東京オリンピック・パラリンピック準備局が公認している「2020TDM推進プロジェクト」によれば、オリンピック・パラリンピック開催期間中に通勤や通学に支障が出ないように時間帯をずらすことや在宅ワーク(テレワーク)を提案しています。
混雑している時間帯を避けて通勤時間帯をずらすだけでなく、競技終了後の輸送問題も重要です。競技終了後の観客を輸送するために深夜の電車運行について検討しています。
この記事の前半では、開催期間中の電車の深夜運転について、現時点でまとまっている内容を紹介します。後半では深夜運転以外の電車による輸送の問題について取り上げます。
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オリンピック開催期間中の電車運行について
東京オリンピック・パラリンピックの競技は午前中と夜に集中していることから、鉄道利用者が深夜の時間帯に増えると予想されます。
東京都と東京2020組織委員会は首都圏の鉄道会社と深夜の運転について協議しました。2019年3月15日に開催期間中における鉄道運行について概要がまとまり、東京オリンピック・パラリンピック準備局のホームページで発表しています。
その概要によれば、深夜運転の実施期間は、開会式が行われる2020年7月24日の深夜から閉会式が行われる8月9日の深夜です。JR山手線・東京メトロ・都営地下鉄の各線については概ね深夜2時過ぎまでの運行を検討しています。その他の路線については深夜1時から2時までの時間帯での運行を考えているようです。
概要によれば、東京メトロ・都営地下鉄以外の鉄道会社とJR東日本の山手線以外の路線については深夜運転を検討している段階です。静岡県や東北地方など首都圏以外のオリンピック会場についても検討中ということです。
パラリンピック開催期間中の電車運行について
オリンピック開催期間中は深夜運転をすることが分かりました。読者の中にはパラリンピック開催期間中の深夜運転について気になる人がいることでしょう。
東京オリンピック・パラリンピック準備局のホームページによれば、パラリンピック開催期間中については電車の深夜運転を行う予定はないようです。電車の深夜運転を行う予定がない根拠として、パラリンピックで最も遅い競技が22時30分で終わることを挙げています。
深夜運転以外の課題とは?
ここまで電車の深夜運転について現時点でまとまっている内容を取り上げました。外国人や東京都の交通事情に不慣れな日本人観客がオリンピック会場を訪問します。
深夜の輸送以外では、東京都内の鉄道は複雑で分かりにくいといわれていることから、外国人や首都圏の鉄道網に不慣れていない日本人観客への対応が課題となります。しかし、現時点では不慣れな観客への対応について何も発表がありません。都心の交通に不慣れな外国人や日本人観客をスムーズに移動させる対策が求められます。
東京五輪ライターオフィス樋口の独り言
今回は東京オリンピック開催期間中の電車による輸送問題と対策について取り上げました。この記事を通して、オリンピック開催期間中、競技終了後の深夜の時間帯に電車の運転を増やすことを検討していることが分かりました。パラリンピック開催期間中については通常の運転で観客の輸送が可能であることから深夜運転を検討していないことも分かりました。
今後、オリンピック開催期間中のダイヤなど詳細について、鉄道会社や東京都が発表するのを待ちたいと思います。この記事の後半で指摘した複雑な東京都の鉄道網について、不慣れな観客が増えると、鉄道輸送に支障が出る恐れがあります。今後、観客への対応で東京都や鉄道会社による対策に注目したいと思います。
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