不思議な巨石遺跡群「ストーンヘンジ」ご存知でしょうか。
名前くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
どうやったら直立出来たのかと思うほどの巨大な石が円計に並んで、
その巨石たちを土塁が並んでいる人類先史時代の遺跡です。
一体「ストーンヘンジ」とは何のために作られたのでしょう。
その目的はなんだったのでしょうか。
もしかして人類ではない宇宙人の…… その想像は果てしなく広がっていきます。
現在、「ストーンヘンジ」はイギリスで大切に保護され、世界遺産となっています。
今回はこの先史時代の不思議な遺跡「ストーンヘンジ」の秘密に迫ってみましょう。
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この記事の目次
ストーンヘンジ(stonehenge)の謎
そもそも、「ストーンヘンジ」を作るときに、巨大な石をどうやって直立させたのでしょう。
平均で4トン以上あると言われる巨石です。
そして、なんの誰が何のために、
いったいどんな目的で「ストーンヘンジ」を作り上げたのでしょうか。
見る者を圧倒するかのような巨石群はまず、どこから持ってきたのでしょう。
周囲にはそんな石を切り出す場所など見当たりません。
一説では「ストーンヘンジ」から250キロメートル以上離れた場所から
運ばれたものであるとされています。
「ストーンヘンジ」は、最初のころはイギリスの神話に登場する
円卓の騎士の魔法使いマリーンが巨人を使って作った物だと言われたのです。
しかし、今では科学的な研究が進み、巨石の運搬方法には様々な合理的な説が提唱されています。
石の運搬方法も、まだ謎に包まれています。しかしそれを検証する実験は行われています。
石は丸太と縄だけで運ばれたのか?
そのことが可能かどうかの実験が2001年に行われました。
しかし、先史時代の船では巨石を運ぶことができないのです。
溝の中にボールを並べるレールで運んだのではないかという説もあります。
しかし、そのような証拠となる遺跡はありません。
これを人間の手だけで運んだ場合、延べ数100万人時になるだろうと試算されているのです。
今のところ、これだという決め手となる説はない状況です。
ストーンヘンジの場所とアクセスと入場料
「ストーンヘンジ」はイギリス南部の駅・ソールズベリーから北西に
約13キロメートル離れた場所に位置します。
ソールズベリーはイギリスの首都・ロンドンから約200キロメートル離れています。
電車で行けば、およそ1時間半はかかるでしょう。
遺跡群へまではバスで向かいます。まずストーンヘンジ・ビジターセンターにバスは到着。
ここからストーンヘンジまではシャトルバスが運行されています。
かつては、ストーンヘンジ周辺にも駐車場がありました。
しかし今では車でも「ストーンヘンジ・ビジターセンター」で
駐車しそこからバスで向かうことになっています。
世界遺産でもあり、その知名度の高い「ストーンヘンジ」を訪れる人は多く、
特に休日はネットによる事前予約が必要となるでしょう。
確実を期すならば、ロンドンからの日帰りツアーに申し込むのがいいのではないでしょうか。
入場料は季節により異なりますが、大人が17.5ポンド、19.5ポンド、
15歳から5歳の子どもが10.5ポンド、11.70ポンド、高齢者、学生は15.80ポンド、17.60ポンドです。
その他に家族用のチケットが45.50ポンド、50.70なっています。
ストーンヘンジの円形の理由
「ストーンヘンジ」は、何のため、このような巨大な石を円形に並べた構造となったのでしょうか。
その作られた目的はなんでしょうか。
「ストーンヘンジ」は砂岩の一種であるサーセンストーンと
玄武岩の一種であるブルーストーンが円周上に配置されています。
「ストーンヘンジ」の構造を見ていきますとまず外側には、
直径110メートルの土塁があります。
その中に30メートルの直径でサーセンストーンが円形に配置されています。
直立した巨石の上には横石が載せられ、円形を描いているのです。
縦と横の石は凹凸により組み合わされています。
そして横石は溝によりつながり円形となっています。
この内側に巨大な石の門か祭壇のように「Π」の形でブルーストーンが積み上げられています。
単純に「円形」といってもかなり複雑な形をしています。
このことから「ストーンヘンジ」は、太陽や星の運行と関係するのではないかいうことで調べらました。
その結果「ストーンヘンジ」の中には、太陽の運行や月の運行を示す証拠も見つかっており、
天体観測や宇宙や星を崇拝するような
宗教的な儀式のためこのような円形になっているのではないかという説が有力となってきています。
ストーンヘンジは誰が作ったのか
