広告募集
帝政ローマ

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

冊封(さくほう)とはどういう意味?分かりやすく解説

この記事の所要時間: 242




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・唯一無二の支配者」のコーナーです。

 

国と国との外交問題というのは国益優先になりますので着地点が難しいですね。

現代の北朝鮮とアメリカの外交を見ていると痛感します。

中国やロシアが絡んできてもそれぞれの国益を優先するので問題が複雑化する一方な気がしてきました。

その点、漢代以降の中国の諸外国との外交はシンプルです。

中途半端な軍事同盟など存在しないからです。

それが「冊封朝貢外交」と呼ばれるものです。

邪馬台国の卑弥呼も三国志の時代にこちらの外交を推し進めています。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【新企画】朝まで三国志を開催!夜22時~朝6時までノンストップ特別企画!




正統論

 

冊封朝貢外交について理解を深める前に、中国に長く伝わる思想を知る必要があります。

それが「正統論」です。

「天に二日なく、地に二王なし」という表現が正統論を表しています。

中国の唯一無二の正統な皇帝とその王朝こそが世界全体の支配者であるという考え方です。

他者との共存を認めないわけではありませんが、あくまでも中国がトップなのです。

この思想は現代まで脈々と受け継がれています。

中国のトップは朝貢に来た国の使者を盛大に迎え、

国民に誇示するために大きくアピールします。

現在の中国のニュース番組の構成も自然とそのような形になっています。




朝貢と冊封

 

要するに中国は対等な外交をしないのです。

そこに存在するのは朝貢と冊封という関係です。

実質的な支配が及ばない地域の国々との外交は基本的にこの冊封朝貢外交になります。

「朝貢」とは、その僻地の国のリーダーが中国皇帝の正統性を認め、

それに服従する意思を示し、貢ぎ物をすることです。

「冊封」とは、朝貢した国に対して中国皇帝がその地の支配権を容認することです。

 

 

例えば、邪馬台国の卑弥呼は魏に朝貢し、貢ぎ物をしています。

中国の正統な皇帝は呉でも蜀でもなく、魏であると卑弥呼は認めたのです。

 

 

そのおかげで卑弥呼は邪馬台国の正統な君主であることを認められ、

「親魏倭王」の印綬を得ています。

簡単にいうと、これで邪馬台国は魏の属国になったわけです。

 

冊封の有効性

 

冊封にどのようなメリットがあったのでしょうか。

「そもそも天下の大勢は、分かれること久しければ必ず合し、

合すること久しければ必ず分かれる」と三国志演義の冒頭に記されています。

中国といえども分裂と統一を繰り返している歴史があるのです。

周辺諸国も同じ事情がありました。同族とはいえ、

隣国にいつ侵略され滅ぶかわからぬ緊張を強いられていたのです。

隙を見せることは許されません。

しかし、ここでバックに強国・中国が味方であることを示せば、かなりのアドバンテージになります。

周辺地域はもちろんのこと、自国民にもかなり睨みをきかせることができたわけです。

 

朝貢誘致

 

中国側にも冊封を承認するメリットはあります。

その第一は、正統な皇帝であることを認めてもらうということです。

国が分裂することの多かった中国において、

周辺諸国から正統な王朝であると多く認められることは重要なのです。

三国志のように三国が互いに正統な王朝を主張していれば尚更です。

遼東の公孫氏が魏ではなく、呉に朝貢に来た時の呉の皇帝・孫権の喜びは凄かったようですね。

同じくベトナム方面の国の呉への朝貢は頻繁だったようです。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

戦争も政治の手段の一つであるならば、外交も政治の手段の一つです。

どちらも国益のための手段になります。戦争は経済的負担も大きく、

民や兵を損失するので、やはり平和的な解決を促す「外交」が大切になったのでしょう。

それでも中国のプライドの高さは並々ならないものがありますね。

とりあえず現在の朝鮮半島問題も外交で解決してくれるといいのですが・・・

 

皆さんはどうお考えですか。
はじめての三国志:全記事一覧はこちら

次回記事:何で曹操はあれだけ関羽を愛していたのに配下から逃がしたの?

関連記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 袁術祭り秘話|袁術をkawausoが取り上げた理由
  2. 劉備暗殺計画|甘露寺の婚儀と錦嚢の計 その2
  3. 【意外と知らない?】孫子の兵法を読んだ偉人達!曹操やビルゲイツも…
  4. 魏延(ぎえん)ってどんな人?|裏切り者?それとも忠義の士?
  5. 袁術はそんなに悪くない、自叙伝で袁術を庇っていた曹操
  6. 三国志のゲームの未来を「はじめての三国志」が考えてみる
  7. 孔明の愛弟子であった姜維はなぜ孔明の後継者に選ばれなかったの?
  8. 天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Par…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 超ネガティブな戦国武将・毛利隆元の偉大なる父を持ってしまった苦悩とは!
  2. 魏王朝から禅譲後に晋の領内で進撃の○○が出現した!?
  3. 【水滸伝】こいつらが憎っくき悪役達だ!!
  4. もし赤壁の戦いで曹操が死んだら歴史はどうなっていたの?
  5. 郭嘉(かくか)ってどんな人?|曹操が最も愛した人物
  6. 袁術のもと、孫家を守り抜いた孫賁(そんふん)、孫輔(そんほ)兄弟が熱すぎる!

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

「耳で聞いて覚える三国志」をはじめました もし徐庶が軍師として劉備軍に留まっていたら三国志はどうなっていた? 【三国志の素朴な疑問】呂布は何歳だったの? 張良(ちょうりょう)とはどんな人?高祖劉邦の右腕として活躍した天才軍師(3/3) 曹丕はどうやって後継者争いに勝ち残って魏の初代皇帝になれたの? 城濮の戦いとはどんな戦い?晋の文公が覇者たる地位を手に入れることになった戦い みんなが名乗りたがる最高の位!皇帝と王の違いについて分かりやすく解説 豊臣秀頼(とよとみひでより)は本当に豊臣秀吉の息子なの?

おすすめ記事

  1. 【シミルボン】人間の発想怖過ぎる!血も凍る三国志時代の処刑方法
  2. 【刀匠干将・莫耶】二人が作った剣、実は三国志にも関わり合いがあった!
  3. 【名将対決】雷神と恐れられた名将立花道雪VS呉の名将陸遜 Part.2【完】
  4. そうだったのか!?曹丕はスイーツ男子。詩にスイーツの想いを込めちゃったよ!
  5. 【三国志演義】孔明が残した錦嚢策(きんのうのさく)って一体なに?
  6. 簫何(しょうか)とはどんな人?内政なら私にお任せ!影で劉邦を支え続けた漢の三傑の一人
  7. 【匡亭の戦い】曹操が黄巾百万を降した奇跡が袁術の関東統一のチャンスを失ってしまう
  8. 実は鐘会はマザコンだった!人生を狂わせた母の愛

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP