法正特集
if三国志




はじめての三国志

menu

前漢

前漢の文帝ってどんな人?文景の治と称された皇帝の政治手腕とは?

文帝(前漢)




文帝(前漢)

 

前漢代は優秀な皇帝が

たくさん輩出されましたが、

その中に文帝(ぶんてい)の名が挙げられます。

 

文帝の御代は息子の景帝(けいてい)の御代とあわせて

文景の治(ぶんけいのち)」と称されており、

素晴らしい政治を行った時代だったのだそう。

 

そんな文帝の政治とは

一体どのようなものだったのでしょうか?

彼の人生を追いながら

彼の政治手腕についてチェックしてみましょう。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:まさかのまさか?いや、当然?漢王朝が2回も滅亡したワケ

関連記事:ボク皇帝の子孫です!人の名声を利用する借屍還魂とは?

 

 

呂后の禍を辛くも逃れた文帝

 

文帝の母は

劉邦(りゅうほう)項羽(こうう)と戦っていた頃に

反乱を起こした魏豹(ぎひょう)の妻・薄氏(はくし)

 

魏豹が韓信(かんしん)に敗れた際に

薄氏は劉邦の後宮に入れられ、

劉邦との間に文帝を授かりました

 

後に文帝は代国に王として封じられ、

母・薄氏と叔父と共に暮らし、

すくすくと成長。

 

しかし、

高祖・劉邦が崩御すると

呂后(りょこう)による専横政治が行われ、

高祖の庶子を次々と殺害し始めました。

 

文帝の身も危ないかに思われましたが、

母・薄氏が後宮で質素に振る舞い、

進んで劉邦の寵愛を受けなかったからか

文帝はこの難を逃れることができたのでした。

 

 

代国の人々の反対の声を押し切って擁立された文帝

 

禍の元であった呂后が崩御すると

呂氏一族誅滅され、

外戚の権力欲がそれほど強くない人物を

皇帝に擁立しようという話が持ち上がりました。

 

結果、

白羽の矢が立てられたのが文帝です

母・薄氏は戦国・魏の末裔で出自も悪くなく、

文帝自身も欲が無く人格者であるということ、

そして遺された劉邦の子の中でも

最年長であるという理由から選ばれたようです。

 

ところが、

このことに猛反対したのが代国の人たちでした。

血なまぐさい中央なんかに

うちの王様をやることはできない!

というのが彼らの主張。

 

しかし、

皇帝即位を求める使者が5度も

代国に訪れたことから文帝も観念し、

ようやく長安への上京を決意。

 

ところが、

代国の人々にはまだまだ即位反対派が多かったため、

文帝はわずか数名の側近だけを連れて

長安に旅立つことになったのでした。

 

【THE奇人・変人三国志よりイッてる人々】
春秋左氏伝

 

民を慈しむ政治に尽力

 

文帝は高祖時代からの老臣に

嫌味を以て迎えられるという洗礼を受けますが、

老臣たちが引退してからは代王時代の臣下を登用して

自ら政治の舵取りをすることができるようになりました。

 

文帝の政治は

基本的に高祖・劉邦の政治を受け継ぐもので、

民草を慈しむことに主眼を置くものでした

 

民草の生活状況に応じて

度々減税を実施して農村の活性化を図り、

自らも節約に励み、

新しい楼閣の建設も贅沢すぎるということで中止。

自分の陵墓も小規模なものにするように命じました。

 

その結果、

食料が食べきれないほど増えて倉庫で腐ったり

お金が溜まりすぎて

長らく放っておいた銭の間に通す紐が腐って

勘定ができなくなったという話が持ち上がるほど

国内は豊かになったのだそうです。

 

むごたらしい刑を廃止

 

心優しい文帝は

四肢の切断や鼻削ぎといった類の

肉刑を廃止しました。

 

「肉刑を受けた罪人は

結局生活が立ち行かなくなって

更生することもできなくなってしまう」

と訴えたある罪人の娘の言葉を聞き入れたのです。

 

ただ、

死刑が廃止されることは無かったので

ちょっとした罪で死刑になることが

増えてしまったという批判もあったみたいですね。

 

二十四孝に数えられる孝行息子

 

政治で手腕を発揮した文帝ですが、

彼は孝行息子であったということでも有名です

 

母・薄氏が食べるものについては

自ら毒見してあげたり、

冤罪によって周勃(しゅうぼつ)が逮捕されたことについて

薄氏に説教されたらすぐに周勃を釈放したり、

匈奴との戦争も薄氏の言葉を聞いて中止したり。

 

「もはやマザコンでは?」

と言いたくなりますが、

薄氏の後宮での質素な振る舞いによって

今の自分の命があるということを

よくわかっていたからこそ

文帝は母を信じて尽くしていたのでしょう。

 

呉楚七国の乱の種をまいた?