この先史時代の巨石の遺跡「ストーンヘンジ」は誰が作ったでしょうか。
遺跡が作られたのは紀元前3000年頃と推定されています。
このころのブリテン島にいたのは、ウィンドミル・ヒル人です。
また、「ストーンヘンジ」の他に周囲には140以上に及ぶ、巨石サークルの遺跡があります。
この点から、スコットランドの先住民族であるピクト人の手によって
作られたのではないかという説もありますが、
現在まで決定的な説はなく、いまだに「誰が作ったのか?」に関しては明確な答えが無いのが現実です。
ストーンヘンジの目的と何のために作られたのか
「ストーンヘンジ」が作られた目的、何のために作られたのかも諸説あります。
夏至の時期の太陽の位置と、
ストーンヘンジから東へ42度の位置にヒールストーンという石が配置されています。
夏至の日の日の出がこのヒールストーンに影を作るとその先は、ストーンヘンジの中心へとくるのです。
これは当然計算され作られたものでしょう。
その点から、「ストーンヘンジ」には天体観測説、天空に対する崇拝・宗教施設であるとする説。
そして、宇宙人が目印のために作ったのだという説もあります。
現在でも決め手となる説はありません。
ストーンヘンジと宇宙人
さて、「ストーンヘンジ」を訪れた人はその荘厳な光景に、
「ストーンヘンジ」」が人の手で作られたものであろうか、という思いを抱くことが多いそうです。
確かに、石の運搬方法や、誰が作ったのかなどの謎の多い遺跡です。
そして、明らかに星の運行や太陽、月の運行を意識して配置された石が存在します。
更に、歴史的にイギリス軍が「ストーンヘンジ」の維持管理に関わってきたこと、
現在も軍事基地が近くにあり、100年以上も軍によりその周囲は守られているという事実もあります。
アメリカの有名な宇宙人に関する施設と噂される「エリア51」とよく似ていますね。
そんなところからストーンヘンジも宇宙人により建設され、
軍によりその秘密が隠匿されているという説もあります。
果たして本当に宇宙人が観測目的で作ったのか?
「ストーンヘンジ」を作るのに宇宙人が関わったのかは分かりません。
しかし、その周囲にミステリアスな状況があるのは確かなようです。
ストーンヘンジとブルーストーン
「ストーンヘンジ」は、その中止部分がブルーストーンという玄武岩の一種を
「Π」に積み上げた形となっています。
このブルーストーンという玄武岩は250キロ以上の遠方から
運ばれてきたのではないかという説もあります。
その巨石は平均で4トンあるといわれます。
このブルーストーンが、「ストーンヘンジ」が作られた目的について新たな説を生み出しています。
ブルーストーンには病気やけがを治す力があるという信仰があり、
そのエネルギーを利用するために「ストーンヘンジ」が作られたとするものです。
石に不思議な力が宿っているという考え方は世界中にあります。
今でも自然石には霊的な力が宿るとして「パワーストーン」が人気になっています。
そのような現代にもある考えに通じる思いに突き動かされ、
「ストーンヘンジ」は作られたのではないかという説もあるのです。
「ストーンヘンジ」で使われたブルーストーンには
「神秘的な力」があるとして販売も行っているところがあり入手もできるようです。
ストーンヘンジで夏至の祭り
「ストーンヘンジ」では夏至にお祭りがおこなわれます。
この地域の夏至の日、「ストーンヘンジ」では
中心にあるブルーストーンを積み上げた祭壇のような構造をした部分に、
太陽が重なって上ってくるのです。
夏至となる6月20日前後には毎年、
「ストーンヘンジ」に万単位の人が集まり、夏至の祭りがおこなわれます。
夏至の祭りの日は普段触ることにできない石にも触ることができることから、多くの人が集まります。
しかし、酔っぱらって暴れる人や大騒ぎする人も多くなり、
最近はアルコールの持ち込みを禁止するなどの対応を行っています。
世界遺産である「ストーンヘンジ」を傷つける人もいましたので、これも仕方ない措置でしょうね。
世界遺産ストーンヘンジのまとめ
「ストーンヘンジ」を古代人が作ったにせよ、
その思い、視線はやはり宇宙に向いていたことは確かでしょう。
世界中に存在する巨大遺跡群が、星や太陽の動きに密接に関係しているように
「ストーンヘンジ」もまた、宇宙とつながった遺跡なのです。
「ストーンヘンジ」に配置された巨石が指し示す星の運行は極めて
正確な観測に基づくものであることが分かってきました。
古代の人たちは、何を思い、巨大な石を積み上げ宇宙の星々を見上げたのでしょうか。
何のために、ここまで精密で、巨大な遺跡を造る必要があったのでようか?
それはまだ、歴史の大きなミステリーとして私たちの前に残っているのです。
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