. 三国志時代の牢獄
  4. 甘寧 裏切る ゆるキャラ
  5. イケメン孫策と袁術

おすすめ記事

  1. 【お知らせ】「耳で聞いて覚える三国志」の朗読を再開しました 曹操 耳で聞いて覚える三国志
  2. キングダム588話ネタバレ予想「十四日目は王賁爆アゲ神回になる」 キングダム53巻
  3. 【世界版】死者同士の結婚「冥婚」は韓国・台湾・アフリカ・フランスにもあった!?
  4. 天下の奇才!?諸葛孔明とはどのような人物だったのか 孔明
  5. もう見てられない!王朗と諸葛亮の舌戦が学芸会レベル
  6. 【シミルボン】拝啓 我が息子瞻へ・・諸葛亮息子への手紙 親バカな諸葛孔明

三國志雑学

  1. レッドクリフ
  2. 兵士 朝まで三国志
  3. 曹操と夏侯惇
  4. 魏の旗をバックに戦争をする郭淮は魏の将軍
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 明智光秀と煕子(麒麟がくる)
  2. 袁術の最後
  3. 唐周(とうしゅう)
  4. はじめての三国志 画像準備中
  5. キングダム52巻

おすすめ記事

三国志時代の離婚や再婚問題はどうなっていたの?曹文叔の妻を紹介 はじめての三国志 画像準備中 趙直(ちょうちょく)とはどんな人?夢占いで人の運命を占った蜀の天才占い師 【宮城谷昌光】これを読まずに三国志好きは名乗れない!三国志小説ランキング 知ってた?三国志由来のことばBest5 『三国志』をもっと面白く読むためには他の時代も勉強すべき! 鎌倉時代の侍 鎌倉時代の武士は何を食べてたの?当時の食べ物を紹介 衛瓘(えいかん)とはどんな人?司馬昭の重臣であり、晋の建国時に大いに活躍【晋の謀臣列伝】 張郃は司馬懿のせいで殺されてしまった?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP