大人気春秋戦国時代漫画キングダム。折角、赤大鶴陣まで仰々しく繰り出した王翦ですが李牧との戦いは結局互角。
どうやら秦軍の右翼が趙の左翼を突き破らない限り、秦軍の勝利はないという飛信隊頼みの展開に落ち着きそうです。
そんな中、608話のラストでは王賁と堯雲が因縁のリターンマッチを実現させました。
満身創痍の堯雲と王賁ですが、勝敗を決するのは何でしょうか?
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この記事の目次
キングダム最新ネタバレ609話vol2「勝敗を決める5つの要素」
藺相如の武として、鄴攻めでは虞寧を真っ二つにし亜光を再起不能にし配下の十槍と共に王賁をあわやという所まで追い詰めた堯雲。
しかし、王賁の捨て身の一撃で右腕を貫かれる大ダメージを受けます。
キングダムの表現としては、腕などが使い物にならない場合には、豪快にも切断してしまうケースが考えられますが
堯雲の場合には、まだ右腕がついているので本調子ではないにしても、右腕はなんらかの形で使うかも知れません。
ところが王賁も堯雲の一撃で脳震盪を起こしてしまい、ダメージが残っている状態であり身体的にはいい勝負でしょう。
では、二人の決着をつけるのは最終的に何なのか?
kawausoが脳みそを振り絞ってみると、戦いを左右する要素には以下の5つが考えられました。
①藺相如の遺言
②王賁が中二病を克服
③援軍の有無
④思いの強さ補正
⑤堯雲の心境変化
これらの5つの要素が堯雲と王賁の戦いにどんな影響を与えるのかそれぞれ考えてみます。
キングダム最新ネタバレ609話vol2「藺相如の遺言」
王賁と堯雲の戦いに、決定的な影響を与えそうなのが藺相如の第二の遺言です。
すでに第一の遺言は趙峩龍が実行し、その内容は中華統一の剣が他国に出現したらそいつを全力で殺せというものでした。
結果として、それは失敗し趙峩龍は信に殺害されましたが、藺相如には、もうひとつ遺言があり実行は堯雲に託されています。
十五日目の戦いが始まった途端に、堯雲は馬南慈の退却の要請を無視してまで
「王賁と信は俺が殺しちゃるけんのぅ」と逆に前進してしまいました。
馬南慈は李牧の中央軍を守るという意図があり、出来るだけ退却して李牧が王翦の本隊と決着をつける時間を稼ぎたかったのでしょうが、
それに堯雲は真っ向から反対した事になります。
もちろん、堯雲の手で王賁と信を殺す事が出来れば、ただ、退却して時間を稼ぐよりも大手柄ではあります。
しかし、右腕を使えない堯雲が短時間で二人を殺せるとは考えにくく、これは堯雲の中に藺相如の遺言があったからでしょう。
退却して直接対決を避けては、藺相如の遺言を信や王賁に伝えられないからです。
藺相如の第二の遺言がどんな内容なのか分かりませんが、バカの信ではなく、高等教育を受けた王賁が選ばれたという事は
単純に敵を全力で殺せという内容ではないのかも知れません。
キングダム最新ネタバレ609話vol2「王賁が中二病を克服」
キングダム608話では、王翦のスカウトを蹴った李牧が気になる事を言いました。
王翦に対して、
「あなたは国を亡ぼす事は出来ても国を創る事は出来ない。
おそらく、ここにいる全ての人間で一番愚かなのがあなたです」
このように王翦を評価して、その配下になる事を拒絶したのです。
つまりこれは、王翦という男が本質的に他人を駒としか考えていない非常に無味乾燥で酷薄な人物である事を暗示しているのでしょう。
いくら気前がよく有能でも、人を駒としか考えない人間についていく人はほとんどいないという意味でしょう。
一方で王賁は、そんな父王翦に対して認めさせてやりたいという上昇志向を持っています。
しかし、王翦が他人を駒としか考えていない人物である以上は、そこに拘ると考えが歪んでしまう事になるのです。
もしかすると堯雲は、戦いの中で、王賁の中二病気質を見抜き、
「強くなりたければ、父に対する幻想を捨て己の人生を生きよ」
そんな説教をするかも知れません。
予知夢を見るなど、スピリチャルな面が強くなっている堯雲なので王賁が持つ葛藤を見抜く可能性もあります。
キングダム最新ネタバレ609話vol2「援軍の有無」
王賁と堯雲は一対一になりそうではありますが、途中で、どちらかに援軍が出現する可能性もゼロではありません。
すなわち、窮地に陥った堯雲の側に馬南慈、或いは龐煖が出現する。
逆に、王賁のサイドに羌瘣や信が出てくるという事です。
キングダムの世界では一対一もありますが、途中で援軍が出てきて混戦になる事もままあります。
その場合、援軍を得た側が窮地を脱して勝利に大きく近づきますが、さすがに右腕使えない堯雲に、
王賁が信と二人掛かりとかなったら漫画としては卑怯になり過ぎますね。
ただ堯雲サイドに援軍が出現するのは、堯雲の片腕ハンデがあるのであり得ない事ではなさそうです。
キングダム最新ネタバレ609話vol2「思いの強さ補正」
キングダムは思いの強さが不可能を可能にする漫画です。
実際には、実力に大きな差があっても、思いの強さでそれをカバーし強敵を倒せるというのが、漫画の醍醐味なわけです。
鄴攻略戦だけでも、犬戎王ロゾを討った壁がいますし、龐煖の足に剣をブッ刺した胡漸ジィのケースがあります。
今回は、堯雲が右腕を使う事が出来ませんが、かつて趙峩龍がそうだったように、
死を覚悟して背負っている思いを前面に出してくると、かなり強くなるケースが考えられます。
それを堯雲に当てはめると、片腕しか使えないとはいえ、王賁が大苦戦する事は避けられないのではないかと思います。
もちろん、王賁にも玉鳳隊と共に中華統一を目指すという思いがありますし部下の宮康を十槍に殺されたという恨みもあります。
しかし、信に比べるとその思いがやや弱く、堯雲に差をつけられ、そこを克服する強い思いが王賁には必要とされるかも知れません。
キングダム最新ネタバレ609話「堯雲の心境変化」
前評判では、王賁と堯雲は互角という予想が多いですが、逆に、堯雲が圧倒的に強く王賁を圧倒する可能性もあります。
そこで堯雲は、弱すぎて王賁に主の遺言を託す事は出来ないと判断しトドメを刺そうとしますが、そこでなんらかのアクションがあり
堯雲は心境を変化させて、王賁に遺言を託す気になるという展開です。
この場合、王賁は堯雲を倒せませんが堯雲は自決して自分の命に決着をつけて終わるのがキレイにまとまりそうです。
漫画としては盛り上がりに欠ける事になりますが、堯雲が自ら自殺して話が終る展開は読者の皆さんにとってアリですか?
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
思いの強さ補正、これが今後のキングダムのキーワードでしょう。
どんなに強くても、思いがない冷たい機械のようなキャラは、思いの強さ補正によって、思わぬ窮地に追い込まれる
そんな展開になるかも知れません。
参考文献:史記趙世家
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