架空戦記
北伐

はじめての三国志

menu

はじめての変

【異説三国志】三顧の礼はホントはなかったかもしれない!

この記事の所要時間: 245




 

三顧の礼(さんこのれい)。

この故事成語は劉備が荊州(けいしゅう)・新野にいた頃、

諸葛孔明が非常に優秀な人材である事を聞き、

劉備自ら諸葛孔明を軍師として迎えるため、

彼の家へ三度迎えに行ったことが起因でできた成語です。

しかしこの三顧の礼、ある書物では行われていなかったと記されているようなのです。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:え?曹操が荀彧に三顧の礼?民間伝承の三国志が面白い!




三顧の礼は存在していない!?

 

魏略(ぎりゃく)。

この書物は読んで字のごとく三国志の魏を中心に据えて描かれている歴史書です。

この書物に非常に面白い事が記載されていました。

魏略によると劉備自ら孔明に礼を尽くして三回会いに行ったのではなく、

孔明自ら劉備に会いに行ったとのことなのです。

一体どう言うことなのでしょうか。




荊州を守るために

 

曹操は袁家を滅亡させて河北統一を実現。

そして彼は天下統一を行うべく大軍を率いて南下する計画を立てます。

孔明は曹操が天下統一を行うために南下してくる可能性が高いと予想していましたが、

荊州のボスである劉表(りゅうひょう)は意志薄弱で軍事能力もない人物であり、

このままでは曹操軍に侵略されてしまうと考えます。

彼は荊州を曹操軍の攻撃から守るために人物に目をつけます。

それは樊城(はんじょう)に駐屯していた劉表の客将・劉備です。

孔明は劉備の元に行き、

曹操軍の大軍を防ぐ方法を教えるべく彼のもとへ行くことにします。

 

書生扱いされる

 

孔明は劉備の元を訪れて会見することになりますが、

他の客達と一緒に会見することになります。

劉備は背の高い青年孔明を見るとまだまだ青臭い書生だと思い、

彼に対して書生と同じ接し方で接します。

孔明は劉備が招いたお客達が全ていなくなった後も劉備の元から去ることなく、

黙って彼を観察しておりました。

 

孔明を無視して憂さ晴らし

 

劉備は孔明が帰らないことを不審に思いますが彼を無視してあることに熱中します。

彼が熱中したものは旄牛(ぼうぎゅう)を軍旗へつなぐことでした。

孔明は劉備が旄牛を結び合わせて軍旗へつけようとしている姿を見て彼へ

「あなた様は旄牛を結びに熱中しておりますが、そんなことをしている場合ですか。」と

尋ねます。

すると劉備は孔明へ「憂さ晴らししていただけだ」とキレ気味に答えます。

孔明は劉備が自分に興味を持ったことを確信しあることを尋ねます。

 

「自分と曹操を比べて見てどうですか」by孔明

 

孔明は劉備へ「あなた様は劉表殿と曹操を比較してどちらが優れていると思いますか」と

尋ねます。

すると劉備は「曹操だろうな」と述べます。

孔明は彼の言葉に頷いた後、

再び彼へ「ではあなた様と曹操どちらが上でしょうか」と尋ねます。

劉備は素直に「曹操だな」と答えます。

孔明は再び頷いてから劉備へ「そんなあなた様は数千の兵士か居ないのにどのようにして

曹操軍と戦うおつもりですか」と尋ねます。

劉備は孔明へ「そんなことはわかっているが、どうすればいいのかわしにはわからん。

しかしあなたが知っているのであれば教えてていただきたい」と孔明へ尋ねます。

孔明は劉備の要請を受けてあるアドバイスを行います。

 

孔明の進言とは

 

孔明は劉備へ「荊州は戦乱に巻き込まれていない地域で、

民衆は非常に多いのですが、戸籍に存在している人数は少ししかいません。

そこであなた様は劉表殿へ戸籍登録していない住民達全てへ

戸籍登録するように命令を下してもらい、

そこから一戸あたり何人と徴兵すれば兵士を強化することが、

できるのではないのでしょうか」と進言。

劉備は孔明の進言を受け入れて早速劉表へ進言します。

劉表は劉備の進言を取り入れたことによって劉備軍は大きく兵士の数を増やすことに成功。

そして劉備は孔明を軍師として向かい入れることになるのです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

この話は全て魏略と言う書物に書いてある内容です。

だが孔明が書いた超名文とされる「出師の表」に「三度わがボロ家を訪れて、

昨今の状態について質問された」と記されているので、

魏略の記述があっている可能性はかなり低いでしょう。

しかし異説としてはかなり面白い部分であるのかなと考え今回ご紹介させていただきました。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志蜀書 今鷹真・井波律子著など

 

関連記事:64話:諸葛孔明の庵を3回尋ねる劉備、これが三顧の礼

関連記事:孔明はニートなのに、どうして劉備が飛び付いたの?ーー誰も教えてくれないキャリアアドバイス

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 袁紹と袁術の仲が悪くなった理由は劉虞が原因か!?【黒田レンの考察…
  2. 曹操の北伐~袁氏の滅亡~
  3. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース21記事【10/17〜10…
  4. 徳川三傑の一人・井伊直政(いいなおまさ)ってどんな人?
  5. 【危険】謀略の天才だった陳平の批判がエグすぎる
  6. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十四話「徳政令の行方」の…
  7. 三國無双のイケメン武将・魏の鍾会にまつわるエピソードがすごい
  8. 100万人の三國志 Specialとはどんなアプリゲーム?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 鼎(かなえ)って何?玉璽の前の権力のシンボルを紹介!!
  2. 封神演義(ほうしんえんぎ)って何?殷末の武将たちの戦いをもとに書かれた小説
  3. 黄忠や厳顔のような老兵は実際に戦争では最前線に立っていたの?
  4. 【キングダム】羌瘣は戦死するの?それとも結婚?どんな最期を遂げるの?
  5. 劉邦や劉備も手本にした人物 「重耳」 とは?
  6. 信陵君(しんりょうくん)はどんな人?生まれ故郷を救うために舞い戻ってきた戦国四君

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

王翦(おうせん)とはどんな人?キングダムでは謎多き将軍だが史実では秦の天下統一に貢献した人物 「わしの樊噲じゃ」盗賊達を震え上がらせ、曹操の命を救った許褚の武勇とは? 19話:超豪華!反董卓軍の英雄達 94話:成都を陥落させ李厳を得る劉備軍 78話:龐統初登場、連環の計発動! 張繍と賈詡は曹操に降伏したのは本心からではなかった!? 【シミルボン】不老不死の為なら死んでもいい!寿命を縮めた曹操のデタラメ健康 孔明とは陰と陽!漆黒の軍師、法正が蜀獲りに大活躍

おすすめ記事

  1. 曹操の塩対応に張松ブチ切れ!曹操が冷たく扱ったのは傲慢ではなく驚くべき理由が隠されていた!
  2. 【三国志の誤植集】何平や喬国老や橋玄って誰?うっかりミスが大惨事!
  3. 孔明や安倍晋三も真似た『国家百年の計』って一体誰の言葉?現在でも使える春秋戦国時代の名言
  4. 劉備より先に五斗米道の教祖・張魯が漢中王になった可能性が浮上
  5. 徐晃(じょこう)ってどんな人?魏において、もっとも功績を挙げた無敗将軍
  6. 【センゴク】織田信長って本当は優しく思いやりのある性格だった!
  7. 張翼(ちょうよく)ってどんな人?歴代丞相と共に北伐へ参加した蜀の重臣
  8. 後継者争いは出来レース?曹丕が皇帝に就くことは生まれる前から決まっていた

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP