阿部正弘は本当にイケメン?本当の事を教えます!

2018年3月11日


 

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阿部正弘(あべまさひろ)はイケメンだったという説が今でも強く残っています。

確かに肖像画ではかなり整った顔をしています。イケメンというより「お殿様顔」という感じですが、

当時はモテモテのイケメン顔だったのかもしれません。

大奥に人気があったとのことで、江戸中後期に積極的な経済政策を行った老中・田沼意次(たぬまおきつぐ)

イケメン伝説がありますので、大奥人気というのが、イケメン伝説を作るのかもしれません。

今回は、阿部正弘のイケメン伝説に迫ってみましょう。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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阿部正弘イケメン伝説1 27歳で老中首座になった若きエリート官僚

 

そもそも、阿部家は備後福山藩(びんごふくやまはん)10万石の大名で、徳川家の中でも歴史のある家臣の家柄で名家です。

祖先は徳川家康(とくがわいえやす)が今川家に人質になった時に共についていきました。

そして、阿部正弘は名家出身でしかも有能です。結果として出世もすごく早かったわけです。

阿部正弘は、25歳で老中となり、27歳で老中首座(ろうじゅうしゅざ)になりました。

老中首座は今でいえば、内閣総理大臣のようなもので、幕政の最高権力者です。

大老(たいろう)は緊急時にしか置かれない役職ですので。

若くしてエリート街道まっしぐらなのですから、それだけでモテモテ要素満載だったわけです。

 



阿部正弘イケメン伝説2 大奥を廻ると女中が熱狂した

 

阿部正弘が大奥(おおおく)に大人気であったことは、

単に政治的に支持されていたということに止まらなかったようです。

大奥の支持というのは、幕政の権力中枢にいる者にとっては重要だったのですが、

阿部正弘はそんな損得勘定抜きの、抜群の人気があったと伝えられています。

 

まず、阿部正弘が大奥に御老中廻りに行くという噂がたてば、大奥は騒然です。

大奥にいるプライドの塊のような女性たちが、

阿部正弘の姿を見たくて障子に張り付きその陰から彼の姿を見ていたというのです。

いや、熱視線を送っていたのでしょうか。

 

大奥の女性の中には阿部家の家門をつけた部屋着や、

かんざしに家門をデザインしたりする者がいたというのですから、

もはや、エリートというよりスターです。

 

大奥の女性は完全に他の男性を見下し男となど見ていませんでしたから、

これはかなり異常な人気であったといえるでしょう。

抜群の大奥人気を誇り、失脚の寸前まで大奥が支持を続けた田沼意次でも

こんな話は聞いたことがありません。

阿部正弘は、江戸時代No.1の大奥人気を誇った老中であったかもしれません。

 

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阿部正弘イケメン伝説3  実は肥満体で汗っかきだった!

 

阿部正弘は実は肥満体で汗っかきであったという説もあります。

現代であれば「キモオタデブ」で終了。いくらエリートでも「イケメンに限る」ということで、

絶対に女性人気はでそうにないのですが、本当でしょうか。

 

阿部正弘は現在のNHK大河ドラマ「西郷どん」でも藤木直人さんが演じていますが、

過去のドラマでも当時の渋い二枚目俳優が彼を演じていました。

しかし、実際はどうなのでしょうか、肖像画ではそこまで太っているようには見えませんが、

決して痩せているようにも見えません。

 

相当なデブ、肥満体であったという話も残っており、まず正座が苦手であったという話が残っています。

体重があれば、当然正座は厳しいですよね。

そして、正座していると畳が汗でびっしょりとなったとのことです。

肥満体で汗っかきで正座が苦手であったという話は幕臣の言葉として残っています。

その言葉をどこまで信じるかによりますが、

恰幅がいい身体であったのは確かだったのではないでしょうか。

 

阿部正弘イケメン伝説4 いつも微笑みを絶やさず人の話をよく聴いた

 

しかし、肥満体といいますか、太っている人は意外にもてる場合もあります。

不潔感のある太り方では厳しいですが、爽やかな肥満体であれば、十分に魅力的です。

阿部正弘はそういったタイプだったかもしれません。

人当たりが良く、聞き上手であったという人柄が伝えられています。

実際に、開明派であった島津斉彬(しまづなりあきら)と親交を持ち、その対極ともいえる攘夷(じょうい)の急先鋒で

幕末の「極右」ともいうべき水戸藩の藩主である徳川斉昭(とくがわなりあき)ともうまくやっています。

 

さらに、幅広い人材活用を行い、その人材が実際に成果を上げていますので

人を見る目もあったのでしょう。

いつもニコニコ笑顔をたやさず、人の話を聞く肥満体で、顔は整っている超エリートが

阿部正弘の実像に近かったのかもしれません。

   

阿部正弘イケメン伝説5 武芸に優れたスポーツマン

 

阿部正弘は槍術、馬術も学んでいます。

おそらくそれ以外も武芸も学んでいる可能性はありますね弓術など。

阿部家は名門であり、そして武門の家柄ですから当然と言えば当然です。

 

ただ、兄の方は病弱で武芸が得意ではなかったとのことです。

かつて老中・松平定信(まつだいらさだのぶ)は高名な柔術家の弟子となり、

その師匠に「私の弟子の中でも三指に入る」言わしめたのですが、

そこまでの逸話は残っていません。

 

徳川幕府の歴代老中最強とまではいかないかもしれません。

ただ、エリートのお坊ちゃんで、文弱の輩ではなかったのは確かでしょう。

肥満体であったとしても、運動神経は水準以上の今でいうスポーツマンであった可能性は高いです。

太っていても運動能力の高い動けるデブはいます。江戸時代でもいたでしょう。

 

阿部正弘イケメン伝説6 阿部正弘の子孫もイケメン?

(画像:酒井忠正Wikipedia)

 

阿部正弘は男系の血筋が絶えてしまうのですが、六女の血筋が残りました。

その六女も肖像画残っているのですが、かなりの美女です。

そして、その息子は写真も残っています。次男の酒井忠正(さかいただまさ)氏は

写真もネットで確認することができます。

かなりのイケメンというかダンディーな感じの方ですね。

 

長男の方の写真もネットで見つけることができるのですが、

結構高齢になってからの写真ばかりでイケメンかどうかまでは判断は難しいです。

ただ、品のある知的な相貌をした方であるなと思います。

 

幕末ライター夜食の独り言

 

阿部正弘はイケメンであったのでしょう。

少なくとも江戸時代において、女性にもてる容貌をしており、

雰囲気を持った人物であっただけの証拠があるようです。

残っている肖像画も、整った顔をしています。

もしかしたら、もっと太っていたのかもしれませんが、

イケメンは太ってもイケメンなこともあります。

 

かえって、名門のエリートなのに柔らかで、人当たりの良さを演出し、

冷たいイケメンよりモテモテになったかもしれません。

歴史上、イケメン伝説を持つ人物が史実はそうでもないという史料はでてくるのですが、

阿部正弘は大奥人気も考えイケメン認定しても良いのではないかと思います。

江戸時代のイケメンですけどね。

 

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