上杉謙信の経済力を支えたものは一体なに?

2019年6月30日


 

上杉謙信

 

越後(えちご)の龍・上杉謙信(うえすぎけんしん)。彼は強大な軍事力を持って関東・北陸・甲信越に何度も戦を仕掛けていました。

 

暗号を使う上杉謙信

 

また上杉謙信は京都へ上洛して将軍・足利義輝(あしかが よしてる
)
に莫大な献金をしています。軍事力や献金にはどうしてもお金がかかるのですが、どうしてこれだけのお金が上杉謙信にあったのか。今回は上杉家とお金に関して紹介したいと思います。

 

自称・皇帝
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越後は青苧の原産地

 

上杉謙信が領土にしていた越後は特産の青苧(あおそ)がたくさん取れる事で有名でした。この青苧は野生の植物でイラクサ科の多年草で、この茎から採取した繊維を使った織物が「越後上布」です。

 

この「越後上布」は戦国時代木綿が流通していなかったため、一般庶民たちにとってはすごーく重宝されていたそうです。

 

 

 

青苧を越前・上方方面へ運ぶ商人

三国時代の船(先登)

 

越後の青苧を取り扱っている商人たちは船に青苧をいっぱい詰め込んで、直江津などの港から出航。商人たちは越前の三国や近江・坂本などで青苧を陸揚げして、京都へ運んで売りさばいていたそうです。

 

こうして商人たちは青苧で得たお金で、京都や堺などで色々な物を買って、再び越前・三国や越後・直江津などで売りさばいてお金を稼いでいたそうです。

 

商人に税金をかけて莫大な財源を得る

梅干しと酒を楽しむ上杉謙信

 

上杉謙信は青苧を扱っている商人がかなりの利益を得ている事に目を付けます。そして上杉謙信は青苧を取り扱っている商人たちへ税金をかけて莫大な資金を得ていたそうです。

 

一説によると上杉謙信がこの青苧商人から得ていた税金の金額は四億を超えるほどだったそうです。これが上杉家を支えていた財源の一つです。

 

 

金銀ザックザクの越後の金山

 

上杉謙信は青苧の他にもう一つ財源の柱となっている物がありました。それは越後各地に点在している金山です。上杉家が領土にしている越後には鶴子銀山や高根金山、上田五十沢銀山などがありました。

 

上杉謙信はこれら銀山もしくは金山を領土にし、金山を開拓させて金を生成させ、莫大な金額を手に入れていたそうです。

   

 

莫大な軍事費や寄付を行う

上杉謙信

 

上杉謙信は青苧商人から得た税金と越後領内から上がる金山・銀山から収入を得ていました。上杉謙信は亡くなるまでに70回以上の戦を経験していますが、これらの戦を支えることが出来たのは、青苧と金銀山が上杉家の経済を支えていたからです。

 

また上杉謙信は青苧と金銀山から上がる利益を用いて、関東へ出陣した際、鶴岡八幡宮へ黄金100枚以上を献金。更に上杉謙信は京都へ上洛した際、将軍・足利義輝へ黄金30枚、義輝の母親にも白銀を1000両を寄付していました。

 

このように大金持ちの上杉謙信は金に糸目を付けないで、色々なことが出来きましたが、それを支えていたのは越後の特産品・青苧と金銀山の二つだったのです。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レン

 

上杉謙信の越後で有名な金山は佐渡金山(さどきんざん
)
です。

 

しかしこの佐渡金山は上杉謙信や上杉景勝(うえすぎかげかつ
)
の時代に開拓されていませんでした。佐渡金山が開拓されてたのは、関ヶ原の戦いが終わってからです。そのため上杉家はもう越後に拠点を持たず、佐渡を保有していたのは徳川家でした。

 

徳川家は佐渡金山を開拓し、多くのお金を掘り出すことに成功し、幕府の経済基盤を支えていく重要な財政源の一つになります。その後佐渡金山は江戸幕府が無くなり、明治政府が管理することになります。

 

佐渡金山は明治時代になっても金銀を採掘することが出来き、明治政府の財政を支えることになります。また佐渡金山は明治政府の財政を潤しただけでなく、皇室の財源も支えていました。

 

このように長期間金銀を採取することが出来た佐渡金山。もし上杉謙信が生きている時代に佐渡金山を開拓して、金銀を獲得することが出来ていれば、上杉謙信が京都を制圧して将軍を助けることが出来たかもしれません。

 

■参考文献 新人物文庫 上杉謙信謎解き散歩など

 

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