あー、皆さんこんばんは編集長です。
今回は「三国志冬の時代」について考えてみます。
話の性質上、小難しい事を言うので注意です。
前回記事:kawauso編集長のぼやきVol.13「好きな漫画家」
関連記事:kawauso編集長のぼやきVol.12「三国志演義は凄い」
今は三国志冬の時代
普段あまり意識しませんが、現在は三国志冬の時代です。
それは書籍の流れを見ているとよく分かります。
現在はテーマを日本史にとったものが多いかと思います。
日本の戦国時代は鉄板です、何より分かりやすい、
全国の大名が日本の支配者を目指して血みどろの戦いを繰り広げる
日本全体を使ったバトルロワイヤルです。
大陸と違い、外からの圧力がないので分かりやすいです。
日本全国ですから、外の世界だった北海道と沖縄以外では
すべての土地に戦国大名がいますしね、熱くなる筈です。
人気というのは、25%ずつ四等分とはいかないもので、
日本の戦国が強い時は、それ以外のジャンルは縮小します。
1位のジャンルは過半を取るので、三国志はその他のカテゴリと
残りのシェアを分け合うわけです。
そうなるとコンテンツ制作者の人材は戦国ジャンルに偏り、
それが拡大再生産を続けます。
ほかのジャンルは人があまり割かれないので発信力が低下し
ファン層がとぼしくなり冬の時代を迎えるのです。
浮上が上昇に繋がらないのは何故か?
三国志自体は、小刻みに浮上を続けているという事もあります。
主に中国ですが、三国志の大作映画が製作公開されると、
それにより、一時的に三国志人気が急上昇する事があります。
しかし、それもしばらくの間の話であり、
一定期間が過ぎると、やはり縮小してしまう事になるのです。
どうしてそうなるのか?
やはり、映画の人気によりかかり消費するだけで
新しく何かを産み出すというリスクを取らないからでしょう。
柳の下にどじょうがいるぞと聞くと、
資本は、ワーーっと集まり、こぞって川を浚いますが
新しくどじょうを養殖したり、新規にどじょうを探したりは
しないわけです。
それは、新規になにかするのはリスクがいるからです。
三国志コンテンツの拡大再生産がない以上は
燃え盛る焚火に薪をくべないわけなので、
次第に人気が縮小するのは仕方がない事でしょう。
日々の生活を工夫で楽しくする『三国志式ライフハック』
三国志を定着させるには
人気には、にわかファンが関係しています。
多くの場合、何かが爆発的に売れる時には、
そこへにわかファンが大勢出現しシェアを拡大します。
そのにわかファンの大半はブームが過ぎると他所に行き
一部はどどまり、本当のファンになります。
このコアファンが一番重要です。
にわかファンが大事じゃないわけではないですが、
コアファンは、それ以上に重要です。
どうして、本当のファンが重要か?
それは、この層が三国志を新しく解釈して
拡大再生産し、さらにコンテンツを購入して
三国志人気を下支えする基礎になるからです。
はじ三はにわかからコア層まで網羅したい
はじめての三国志は、当初三国志初心者をターゲットに
始めたのですが、やっている間に三国志には
にわかファンからコア層に移行するまでに
大きな断絶がある事が分かりました。
三国志世界には入口となる三国志無双のようなゲームか
ある程度の基礎知識がないと理解できないような敷居が高いブログしかなく、
超初心者を普通のファンに引き上げる中間層が不足しています。
その為に、にわかファンはにわかで終ってしまい、
さらに三国志知識を向上させる事が難しい仕組み
これだと三国志人気はますますやせ細ってしまうでしょう。
学校だって、六、三、三、四の段階を踏んで、
社会全体の知識人の量を確保しているのに、
三国志は、六→四のような急激なステップを踏むので
「もう知らなくていいや、、と挫折してしまうのです」
そこで、はじ三は、にわかから三国志知識をつけられる所までの
ナビゲーションを受け持つ事になりました。
ある歴史ジャンルが発展する為には、
流動的な、にわかファンや三国志オタクだけでなく、
その中間層を多く造る必要があります。
この層が一定いれば、段階的に上を目指し、やがて楽しむ側から
楽しませる側に移行する大勢の表現者が出てきて、
また三国志人気が上昇する事もあろうと思うのです。
柄にもなく難しい事を言いましたので中和!
ウンコチーンチン!!
それじゃあ、また来週~~
※次回の編集長のぼやきは7月18日の予定です
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