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あなたが実際に兵士として三国志の戦場に行軍してみたらどれだけ大変なの?

2017年5月22日


 

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ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・実際の兵士を体験してみよう!」のコーナーです。

 

 

日本には現在(2017年)のところ徴兵令というものが存在しません。

第二次世界大戦の敗北によって軍隊が解体されたからです。

日本は戦争を放棄しましたからね。

一方で国防のために新たに組織されたのが、自衛隊です。

こちらは任意での志願になっています。なりたい人だけがなるというシステムです。

しかし、2017年までの2年間で自衛隊の隊員数が16%減少しており、

陸海空軍すべてで募集目標を達成できていません。

いずれ日本でも徴兵制が復活するかもしれませんね。

私たちはゲームや空想の世界の戦争は経験したことがあっても、

本当の戦争は体験したことがありませんから、

今から少しリアルな戦争をイメージしてみましょう。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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自衛隊の戦力って(2016年)

 

日本の自衛隊の隊員数(兵士数)は24万7000人です。

軍事費はおよそ4兆5700億円。

戦車が678台、航空機が1613機、潜水艦16隻となっています。

兵士は少ないですが装備が充実しているので世界屈指の軍隊に位置付けられています。

格付けはインドよりも上位です。

 

 

同盟国のアメリカ合衆国は兵士140万人。

軍事費66兆1100億円。

戦車8848台、航空機13892機、潜水艦72隻。紹介するまでもなく世界最強の軍隊です。

三国志でイメージすると、

軍事力の差はちょうど日本が「蜀」、アメリカ合衆国が「」ということになるでしょうか。

しかし、さすがにこの軍事力の差があって

日本がアメリカ合衆国に戦争を仕掛けることはありえないでしょう。

もっともアメリカ合衆国は世界で9国しか存在しない

「核ミサイル保有国」ですから勝ち目はありませんね。

FAS(アメリカ科学者連盟)の予測だと6800発、

SIPRI(ストックホルム国際平和研究所)の予測だと

7000発の核ミサイルをアメリカ合衆国は所有しているそうです。

 

それでは戦場に出発です

 

ゲームでは敵を颯爽と斬りまくったり、兵士を突撃させたりしていますが、

あくまでもゲームの世界のお話です。

実際の戦争では何をするにもたいへんな労力を費やすことになります。

例えば行軍です。

私は一度、企業研修で自衛隊に数泊し、山梨県の山中湖を行軍したことがありますが、

それだけでも正直きつかったです。リアルに考えると、

行軍すらついていくのは大変なのです。

もう戦闘どころじゃありませんね。

しかも私はたいした装備もせずに行軍して疲労困憊です。

実際の兵士の装備ではないのです。

現在の軍隊の装備重量は25~35kgぐらいだそうです。

皆さんは、その負荷で何十kmも行軍できますか?アップダウンも激しい行路です。

戦闘する前にぶっ倒れる可能性がありますよね。

ちなみに戦国時代の日本の武士の鎧の重量が20kgです。

西洋の完全フル装備の甲冑で40kgあるといわれています。

馬上であればまだ楽ですが、徒歩はかなりつらいでしょう。

戦闘以前に行軍の落伍者になる可能性があると思いませんか。

 

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三国志時代の兵士の装備

 

三国志の時代の兵士の装備を紹介しましょう。

まずは大切な頭を守るために幘という帽子を被ります。

孫堅の赤い幘は有名です。

ボディは小さな半楕円形の鉄片を縫い付けた魚鱗甲という鎧を身に付けていたようです。

身体全体を守る筒袖鎧は諸葛亮孔明が発明したといわれているので三国志後半の防具になります。

下っ端の歩兵は胸甲と背甲を結んだ鉄製の防具を身に付けていたとされています。

 

 

日本の武士の鎧よりかは軽量だと思いますが、

これに槍を持ったり剣を帯びたりするわけですから総重量はかなりのものです。

これで山越えするわけですからね。蜀はそうやって北伐に出兵したのです。至難の業ですね。

 

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三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

どうです?戦争って参加するだけでもたいへんじゃないですか?

だから戦争に反対というのもおかしな話ですが、

その労力を世界平和の構築に回したらどれだけのことが実現できるのでしょうか。

もちろん軍事費についてもですが。

日本にはそんなリーダーシップをとってほしいです。

 

皆さんはどうお考えですか。

 

 

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ろひもと理穂

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。 自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください! 好きな歴史人物: 曹操、蒲生氏郷

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