64話:諸葛孔明の庵を3回尋ねる劉備、これが三顧の礼

2015年4月9日


劉備に足りないもの 三国志

 

曹操(そうそう)に降る徐庶(じょしょ)の置き土産として、

三国志最強の軍師と言われる諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)の事を

教えられた劉備(りゅうび)は、少年のようにウキウキしていました。

 

もう、40代を半分も過ぎた、いい年こいたオッサン劉備ですが、

これはと見込んだ人物に会う時には、心踊り人材吸い寄せオーラを

全開にしてしまうのでした。

 

つまるところ、劉備は人が好きで、それが相手にも伝わり、

どんな人間も魅了する劉備の人柄になっているのです。

 

前回記事:63話:去りゆく徐庶が、紹介した大軍師、臥龍、鳳雛って誰のこと?

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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孔明が住む隆中(りゅうちゅう)は遠い

 

ところが、新野城から、20キロ程離れた、隆中(りゅうちゅう)に住む

孔明に会うまでの道のりは、簡単ではありませんでした。

 

最初に、孔明の庵を尋ねた時には、諸葛均(しょかつ・きん)という

孔明の弟には会えましたが、孔明は友人の所に出かけていて、

いつ戻るかは分からないと言われます。

 

まさか、戻るまで待つとも言えないので、劉備一行は、

やむなく城に戻る事になりました。

 



2回目の訪問は真冬で辛い

 

二回目の訪問は、真冬でした、、

「こんな雪の日なら、きっと家にいるだろう」

そう考えて、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)と隆中にやってきた

劉備ですが、またしても諸葛均が出て来てしまいます。

 

「申し訳ありません、たった今、兄は外出してしまいました、、

例により、いつ帰るかは分かりません」

 

劉備は止むなく、吹雪の中を城に引き返していきました。

 

張飛と関羽は愚痴を言い出す

子供 桃園

 

張飛:「なあ、兄者、もう二回も足を運んだんだ、礼儀は尽くした

孔明とやらに城で会いましょうと手紙を出そうぜ、、」

 

張飛は寒さにガチガチ震えながら、恨めしそうに愚痴を言います。

 

関羽:「張飛の言うのも一理あります、、兄者は年長者、

一方の孔明は、20代の無名の若僧ではないですか、、

これだけ礼儀を尽くしたのですから、手紙を出して

あちらから来てもらっても無礼にはなりますまい、、」

 

珍しく関羽も、劉備に苦言を呈しました。

 

しかし劉備は、二人を振りかえり、言いました。

 

劉備:「それはならん、徐庶が去り際に忠告してくれた筈だ、、

決して孔明を呼び付けてはならんと、、

こちらが誠意を尽くせば、きっと孔明に伝わろう、、」

 

3回目の訪問はどうなるのか?

三顧の礼 ゆるキャラ 孔明

 

そして、いよいよ、3回目、劉備のストーカーばりの

執念が天に通じたのか、劉備一行は、

ついに孔明が在宅の時に出くわしたのです。

 

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耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:65話:絶望する劉備に孔明が授けた天下三分の計

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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