 

善政によって人々を導いた文帝ですが、

彼の子・景帝(けいてい)の時代に起こる

大反乱・呉楚七国の乱(ごそしちこくのらん
)
の種をまいた

張本人であると言われることもしばしば。

 

文帝は諸侯王にも優しく接し、

世継ぎがいなかったり謀反を起こしたりした者にも

彼らの血縁者に領地を分割して与えて

諸侯王の地位を授けたりと

温情をかけ続けたのです。

 

その結果、

増長した諸侯王が

呉楚七国の乱を起こしたと言われているのですが、

この反乱を鎮圧できたのもまた

文帝のおかげであると言われています。

 

文帝はちょっと無礼な振る舞いが目立つ

周亜夫(しゅうあふ)袁盎(えんおう)といった臣下をも罪に問うことなく愛し、

何かあれば周亜夫、袁盎を頼るように

景帝に言い遺して崩御しました。

 

そのため、

周亜夫・袁盎の大活躍によって

景帝は反乱軍を速やかに鎮圧できたのだそうです。

 

三国志ライターchopsticksの独り言

chopsticks f

 

華々しい活躍は無い文帝ですが

彼の堅実な政治は

人々を豊かにしてくれました。

 

文帝は

まさに為政者の鑑ともいえる存在ですね。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:中国文化の黎明!漢王朝が誇る文化を一挙ご紹介

関連記事:そんな髪型絶対嫌!漢民族に全力で拒否された辮髪とは?

 

【劉邦 vs 項羽】
楚漢戦争

 

chopsticks

chopsticks

投稿者の記事一覧

清朝考証学を勉強中。
銭大昕の史学考証が専門。
片田舎で隠者さながらの晴耕雨読の日々を満喫中。

好きな歴史人物:
諸葛亮、陶淵明、銭大昕

何か一言:
皆さんのお役に立てるような情報を発信できればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

関連記事

  1. 李広利 【失敗は許されない】李広利が汗血馬を手に入れた経緯を徹底紹介
  2. 霍光(かくこう)とはどんな人?名将・霍去病の弟は違った意味でエキ…
  3. 【武帝の欲望】あの馬が欲しい!汗血馬を手に入れる為に・・・・
  4. なぜ司馬遷は腐刑を受けることになったの?驚きの理由とは!?
  5. 紀霊 漢民族とはどんな人たち?そのルーツに迫る!
  6. 光武帝を解説する荀彧 黄老思想(こうろうしそう)とは何?アベノミクスの原点は前漢時代に…
  7. 劉邦と張良と陳平 石奮(せきふん)とはどんな人?真面目で頑固者な性格が愛されて富貴…
  8. 劉邦をなだめる陳平と張良 なんで漢王朝の国号は「漢」になったの?劉邦の意地があった?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 関羽、劉備、張飛の桃園三兄弟
  2. kawauso編集長、おとぼけさん、コーノさん、廉さん
  3. 暴れまわる異民族に困る梁習
  4. 三国夢幻演義バナー 龍の少年
  5. 張遼・楽進・李典
  6. 三国志の英雄(魏 呉 蜀)

おすすめ記事

  1. 蜀はなぜ北伐に乗り出したの?その目的は? 北伐を結構する孔明
  2. 儒者っぽくない!?「四海皆兄弟」と言った孔子の弟子・子夏
  3. そうなの?諸葛亮はいい加減に歴史を覚えていた
  4. 【大三国志 攻略11】ついにLv6の城を攻略!Lv7の城はいけるのか!?
  5. 【徹底調査】諸葛恪の欠点とは一体何!? 軍事面でも才能を発揮する諸葛恪
  6. 【第3回 幻想少女】驚愕の事実発覚!三国志フレンドが私にはいなかった!【ネタバレ注意】

三國志雑学

  1. 反董卓軍010
  2. 郭嘉
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 茶を楽しむ劉備
  2. 張飛にボコボコにされる魏続(ぎぞく)と宋憲(そうけん)
  3. 卑弥呼

おすすめ記事

陶淵明が描いたユートピア「桃花源記」の世界とは? これは凄い!巨大な関羽像が荊州に現れる!実は二千年前から巨大像が好きだった中国人 魔王曹操 曹操はなぜ悪役となったか?……三国志と朱子学の関係について 司馬懿対孔明 司馬懿仲達はどんな人?諸葛亮孔明と戦略勝負を繰り広げた西晋の高祖宣帝 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース23記事【3/13〜3/20】 馬謖に魏打倒を叩き込む諸葛亮孔明 【蜀漢建国の正統性を斬る】中華を戦慄させた革命家・孔明の後漢イデオロギー 西夏の旗の兵士 西夏王朝はどうやって誕生したの?反乱から建国までざっくり紹介 【世界版】死者同士の結婚「冥婚」は韓国・台湾・アフリカ・フランスにもあった!?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集
“水滸伝"

“三国志人物事典"

PAGE TOP